【Runes徹底解剖(前編)】Ordinals・BRC-20の誕生理由と変遷からRunesの必要性とメリットを解説
今最も注目を集めているビットコインの新FT規格「Runes」について解説します。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は最近話題の「Runes」についてリサーチしました。
🪨Runesとは?
📕Ordinals・Inscription・BRC-20とは?
🧱UTXOモデルとは?
✨RunesはUTXOベースで簡単にFT発行と移動ができる
💬まとめと総括
⚠️前置き
記事の前に2つ前置きです。
前編後編の2本構成
前編となる本日が「Runesの概要」をOrdinalsやBRC-20と比較しながら説明する記事で、明日公開予定の後編では「Runesエコシステム」を具体的なプロジェクトや周辺インフラを含めて紹介します。後編の最後には展望と考察もあります。掻い摘んだ解説
「Runes」を理解するにはビットコインエコシステムの歴史を理解する必要があります。よって、背景となる歴史も解説しますが、かなり掻い摘んで解説し、一部はわかりやすいように意訳したりしますので、その前提でご覧ください。
以上、他の記事も同様ですが、僕はエンジニア出身のリサーチャーではないので、技術詳細よりも概要が理解できるような説明を心掛けています。その上で、特にビットコインは歴史が長いので色々な思想があると思いますし、歴史も見方によって変わるので、前置きとして書きました。
「Runes」を理解する参考記事となれば幸いです!
🪨Runesとは?
では早速本題です。
「Runes」とは、ユーザーがビットコイン上で代替可能なトークン(FT)をより簡単かつ効率的に作成できるようにする新しいトークン規格です。
我々に馴染みの深いFT規格はイーサリアム上のERC-20ですが、これと同じようにビットコイン上でFTの発行を可能にする新規格(標準)が「Runes」です。
ここで気になるのは「BRC-20」の存在です。
「あれ、元々OrdinalsやInscription、BRC-20とか、すでにビットコイン上でFT発行されていなかった?」と考える人も多いでしょう。
結論から言えば「BRC-20」を活用することですでにビットコイン上でFT発行はされていますし、できます。しかし、「BRC-20」には幾つかの課題が存在しており、その課題を解決するために新しく提唱された新規格が「Runes」というわけです。
「Runes」は、ビットコインのUTXOモデルと OP_RETURNを使用することで、より効率的でセキュアなFT発行を実現します。
これだけ聞いてもマジでよくわからないと思うので、前提知識となる「Ordinalsとは?」「BRC-20とは?」「UTXOモデルとは?」を順を追って解説していきます。
📕Ordinals・Inscription・BRC-20とは?
「Ordinals」はオンチェーンのビットコイントランザクションにデジタルアイテムを追加する方法です。Bitcoin Coreの元貢献者であるCasey Rodarmor氏が2023年1月に発表しました。
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