おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は番外編の記事として「有価証券」について解説します。
web3を理解するには政治・金融・経済等の教養も理解する必要があります。なので、時々番外編として”教養”が学習できるコンテンツを投稿していこうかと考えています。反響があれば続いていきますので、面白かったらいいねやコメント等をぜひお願いします!
«目次»
1、有価証券とは?
2、有価証券の取引場所
3、金融市場における有価証券のメリット
4、有価証券の誕生と進化の歴史
5、余談①:セキュリティトークン
6、余談②:NFTと有価証券
7、余談③:FTと有価証券
8、まとめ
前置き
この記事では「有価証券」の定義、種類、メリット、可能性、誕生した背景など、そもそも有価証券について解説し、最後にブロックチェーンを組み合わせることによる可能性について言及します。
ブロックチェーンは金融領域と親和性が高く、RWAトークン化等でも”有価証券”という単語が度々出てきますが、そもそも有価証券って何?という疑問を持つ方も多いかもしれませんので(僕もこの機会にちゃんと調査してみたいと感じたので)、記事にしてみることにしました。尚、リサーチした上で記載していますが、情報に間違いがある可能性もありますので、ご了承ください。
それではどうぞ!
有価証券とは?
有価証券とは、資金を調達する目的や権利を示す証明書のことを指します。具体的には、その証券が持つ経済的価値や、それに関連する権利(たとえば、利益の分配権や投票権)を表しています。
主な有価証券としては以下のようなものがあります
株式: 企業の所有権の一部を示す証券。持っている株の数に応じて、企業の利益の分配や、企業の意思決定に関与する投票権を有します。
債券: お金の貸し借りを示す証券。発行者(企業や国など)が一定の期間後に元本を返済し、その間に定期的に利息を支払うことを約束します。
簡単に言えば、有価証券は経済的価値や権利を持つ文書であり、これを通じて企業や国は資金を調達し、投資家は投資の機会を得ることができます。
その名の通り、価値が有る証券で、譲渡することでその価値を他者に移転できることが特徴です。
細かく言えば、手形や小切手などの貨幣証券、運送証券や倉荷証券などの物財証券、株式や社債券などの資本証券の3つに分類されますが、一般的に有価証券といえば、資本証券を指していることが多いとのことです。
有価証券の取引場所
有価証券を購入または売却する場合、その取引場所が非常に重要となります。取引の形式や取引される証券の種類、そして取引の透明性や流動性によって、投資家はどの市場で取引を行うかを決定します。主な取引場所とその特徴について解説します。
1. 証券取引所
証券取引所は、最も一般的に知られる公開市場であり、多くの投資家が集まる場所です。ここでは、多くの企業がその株式を公開し、大量の取引が日々行われています。取引所に上場されている企業は、一定の基準を満たしていることが要求され、その結果として取引の透明性や信頼性が高まります。日本の代表的な取引所としては「東京証券取引所」が挙げられますが、世界にはニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所など、多くの大規模な取引所が存在します。
2. OTC市場(Over-The-Counter市場)
OTC市場は、証券取引所とは異なり、一対一の形式で取引が行われる市場です。この市場は、大きな取引所の基準を満たせない小規模な企業や、特定の条件を満たす大型の取引など、特殊な取引が行われる場所として知られています。OTC市場では、取引所のような公式な場所ではなく、銀行や証券会社を介して取引が行われます。そのため、取引の柔軟性は高いものの、透明性が低いとも言われることがあります。
これらの市場は、投資家のニーズや取引する証券の特性に応じて選ばれます。どちらの市場を利用するかは、投資の目的やリスク許容度、そして求めるリターンなど、様々な要因によって決定されることとなります。
金融市場における有価証券のメリット
有価証券は、金融市場に数々の革命をもたらし、以下のようなメリットを提供しています。
1. 流動性の提供
有価証券の最大のメリットの一つが、資本の高い流動性を確保することです。企業や個人は、手持ちの株式や債券を簡単に他の投資家に売却できるため、必要に応じて迅速に資金を手に入れることができます。この流動性は、経済の急激な変動やリスク発生時にも、資金を素早く動かし適切に再配置することを可能にします。
2. 資金調達の効率化
企業は、新しいプロジェクトや事業拡大のための資金を有価証券を通じて容易に集めることができます。株式の公開や債券の発行は、従来の銀行からの借入に比べて低いコストで大量の資金を調達する手段となりました。
3. リスクの分散
投資家は、様々な種類の有価証券に投資することで、リスクを分散させることができます。一つの企業や産業の不振に影響されることなく、全体として安定したリターンを追求することが可能になりました。
4. 価格の透明性と情報の公平性
証券取引所などの公開市場での取引により、有価証券の価格は常に公開され、透明性が確保されています。これにより、投資家は同じ情報に基づいて判断を下すことができ、市場の公平性が保たれています。
5. 経済成長の促進
資金の効率的な移動と再分配が、新しい技術の開発やイノベーションの推進をサポートします。企業の成長は、経済全体の成長を促進し、雇用創出や生活水準の向上に寄与します。
総じて、有価証券は金融市場における資本の動きを劇的に変革し、その結果、経済の成長や安定性に大きく寄与してきました。これらのメリットを最大限に活かすことで、持続的な経済発展と個々の豊かさの向上が期待されます。
有価証券の誕生と進化の歴史
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