【PrivacyPools】ZKPを活用しプライバシー保護と規制の 両立を目指すプロトコル / Vitalik氏などの論文を元にしたアイディア / @0xbowio
ゼロ知識証明を活用したプライバシーと規制準拠を両立させるアイディアです。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「PrivacyPools」についてリサーチしました。
🟦PrivacyPoolsとは?
⚙️具体的な仕組み
💬プライバシー領域の成熟が進む
🟦PrivacyPoolsとは?
2025年3月31日にEthereum開発者チームの0xbow(ゼロボウ)が、新しいオンチェーン・プライバシーツール「Privacy Pools」のメインネット稼働開始を発表しました。
「Privacy Pools」とは、ブロックチェーン上でプライバシー保護と規制コンプライアンスを両立することを目指した新しいプロトコルです。
元となったアイデアは、Ethereum共同創設者Vitalik Buterin氏とChainalysis主任研究員Jacob Illum氏、スイス・バーゼル大学の学者Matthias Nadler氏およびFabian Schär氏らが2023年9月に発表したホワイトペーパーに由来します。
この論文「Blockchain Privacy and Regulatory Compliance: Towards a Practical Equilibrium」では、金融プライバシーと規制遵守を両立させるための「プライバシープール (Privacy Pools)」という概念が提示されました。論文中で「多くの場合、プライバシーと規制遵守は両立しないと認識されている」が、「本プロトコルではユーザーが自らの資金の出所に関する特定の性質を証明できるため必ずしもそうとは限らない」と述べ、プライバシーと規制の両立可能性を示唆しています。
「Privacy Pools」のコアとなるアイデアは、ユーザーが「良好な資金のみから構成される集合(Association Set)」に自分の預け入れ資金が含まれていることをゼロ知識証明によって証明する仕組みです。
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