【omgkirby x CT】web3アーティストの最先端を走るプロジェクト
「omgkirby x CT」は、”omgkirby”と”Channel Tres(CT)”の2人のアーティストによるジェネラティブ楽曲NFTプロジェクトです。
おはようございます。
web3researcherの三井です。
今日は音楽×NFTプロジェクト「omgkirby x CT」についてリサーチしました。
omgkirby x CTとは?
「omgkirby x CT」は、”omgkirby”と”Channel Tres(CT)”の2人のアーティストによるジェネラティブ楽曲NFTプロジェクトです。合計で5,550曲の作品があり、それぞれが独自の曲調を持っています。
(アイコンの左がChannel Tresさんで、右がomgkirbyさんです。)
https://opensea.io/ja/collection/ctomgkirby
NFTの所有者は、DSP(Spotify、Apple Music、Tidalなど)へのアップロード、独自のコンテンツ(Podcastイントロ、YouTubeコンテンツなど)への使用、その他あらゆる手段でトラックを活用することができ、曲の完全な出版権とマスター権が付いています。
つまり、NFTを購入すればその曲を自由にアップロードでき、どこかと提携することも可能となり、収益を得ることが可能になります。
楽曲をジェネラティブで作成し、NFTで販売する新しい形だと言えます。
それでは、その他の概要についてもおさらいしていきます。
非常に強力なチーム構成
先ほど説明した通り、2人のアーティストのコラボによってリリースされたコレクションです。そして、NotablesというWeb3 Studioがバックアップに入り、運営されています。
https://opensea.io/collection/ctomgkirby/drop?tab=team
それぞれのプロフィールについても簡単に説明します。
■omgkirby
web3の分散化の世界で活動するアーティストです。今回のプロジェクト発表前に個人でも2つのNFTプロジェクトを発表しています。(https://twitter.com/omgkirbyDAO)
omgkirby:PFPプロジェクト
https://opensea.io/collection/omgkirby-avatars
omgkirby Genesis:楽曲プロジェクト
https://opensea.io/collection/omgkirby-genesis
そして、このNFTの売上を活用し、omgkirbyDAOを設立、運営しています。このDAOではomgkirbyの最新作の制作過程が公開されたり優先WL権が配布される他、他アーティストとのコラボや支援も行われています。
そして、先んじてNFTを活用した楽曲制作を行なっているomgkirbyさんに感銘を受け、コラボを実施たのがChannel Tresさんです。
■Channel Tres
世界的に活動するラッパーです。https://twitter.com/channel_tres
詳しい経歴はwikipediaに掲載されているので、ぜひ参照ください。
■Notables
web3を用いてアーティストやIPを構築、支援するweb3 STDUIOです。Candle Mediaという会社によって運営されていますが、このCandle Mediaがかなり有名な企業です。
Candle Mediaはクリエイター主導の企業で、視聴者がワクワクするようなコンテンツを作成し続けている会社です。
その共同創業者でありCEOは「Kevin Mayer」さんです。
Mayer氏は、ウォルト・ディズニー・カンパニーの元最高幹部で、グローバル・ストリーミング・プラットフォームであるDisney+、ESPN+、Huluを含む国際DtoCビジネスを統括していました。また、Disney+の開発と展開を指揮し、現在1億人以上の加入者を抱えるDisney+を成功させました。また、広告販売、コンテンツ販売、チャンネル販売のグローバルリーダーとして、世界中で25,000人以上の従業員を管理し、ディズニーの収益の60%以上を担いました。それ以前は、ディズニーの最高戦略責任者として、ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム、バムテック、21世紀フォックスなどの大型買収を監督・実行しました。
また、TikTokのCEOおよび親会社であるByteDanceのCOOを務め、ソーシャルメディア史上最大の破壊の1つを引き起こし、約7億人のユーザーを抱える世界第4位のソーシャルメディアプラットフォームの舵取りをしました。
(引用:https://candlemedia.com/team/#kevin-mayer)
その他のチームメンバーも非常に優秀な人が揃っており、世界的に最も影響力があるエンタメカンパニーの一つだと言えます。そのCandle Medigaが手がけるweb3 STUDIOの「Notables」がチームに入っているプロジェクトとなります。
なので、今回のプロジェクトは
・すでにNFTでの音楽制作で実績がある、omgkirby
・世界的に活動するヒップホップアーティスト、Channel Tres
・世界有数のエンタメカンパニーが手がけるweb3 STUDIO、Notables
この3者による共同プロジェクトです。チームを見るだけでも話題になり、人気になっていることが間違いないと言えるメンツですよね。
NFTアーティストが誕生する!
音楽系のNFTプロジェクトをリサーチしたのは初めてだったので、非常にワクワクしましたし、新しいアーティストの形が来ていると明確に感じました。
NFTで音楽をリリース
その音楽の出版権等は完全にNFTホルダーに委ねる
NFTの販売益で新作を制作
既存のNFTホルダーには優先で販売
2に戻り、繰り返す
すごく大雑把ですが、この順番で活動しています。そして、NFTで販売されている曲はOpenSea上で誰でも聴けますし、購入者がSpotify等にアップロードすれば、これまた誰でも自由に聞くことができます。ただ、保有している人間が存在するということですね。
新しいアーティストの形を見ている気がします。
この形、実は曲制作に集中できるんですよね。販売した後のマーケティングや曲を広げる活動はNFTホルダーの人たちが精一杯行います。なぜなら、それが自分の利益につながるので。
そして、その曲が広がれば広がるほど、NFTホルダーは曲の収益も入るし、保有NFT(曲)の価値も上がるし、次回作の優先WL権の価値も上がる。
アーティストは曲販売時点で一定の収益を確保でき、すぐ次回作の制作に集中できるし、自分の曲を積極的に広げてくれる人がどんどんできていく。
win-winの関係値ですね。無名アーティストがこの手法で成り上がっていく事例が日本でも生まれそうな気がします。例えば、路上時代のNFT保有者は、そのアーティストが武道館に行くようなアーティストになった時には、そのNFTの価値は跳ね上がっているでしょうし、保有しているだけで曲の権利収集で食っていけます。(書いてて思いましたが、この辺の権利がついたNFTって法律的に大丈夫なのだろうか?また調査してみます。)
いやあ、これはかなりアイディアの幅が広がるプロジェクトでした。もう少し自分に余裕ができたらNFTアーティストのプロジェクトを自分でもやってみたいです。
(※リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。)
以上、記事が面白いなと思った方はぜひ「アドレス登録」と「SNSでシェア」をしていただけると嬉しいです。引き続きweb3をリサーチしていきます。
おわり。