こんにちは。
web3リサーチャーの三井です。
今日の有料マガジンは最近感じるweb3やAIに流れている幻想についての意見です。
«目次»
1、テクノロジーの進歩は人類を理想に連れていってくれる?
2、web3なんて幻想だ
3、強者はより強者になる
4、持たざる者の戦い方
テクノロジーの進歩は人類を理想に連れていってくれる?
最近は特にAIですが、テクノロジーの進歩がすごいですね。GPT-4が公開されたことでみんなが飛び付いて試し始めました。一ユーザーとして、AIによって仕事や日常生活が劇的に良くなっていくことは間違いないので、非常に楽しみです。
また、web3も着々と技術進歩やユースケースの確立が進んでおり、こちらもまた非常に楽しみです。
このように、テクノロジーは飛躍的に進歩していきますが、果たしてこの進歩は人類のためになっているのでしょうか。
僕個人はテクノロジーの発展によって、できなかったことができるようになるので、人類にとってプラスになると思っています。(ここでは哲学的な話をしたいわけではないので、この議論を広げるのは辞めにしておきます)
ただ、それは全員にとってプラスになる話ではないかもしれません。
web3なんて幻想だ
Twitter創業者のジャック・ドーシーが「web3なんて幻想だ。あんなのは一部の投資家や起業家が儲けているだけだ」とweb3を批判した理由が、今になって少しだけ理解できるようになってきました。
大前提、僕の立場はweb3肯定派ですが、盲目になるのは良くないと思っているので、多様な観点を理解するように努めようと思っています。そして、それによってweb3への理解が深まっていくことも感じています。
話を戻します。
web3ってなんでしょうね。
例えば、NFTプロジェクトで今から僕が1万点のジェネラティブをやるのと、100万人のフォロワー数を抱えるインフルエンサーがやるのでは、どちらが成功しそうでしょうか。全く同じコンセプトで、全く同じ価格で、全く同じクリエイティブで、全く同じマーケティングで、全く同じ運営をしても、きっと僕は負けるでしょう。
過去も、○○さんという有名人が購入したことで価格が高騰したNFTプロジェクトは多数あります。
NFTは一定の投機性を持っているので、有名人がNFTを出した方が価格が上がりそうだから、そっちに人が流れます。誰かすごい人が購入すれば価格が上がりそうだからみんなが欲しくなります。
ただ、僕はこれが悪いことではなく、そういうもんだよなと思います。
おそらく、ジャックドーシーはこの影響力(と資本力)を持つ人間が価格操作をいかようにもできてしまう現状で、何が分散化だよと感じ、web3なんて幻想だと言ったのだと思います。
強者はより強者になる
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