【PairedWorld】Proof of IRL Human Connection Protocol / SBTとNFTとFTの3種類のトークンで現実世界のイベント参加等の行動を記録、報酬を付与 / @PairedWorld
「PairedWorld」は、現実世界における人間のインタラクションを認証し、報酬を与えることを目的として構築された初のプロトコルです。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
GW中はポッドキャスト形式で更新していましたが、今日から通常通りのテキスト記事の再開です。また、再開日を昨日としていましたが、GW終了日を勘違いしており、本日からの再会となりました。楽しみにしてくださっていた方々申し訳ありません。
また、ポッドキャスト形式の配信も好評だったので、今後も1~2週間に一度は音声付きの記事を更新していこうかと思います。良ければぜひお聞きください。
さて、本日は「PairedWorld」についてリサーチしました。
🤝PairedWorldとは？
📱w3meetとは？
💰IDOと資金調達を完了
💬ブロックチェーンによって、現実世界とデジタルがシームレスに繋がる時代が加速する
🤝PairedWorldとは？
「PairedWorld」は、現実世界における人間のインタラクションを認証し、報酬を与えることを目的として構築された初のプロトコルです。現実世界の交流にブロックチェーン要素を加えることでゲーム化し報酬を与えます。
簡単に言えば、現実世界の交流に応じてトークン（FTおよびNFT）が発行され、報酬や評判が蓄積されていきます。SocialFiやDeSocに現実世界の要素を付け加えたプロトコルとなります。
これらを実現するために3種類のトークンを発行しています。
SOUL（SBT）：エコシステム内の各参加者の一意のデジタルIDとして機能するダイナミックNFT。評判が蓄積されていく。
SPARKS（NFT/ERC-1155）：貢献に応じてSOULトークン所有者に定期的に配布される。ミートアップを企画したり参加したりする際にSPARKSがバーンされる。
$PAIRED（FT/ERC-20）：エコシステムの報酬およびユーティリティおよびガバナンストークン。ミートアップに参加すると配布され、PairedWorld エコシステム内のさまざまなアクションに必要となる。具体的にはSOULのレベルアップやガバナンスへの参加が可能になります。SOULをレベルアップさせると割り当てられる$PAIREDの割合が増加する。
これらのやり取りはブロックチェーン上に刻まれていきますが、その際、zk-SNARKs テクノロジーを利用したカスタムValidiumフレームワークによって、現実世界の人間のやり取りをブロックチェーン上で安全に認証および記録します。
まさに現実世界の交流を最新テクノロジーを活用してブロックチェーン上に落とし込み、ソーシャルIDを構築していこうとしているプロジェクトです。
📱w3meetとは？
そんな「PairedWorld」プロトコル上の最初のアプリケーションが「w3meet」です。
これはまさに「PairedWorld」上で実現できることをアプリに落とし込んだもので、「w3meet」内でミートアップの開催や参加、参加履歴に基づくSPARKSや$PAIREDの獲得が可能になります。
IOSおよびAndoroidアプリでダウンロードすることが可能です。
「PairedWorld」自体が提携しているコミュニティが存在するので、それらのコミュニティが「w3meet」とも提携しており、続々とコミュニティが参加しています。
💰IDOと資金調達を完了
「PairedWorld」はブロックチェーン、心理学、神経科学、行動経済学の分野における確立されたコミュニティと一流の専門家との間の共同イニシアティブによって構築されています。
そんな「PairedWorld」ですが、直近2024年3~4月に幾つかのローンチパッドでIDOを実施しています。全体の5%のトークンがIDOによって販売されました。
また、同時にBlackRock のベンチャー パートナーである Paul Taylor氏がアドバイザーに参画し、150 万ドルの資金調達ラウンドも実施しました。他にもアドバイザーに多くの専門家が名を連ねています。
今後は「w3meet」および「PairedWorld」の拡大を通して、エコシステムの拡張、人間中心のID基盤の拡大、評判経済の拡大を目指しています。
💬ブロックチェーンによって、現実世界とデジタルがシームレスに繋がる時代が加速する
最後は考察です。
「PairedWorld」非常に面白いプロジェクトでした。WorldIDなど、人間を証明するID基盤は出てきていますし、POAPのようにイベント参加証明を配布するプロジェクトも存在します。また、LensやGalxeのようにデジタル上での活動を全て可視化するプロジェクトも存在します。
「PairedWorld」はそれらのプロジェクトとは微妙に異なるポジショニングを取っている印象です。現実世界のイベント参加等の行動を記録していき、行動を中心としたDIDエコシステムを築いています。そして、それらの基盤にブロックチェーンおよびゼロ知識証明を活用することでシームレスに安全に評価をしています。
そして、その根底には「人間関係を構築することが幸せにつながる」という思想があります。
ホワイトペーパーではあらゆる研究を引用し、人間関係を築くことの良さを指摘しており、それらを加速するためにブロックチェーンを利用し報酬を提供するメリットを提案しています。
この順番には非常に共感します。
ブロックチェーンはあくまで技術であり、大事なのは実現したい世界であり、大事にしている思想です。その世界と思想を体現するためにブロックチェーンを活用することが最適であれば採用するべきです。
その意味で、「PairedWorld」のように現実世界を絡めたID構築や評価経済の作成とブロックチェーンは非常に相性が良いです。記録という観点でも良いですし、報酬を与えることができるという観点でも良いです。
おそらく、これから先あらゆる現実世界のものがデジタルと融合していく世界になりますが、今回の「PairedWorld」のようにそこにブロックチェーンを絡めて加速させていく動きが多く出てくると思います。DePINはまさにそのような動きですし、World IDもトークン報酬によってDIDの取得を促進しています。
現実世界を絡めるとすぐに結果が出ることはありませんが、将来的に大切になることを今から少しずつ行うことは大切です。そして、ブロックチェーンによる報酬は初期で貢献してくれた人の方が獲得できるトークンの割合が大きくなり、未来のリターンが大きいので初期の人数が少ない時でもインセンティブを発生させることができ、非常に便利です。
まだ日本ではミートアップがありませんでしたが、展開が始まったらぜひ使ってみたいと思います。
以上、「PairedWorld」のリサーチでした！
🔗参考/画像引用先：HP / DOC / X
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