【9/13(土)~16(火)のweb3ニュース10選】MoonPayが暗号通貨決済スタートアップMesoを買収 / Baseはネイティブトークンの探求を開始 / MetaMaskのmUSDステーブルコインがローンチ etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時は主要ニュース10個ピックアップして解説します。
🤬ポルカドットはDOTの供給量を21億に制限することでトークノミクスを厳しくする
Polkadot DAO は、DOT トークンの供給量を 21 億に制限する提案を可決
この措置は、供給量上限なしで年間1億2000万DOTを発行していた現在の無制限発行モデルに代わるものである
💊Pump.funの1日あたりの収益がHyperliquidを上回り、ミームコインプラットフォームが回復
Pump.fun は 1 日のプロトコル収益が 338 万ドルとなり、Hyperliquid を上回った
Pump.fun の収益増加は、ネイティブ トークンの積極的な買い戻しプログラムによるものが大きいと見られる
📱MoonPayが暗号通貨決済スタートアップMesoを買収し、グローバル展開を拡大
MoonPayは月曜日、世界的な決済ネットワークを構築する取り組みを推進するためMesoを買収したと発表
今回の契約は、主要な米国ライセンスと欧州のMiCA制度を網羅した統一された規制枠組みの下で、銀行、カードシステム、ステーブルコイン、ブロックチェーンを結び付ける国際決済ネットワークを構築するという同社の目標をサポートするものだと述べた
この買収により、Mesoの共同創業者であるAli Aghareza氏とBen Mills氏が、Braintree、PayPal、Venmoでの経験を活かし、MoonPayの最高技術責任者と製品担当上級副社長に就任することになる
🏢PayPal、新しいLinks機能でP2P暗号決済を拡大
PayPal は新しいピアツーピア決済機能を導入しており、近々ビットコイン、ETH、ステーブルコイン取引へのサポートを拡大する予定
PayPal リンクは、パーソナライズされた 1 回限りのリンクを使用して、ユーザーが支払いリクエストを送受信できるようにする
🐺MetaMaskのmUSDステーブルコインがローンチ
MetaMaskの新しいmUSDステーブルコインが月曜日に開始された
mUSDはStripeが所有するステーブルコイン発行プラットフォームであるBridgeによって発行され、M0の分散型インフラストラクチャを通じて発行される
このステーブルコインは、M0の流動性ネットワークを介したリアルタイムの透明性とクロスチェーン構成可能性を備えた「高品質で流動性の高いドル相当資産」に1:1で完全に裏付けられている
🟦イーサリアム財団は、イーサリアムをAI経済のベースレイヤーにするために「dAI」チームを結成
イーサリアム財団は、イーサリアムを AI エージェントの決済および調整レイヤーにするために、Davide Crapis 氏が率いる dAI チームを立ち上げ
クラピス氏は、このユニットの使命は2つあると述べた。イーサリアムを「AIと機械経済にとって好ましい決済・調整レイヤー」にすることと、AIの未来が「少数の組織だけに依存しない」よう分散型AIスタックを構築すること
短期的にこのグループは、11月のDevconnectで発表予定のAIエージェントのIDとトランザクションのための新しいERC-8004標準に注力する
🤖コインベース、AIエージェント向け決済プロトコル「Payments MCP」提供開始
コインベースが、AIエージェント向け決済プロトコル「ペイメントMPC(Payments MCP)」を9月11日に発表
ペイメントMPCは、チャットGPT(ChatGPT)やクロード(Claude)といったLLMを暗号資産経済に接続するためのソリューション
これによりユーザーはAIエージェントにウォレットを持たせられ、ステーブルコインによる支払いをAIエージェントが自律的に実行できるとのこと
💳クレディセゾンの海外CVC、ブロックチェーン特化ファンド「Onigiri Capital」設立
クレディセゾンが、ブロックチェーン技術への投資に特化したファンド「オニギリキャピタル(Onigiri Capital)」の設立を9月16日に発表
同ファンドは、クレディセゾンのシンガポール子会社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を通じて今年8月に設立されたとのこと
投資規模は5,000万米ドルを目指しており、現時点で3,500万米ドルの資金を確保しているとのこと
オニギリキャピタルでは、金融領域におけるブロックチェーン関連スタートアップの資金調達を「ステーブルコイン・決済・資産のトークン化・DeFi・金融サービス」の5つの主要分野に焦点を当てて支援をするという
🐦⬛チェーンリンクのCCIPがアプトスで稼働開始、Move言語に初導入
分散型オラクルネットワーク「チェーンリンク(Chainlink)」開発のクロスチェーン相互運用プロトコル「CCIP(Cross-Chain Interoperability Protocol)」が、アプトス上で稼働開始した
今回の統合は、ムーブ基盤のブロックチェーンにおけるCCIPの初の導入とのこと
これにより、60以上のEVMおよび非EVMブロックチェーン間の相互運用性が強化されるという
おすすめ記事
Ethenaはステーブルコイン基盤で、暗号資産現物+先物ショートの“デルタニュートラル”で価値を保つUSDeを発行。2024年ローンチ後に急拡大し時価総額トップ3へ。
sUSDeはUSDeのステーク受益トークンで、LSTステーキング報酬+資金調達率/ベーシスを原資に利回りを分配(非常時はリザーブ基金で下支え)。“分散性・安定性・資本効率”のトリレンマ緩和を狙う設計。
エコシステムはENA/sENA(ガバナンス・報酬/エアドロ倍率)、Ethena Network(Ethereal/Derive)、L2 Converge、派生のUSDtb(国債裏付け)、tsUSDe(TON版)、iUSDe(機関向け)へ拡張。
🧵Pickup:Baseはネイティブトークンの「探求を開始」していると開発者のジェシー・ポラック氏が語る
🌱 ニュースの概要
Coinbaseが育成したEthereum L2「Base」が、ネイティブトークン発行の可能性を検討し始めていることを開発者のジェシー・ポラック氏が明らかにしました。まだ初期段階で、時期や設計、ガバナンスの詳細は未定です。
📗 前提知識
Base:Coinbaseが支援するEthereumレイヤー2(L2)ネットワーク。OP Stackを採用し、手数料の低さと開発者向けエコシステムで急成長。
ネイティブトークン:ブロックチェーン自体の運営・ガバナンス・手数料支払いに利用される独自の暗号資産。
Coinbaseの立場:米国上場企業であり、規制遵守が最優先。独自トークンの設計には慎重さが求められる。
👀 注目すべき点・詳細解説
現時点では「検討開始」の段階であり、確定事項ではない。
Coinbaseはこれまで「ネイティブトークンを持たないL2」として差別化してきたため、方針転換に近い動き。
米国規制当局との関係性を強調しており、発行する場合も規制適合型のモデルになる可能性が高い。
コミュニティへの透明性を重視し、「一緒に考えていく」姿勢を示している。
📈 今後の展望
発行されれば、ArbitrumやOptimismと同様にガバナンス・エコシステム拡大の核となる。
Coinbaseが保有する大規模ユーザーベースを背景に、実利用と流動性の両面で強力な影響を持つことが予想される。
一方で、規制リスクや「中央集権的」との批判をどう回避するかが課題。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
🗓️イベント日程
DAT(Digital Asset Treasury)について、0から解説するウェビナーです。
DATは端的に言えば、メタプラネットのようなクリプトをとにかく購入しまくる上場企業で、BTCトレジャリーカンパニーやクリプトトレジャリーカンパニーとも言われます。最近は"DAT"という名称が定着しつつあるので、それを使いました。
・なぜ流行っているのか?
・どうやって資金調達しているのか?
・事業スキームとは?
・BTC以外のSOL、ETHの盛り上がりは?
・さらにそれ以外のENA、IP、HYPE等の盛り上がりは?
etc...
0から理解できるような勉強会を想定しています。
参加費無料でオンライン開催ですので、ぜひお気軽にご参加ください!
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