【Seismic】フィンテック向けに設計されたEVM互換のプライバシー対応ブロックチェーン / TEE環境でノードを運営 / a16z cryptoが継続出資 / @SeismicSys
2026年の主役はプライバシー領域か?
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Seismic」についてリサーチしました。
Seismicとは?
主要ユースケース
変遷と展望
類似企業や競合との比較
2026年の主役はプライバシー領域か?
TL;DR
Seismicはフィンテック向けのEVM互換・プライバシー特化型ブロックチェーンで、TEEと暗号化により取引内容をデフォルトで秘匿できる点が特徴。
独自コンセンサス「Quartz」によるサブ1秒の高速ファイナリティや、Seismic Rethによるネイティブな秘密計算機能を備え、金融領域の幅広いプロダクト(口座、融資、決済等)を安全にオンチェーン化可能。
a16zなどからの大型調達を背景に開発が加速しており、既にBrookwellやCredなどが採用、競合より開発容易性・コンプライアンス対応・EVM互換性で優位という評価を得ている。
Seismicとは?
「Seismic」はフィンテック向けに設計されたプライバシー対応ブロックチェーンです。
プライバシー制御のために若干の追加基盤開発は必要ですが、基本はEVM互換であり、開発者はSolidityによるスマートコントラクト開発が可能です。そのため、開発者の学習コストを抑えつつ機密保護を実現しています。
Seismicチェーン上ではデフォルトで取引やデータが暗号化されプライバシーが確保され、すべてのトランザクション(送金、ローン、スワップ等)の内容が保護されます。
◼️技術構成
簡単にだけ、プライバシーを実現する技術構成についても触れていきます。
中核技術として、プロトコルレベルでのデータ暗号化とハードウェアによる保護を組み合わせています。具体的にはTEE(Trusted Execution Environment)を活用し、全ノードがTEE内で動作することでデータ秘匿性を担保します。
↓TEEの概要については以下の記事で触れています。
このアプローチによりゼロ知識証明(ZK)による従来型プライバシー方式を用いずに高いプライバシーと拡張性を両立しており、複雑なZK回路や専用言語を開発する必要がありません。




