【NFTStrategy】NFTに紐づくERC-20トークンを通じてNFTの自動売買と価値循環を実現するプロトコル / 「PunkStrategy」がCryptoPunks向けに展開され話題に / @token_works
2025年9月以降、複数のNFTコレクション向けに戦略トークンが展開されており、今後は対応チェーンや対象NFTの拡大も計画中
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「NFTStrategy」についてリサーチしました。
NFTStrategyとは?
変遷と展望
NFT市場を盛り上げる画期的なプロトコル
🧵TL;DR
NFTStrategyは、NFTに紐づくERC-20トークンを通じてNFTの自動売買と価値循環を実現するプロトコルで、最初に「PunkStrategy」がCryptoPunks向けに展開され話題に。
トークン取引の手数料からETHを蓄積し、NFTを購入・転売して得た利益でトークンを買い戻し&バーンする「ヨーヨー」サイクルが核心機能。
2025年9月以降、複数のNFTコレクション向けに戦略トークンが展開されており、今後は対応チェーンや対象NFTの拡大も計画中。
NFTStrategyとは?
「NFTStrategy」は、任意のNFTコレクションをパーペチュアルマシン(永続機関)化するプロトコルです。
ユーザーはプラットフォーム上で特定のNFTコレクションに紐づくERC-20トークン(NFT Strategyトークン)をデプロイしたり、既存のStrategyトークンを取引したりできます。そのStrategyトークンは自動的に対応するNFTのフロア(最安値)を買い集め、所定の利ザヤを上乗せして転売するよう設計されています。
イメージがつきづらいと思うので、具体的な事例を出しながら説明します。
◼️PunkStrategy
2025年9月初旬に「PunkStrategy」の構想が発表されました。これはその名の通りCryptoPunksに対応したStrategyトークンである「$PUNKSTR」を発行するプロトコルです。
トークン($PUNKSTR)の取引手数料は10%であり、その内80%がプロトコルのトレジャリーに、20%がチームへ配分されます。
取引手数料からプロトコルのトレジャリーに蓄積したETHがフロアプライスに達すると自動で最安のPunkを購入し、それを購入額の1.2倍で即座にマーケット(NFTマーケットプレイス)にリストします。売却が成立すると利益は再びトークンのバイバック&バーンに充当されます。
例えば、現時点のサイトを見るとトレジャリーには「29.445ETH」が蓄積されており、最安値のPunkの値段とその金額までの進捗が書かれています。
その下にはプロトコルが保有しているPunkの一覧と過去に売却済みのPunkの一覧が表示されています。現在30体のPunksを保有し、4体を売却し利益を得ています。
この一連の自動売買サイクルは「ヨーヨー (The Yoyo™)」と呼ばれており、NFTを蓄積して売却益を得つつ、トークンの供給を焼却していく永続的なフライホイールを実現します。