【4/29(水)~30(木)News Report】米メタ、USDCでクリエイターの報酬支払い開始 / TONがAgentic Walletsをリリース / Visaのステーブルコイン決済が年間70億ドルのペースに達するなど
主要ニュースまとめ
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
4/29(水)~30(木)の主要ニュースをまとめてご紹介します。
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米メタ、USDCでクリエイターの報酬支払い開始。ソラナとポリゴンに対応
米メタが、クリエイター向け報酬の支払い手段としてUSDCによる支払いの提供を開始した。対応するブロックチェーンはソラナとポリゴンで、対象は現時点でコロンビアおよびフィリピンの一部クリエイターに限定されている。
利用方法はシンプルだ。ユーザーはUSDCに対応したウォレットアドレスをFacebookの支払いアカウントに登録することで報酬をUSDCで受け取れる。利用可能なウォレットはMetaMask・Phantom・Binance Walletなどで、支払いプロバイダーにはStripeが関与する。
同社はかつて暗号資産プロジェクト「Diem」を推進していたが、規制上の課題を受け2022年に終了している。今年2月にはステーブルコイン決済の導入検討が報じられており、今回の取り組みはその具体化の一例とみられる。
なおメタは、暗号資産による支払いについて送金の取り消しができない点やウォレット管理がユーザー責任となる点など、オンチェーン特有のリスクも明示している。
月間アクティブユーザー数が30億人を超えるメタがクリエイターエコノミーにステーブルコインを本格導入したことは、暗号資産の主流化における象徴的な一歩と言える。
TelegramのAI搭載仮想通貨取引エージェントが、送金、スワップ、ステーキングを実行できるようになりました
TON Techが4月28日、AIエージェントがTelegram上でユーザーの毎回の承認なしにTONを保有・使用できるオープンスタンダード「Agentic Wallets」を正式ローンチした。
従来のAIエージェントはリサーチや推奨・計画立案はできても、TON上で自律的に資金を動かす手段を持っていなかった。今回の仕組みはその空白を埋めるもの。
具体的な機能は充実している。ユーザーはエージェント専用のウォレットに資金を入金することで、エージェントが送金・スワップ・DeFi活動(設定した予算内での自動取引・ステーキング・基本的なポートフォリオ管理)をオンチェーンで自律実行できる。
このローンチは、取引所GeminiがClaude・ChatGPTなどのAIモデルをトレーディングアカウントに接続するエージェンティック取引機能を公開した翌日にあたり、暗号資産の内外でAIボットがデジタルサービスにアクセスし取引を実行する「エージェンティックAI」のトレンドが急速に広がっていることを示している。
ただし課題もある。TONブロックチェーンのアクティブアドレス数は2024年末の100万超をピークに現在は10万を下回るまで落ち込んでおり、AIエージェント機能がネットワーク活動の回復につながるかが今後の焦点となる。
Visaのステーブルコイン決済が年間70億ドルのペースに達し、試験運用は9つのブロックチェーンに拡大
Visaは4月29日、ステーブルコイン決済パイロットの年率換算決済額が70億ドルに達し、前四半期比50%増となったと発表した。同時に対応ブロックチェーンを9つに拡大し、既存のEthereum・Solana・Avalanche・Stellarに加え、Base・Polygon・Canton Network・Arc・Tempoを新たに追加した。
各ブロックチェーンの役割は明確に分かれている。CircleのArcはUSDCを使ったプログラマブルコマースとリアルタイム決済を担い、CoinbaseのBaseは低コスト・高速なトランザクション処理を提供する。Cantonは機関投資家向けのコンプライアンスに適した設定可能なプライバシーを備え、Polygonは大規模決済向けの高スループットインフラを提供する。
規模感も具体的だ。このパイロットプログラムはすでに50カ国以上で130以上のステーブルコイン連動カードプログラムをサポートしており、ラテンアメリカ・欧州・アジア太平洋・中東・アフリカなど複数地域で本番稼働・試験展開が進んでいる。
2021年にSolanaでUSDC決済の実証を始めてから5年、Visaがマルチチェーン対応の本格的な決済インフラとしてステーブルコインを位置づけたことは、従来の金融大手による暗号資産インフラ採用の中でも最大規模の動きの一つとなった。
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