【NFT鳴門美術館】日本初&唯一のNFTアートが展示・販売されている美術館
「NFT鳴門美術館」は、徳島県鳴門にあった鳴門美術館が開館から20年を迎えた2021年の8月に、美術館名を「鳴門ガレの森美術館」から「NFT鳴門美術館」に改称して再スタートしたものです。
おはようございます。
web3researcherの三井です。
今日は「NFT鳴門美術館」についてリサーチしました。
«目次»
1、NFT鳴門美術館 とは?
・概要
・NFT情報
・他プロジェクト
・ロードマップ
2、フィジカルとデジタルの融合
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NFT鳴門美術館 とは?
「NFT鳴門美術館」は、徳島県鳴門にあった鳴門美術館が開館から20年を迎えた2021年の8月に、美術館名を「鳴門ガレの森美術館」から「NFT鳴門美術館」に改称して再スタートしたもの。
日本国内における美術品及びアート作品のNFT化の普及と発展を目指している。美術品及びアート作品の展示のみならず、アート作品に関するNFTの発行、審査、販売、流通が可能な日本初、日本唯一の美術館です。
■NFT情報
2種類のNFTが販売されています。
NFT MUSEUM MEMBERS(NMM)
https://opensea.io/collection/nft-museum-members
概要
・発行枚数:最大10万枚 初期販売枚数:1万枚
・価格:500ドル(70,000円程度)
・送付方法:HP上にて購入、購入者へNFT MUSEUM MEMBERSを発行、送付を行います。ユーティリティ
・世界中から集まる作品の入札、購入権利
・NFT鳴門美術館だけでなく、提携美術館への入場(割引)チケット
・自分が保有するNFTを美術館に展示できる
・NFT Museum Launchpadでの投票券、優先購入権
・NFT Meta MuseumでのNFT展示権、個人ギャラリーの提供
・NFTの共同保有
Naruto Museum Pass
https://www.museum-pass.nftjp.org/
概要
上の画像で書かれた通りですが「企業向けのGold Pass」と「個人向けのSilver Pass」があります。ユーティリティ
・NFT鳴門美術館への入場チケット
・美術館でNFTホルダーが保有するNFTを展示
・Naruto Launchpadでの投票券、優先購入権
・Naruto Meta Museum上でのNFT展示、個人ギャラリー提供
2種類のNFTはユーティリティ等似通っている部分は多いですが、NFT鳴門美術館だけに特化したNFTが「Naruto Museum Pass」で、NFT×美術館の取り組み自体を推しすすめるプロジェクトへの参加券が「NFT MUSEUM MEMBERS」である印象を受けました!
■他プロジェクト
NFTの展示や販売だけでなく、クリエイターの支援やメタバース空間での美術館の構築も行っています。
NFT Museum Launchpad
美術館から資金を提供し、アーティストのNFT化やグローバル展開を支援するプロジェクトです。 Passホルダーが投票し、支援するクリエイターを決定することでコミュニティで応援していくカタチを目指します。
Naruto Meta Museum
Sandboxなどのメタバースプロジェクト上に、NFT鳴門美術館をオープンいたします。メタバース美術館とリアル美術館でのコミュニティイベントの開催など、メタバースとリアルバースを融合する取り組みを進めています。
■ロードマップ
2種類のNFTでそれぞれロードマップが書かれていました。
NFT MUSEUM MEMBERS (https://nmm.world/nmm/)
Naruto Museum Pass(https://www.museum-pass.nftjp.org/)
以上、詳細が気になった方はぜひHPやTwitterを見てみてください!!
フィジカルとデジタルの融合
ここからはリサーチしての感想を書いていきます。
美術館全てがNFTアートだけの空間になっていて、とても面白い取り組みだと感じました。そして、発行しているNFTとそれに基づくDAO、メタバースの位置付け、それらの使い方がこれからの時代のモデルケースとしてかなり参考になると感じました。
DXが進む現代において、フィジカルな物・店舗・場所っている?という風潮があります。D2C企業を始めとして、物を販売するブランドも、基本は自社ECサイトだけで商品を販売し、リアル店舗はその世界観を体現するフラッグシップとして出店するケースが増えてきました。
つまり、
基本的にモノはデジタルで販売
フィジカルな場所は世界観の強化、顧客(ファン)のエンゲージメント強化、セレンディピティ的な出会いの創出
という使い分けになっています。
NFT鳴門美術館はリアルな美術館として存在しつつ、そこがフラッグシップの役割を果たしています。美術館全てでNFTが飾られている場所は、普段デジタルでしかNFTを見ていない人たちにとって、かなりのインパクトがあります。
ただ、鳴門(徳島)にあるので、多くの人がフッと行ける距離にはありません。そこでデジタル上でプロジェクトに参加できるように会員証となるNFTを発行し、DAOとして運営しています。
加えて、メタバースにてデジタル上に美術館も作っています。僕はメタバースの弱点は「ユーザーがその空間にアクセスする理由が薄い」事だと思っていて、すでにある世界観やコミュニティーの上にメタバースがないとほぼ機能しないと考えています。
だからこそ、リアルな場所(世界観)もあり、DAOでコミュニティー作った上でメタバースを作れば、そこが盛り上がることは間違いなさそうだなと感じています。
個人的にこの流れは今後かなりくると思ってます。
家賃が安い地方に世界観作り込んだフラッグシップ店舗を作る。
アクセスはそこまで気にしなくて良い。世界観が最も大切なので、ランニングコストが安い地方に作る。加えて、NFTはグローバルがマーケットなので、別に日本のどこにあってもそこまで変わらない。そのプロジェクトへの参加権をNFTで販売、DAOを構築
グローバルからそのプロジェクトに興味を持った人たちを集めて、プロジェクトを運営していく。フラッグシップの世界観、DAOコミュニティーの力を使い、メタバースを構築
フラッグシップ店舗に行くのは遠すぎて難しい人が気軽に参加できる空間を作ることでエンゲージメントの増加、楽しみが増える。さらに、デジタルではないフィジカルなフラッグシップ店舗の価値が上がる。
思えば、地方創生×NFTで有名な山古氏NFT(DAO)もメタバースは作っていませんが、この作り方をしている気がします。地方が舞台なので、歴史や風景で世界観があり、そのプロジェクトに興味を持つ人を世界中から集めてDAOで運営しています。
例えば、地方に”小さくても良いから全ての夢が詰まったサウナ”を作って、そのプロジェクトの会員証NFT発行してDAOでサウナ運営するとかなりの人間が集まりそう。メタバース空間でサウナは表現できませんが、サウナっぽい世界観のメタバースにすれば、DAOメンバーの交流の場所になります。
そう考えるとやはり地方の需要は今後上がっていきそうな気もしてます。
個人的に、かなり勉強となったプロジェクトの作り方でした!
NFT鳴門美術館
・HP:https://nftjp.org/
・Twitter:https://twitter.com/NFTNARUTO_
(※リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。)
以上、面白いなと思った方はSNS等でシェアいただけると非常に励みになります!
ご覧いただきありがとうございました!
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