DEBUNK(web3 Research)

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Crypto

【5/8(金)~12(火)News Report】独自L1「Arc」のトークンで約3.2億ドル調達 / バイナンス、AI活用で約1.6兆円の詐欺被害を防止 / ブータン政府がさらに100BTCを移動など

主要ニュースまとめ

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mitsui
5月 12, 2026
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おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。

5/8(金)~12(火)の主要ニュースをまとめてご紹介します。


Pickup News

MoonPayはDawn Labsを買収後、予測市場取引のためのAIエージェントツールをリリース

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Neeraj Prasad@neerajprasad
I'm thrilled to announce that Dawn Labs has been acquired by MoonPay, and that we're launching Dawn CLI, our first consumer-facing product. Machine intelligence is changing the way finance operates. At Dawn, we kept returning to three theses: - agents will become the primary
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MoonPay 🟣 @moonpay
BREAKING: MoonPay has acquired Dawn Labs
1:57 PM · May 11, 2026 · 46.6K 表示

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暗号資産決済ネットワークのMoonPayが5月11日、AIと金融市場に特化したアプライドリサーチラボのDawn Labsを買収し、AIネイティブな取引ツール「Dawn CLI」をローンチした。Dawn Labsの創業者Neeraj Prasad氏はMoonPay LabsのChief Engineerに就任する。

Dawn CLIが解決しようとする課題は明確だ。予測市場でのトレードにはこれまで、リサーチ・ソフトウェア開発・ポートフォリオ管理にまたがる複数の専門知識が必要だった。Dawn CLIはユーザーが平易な英語で戦略を記述するだけで、関連データの収集・コード生成・バックテスト・自律的な取引実行までを一気通貫で処理する。まずはPolymarketをサポートし、今後はKalshiなど他の取引会場にも拡大予定だ。

リスク管理の設計も重要な点だ。Prasad氏によれば、Dawn CLIはOpen Wallet Standardによるローカルでのノンカストディアルウォレット生成、デプロイ前にユーザーが確認できるコードの透明性、そしてエージェントが取引できる金額・市場・アクセス範囲を制限するポリシーコントロールを組み合わせることで、AIによるハルシネーション取引や意図しない実行リスクに対応している。

この買収はMoonPayのAIネイティブインフラ戦略の一環だ。同社はこの1年でオンランプAPIからMoonPay CLI、Ledger連携によるハードウェア署名付きMoonPay Agents、AIエージェントがオンチェーン残高からステーブルコインで支払えるMoonAgents CardというMastercardバーチャルデビットカードへと段階的に発展してきており、Dawn CLIはその最新ステップとして位置づけられる。

サークル、独自L1「Arc」のトークンで約3.2億ドル調達。a16zやブラックロックら参加

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米Circleが開発するレイヤー1ブロックチェーン「Arc」のネイティブトークン「ARC」のプレセールにて2億2,200万ドル(約350億円)を調達した。2026年第1四半期決算で5月11日に発表され、FDV(完全希薄化後評価額)は30億ドルに設定された。出資にはa16z・BlackRock・Apollo Funds・SBIグループ・インターコンチネンタル取引所などが参加した。

Arcが目指すポジショニングはユニークだ。a16z cryptoのゼネラルパートナーAli Yahya氏は「現在のブロックチェーン基盤は大規模金融機関向けに設計されていない」と述べたうえで、Arcをプライバシー機能や高速決済機能を備えた「新しい経済オペレーティングシステム」と位置づけた。トークノミクスについては、初期供給量100億ARCのうち60%がネットワーク参加者向け、25%がCircle保有分、15%が長期準備金に割り当てられ、ホワイトペーパーではARCを「ガバナンス・セキュリティ・ネットワーク運営を支えるネイティブ協調資産」と説明している。

第1四半期決算の数字も好調だ。USDC流通額は770億ドルで前年同期比28%増、オンチェーン取引量は四半期ベースで21.5兆ドルと前年同期比263%増を記録した。一方で純利益は5,500万ドルと前年同期比15%減少した。

あわせてAIエージェント向け基盤「Circle Agent Stack」も発表され、0.000001ドル単位のUSDC送金にも対応するという。また今年4月には量子耐性ロードマップも公開しており、「Q-Day」が2030年以前に到来する可能性を踏まえた長期インフラ設計の方針も示している。

バイナンス、AI活用で約1.6兆円の詐欺被害を防止

バイナンスが5月11日、2025年初頭から2026年第1四半期にかけて累計105億3,000万ドル(約1兆6,577億円)のユーザー被害を防いだと報告した。対象ユーザー数は540万人以上にのぼる。2026年第1四半期だけでも2,290万件の詐欺・フィッシング試行を検知・阻止し、約19億8,000万ドル相当の資産を保護した。

こうした大規模対策が必要な背景には、AI技術を悪用した攻撃の急速な高度化がある。バイナンスリサーチの分析によると、スマートコントラクト悪用コストは1コントラクトあたり最低1.22ドルまで低下し、高度なAIモデルによる攻撃の成功率は72.2%に達する。ディープフェイク・フィッシングボット・音声クローニングなどAI主導型詐欺の76%が「規模・深刻度ともに最上位」に分類されており、2025年の暗号資産関連詐欺の被害総額は170億ドルと前年比30%増を記録した。

対策の中核はAIの大規模活用だ。2025年末時点で24以上のAI主導型セキュリティ施策と100以上のAIモデルを稼働させており、不正対策の57%でAI主導の意思決定を採用。コンピュータービジョンによる偽の支払い証明の検出、P2P取引でのリアルタイム言語解析によるサクラ・詐欺パターンの検知などを実施し、クレジットカード詐欺率は業界平均より60〜70%低い水準を維持している。

AIエージェント時代を見据えた設計も注目される。「Binance AI Pro」ではAIエージェントが管理する資金をメインアカウントから分離し、権限を取引のみに限定して出金アクセスは無効化。サードパーティの機能拡張はインストール前にスクリーニングが義務付けられており、これまでに提出されたスキルの約12%が潜在的リスクありとして検出された。

バイナンスは「AIは攻撃と防御の両方を変えつつある。セキュリティは単なる付加的なレイヤーではなく、システム・プロセス・ユーザー行動に横断的に組み込まれるべきものだ」と述べており、攻守両面でのAI軍拡競争が加速していることを示す事例となっている。


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