【7/8(火)のweb3ニュース10選】Pump.funは7月12日にPUMPトークンを上場する予定 / ジャック・ドーシー、P2Pオフラインメッセージングアプリ「bitchat」リリース etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
本日の主要ニュース10個ピックアップして解説します。
👿Bybitの15億ドルのハッキングで盗まれた資産の60%以上が行方不明に
盗難資金の約62%(約8億6800万ドル)は追跡不能となっており、凍結されているのはわずか5%、約33%は依然として追跡可能である
これまでのところ、イーサリアムのレイヤー2ネットワークであるMantleが、盗難された資金のうち約4,200万ドルを凍結することで、最も大きな支援を行っている
しかし、協力は必ずしも万国共通というわけではなく、暗号資産ミキシングプロトコルのeXchはいかなる資産も凍結することを拒否し、約9,500万ドルをロンダリングしたとされている
📉トランプ大統領のBRICS関税脅迫を受けて暗号資産市場は下落
水曜日の関税期限を前にドナルド・トランプ米大統領が地政学的な緊張を再び高めたため、仮想通貨の時価総額は月曜日に3.5%下落して3兆4000億ドルとなった
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)はともに約0.6%下落し、現在それぞれ10万8000ドルと2540ドルで取引されてい
🇦🇪ドバイ、RWA推進の一環としてトークン化されたマネー・マーケット・ファンドを承認
ドバイ金融サービス局は、カタール国立銀行(QNB)とDMZファイナンスの共同プロジェクトであるQCDマネーマーケットファンド(QCDT)を、ドバイ国際金融センター内のトークン化されたマネーマーケットファンドとして承認した
「QCDTは、ドバイで初めてDFSA(ドバイ金融サービス局)の承認を受けたトークン化マネーマーケットファンドであるだけでなく、QNBのデジタル資産戦略における重要な一歩でもあります」と、QNBシンガポールのCEO、サイラス・リー氏は声明で述べている
🇭🇰ステーブルコインの勢いが高まる中、香港では暗号資産株が急騰
香港の仮想通貨株は、同市で導入予定のステーブルコインのライセンス制度に対する楽観的な見方が高まる中、火曜日に上昇した
香港のステーブルコインライセンス制度は8月1日に発効する予定で、複数の従来型金融機関が申請に関心を示している
💊Pump.funは、7月12日にPUMPトークンを上場する予定
Gate取引所ウェブサイトのカウントダウンによると、Pump.funは、4日以内にPUMPトークンを上場する予定だという
PUMPのセールは7月12日から72時間にわたって開催される
配布の詳細は後日発表される予定だが、プロトコルは最大供給量1兆PUMPトークンの15%を提供する予定
💬ロビンフッドのOpenAI関連トークンの下落が需要をめぐる議論を巻き起こす
Robinhood の OpenAI にリンクされたトークンは、プライベート エクイティのトークン化とその成長の可能性に関する議論を巻き起こしている
非公開企業のトークン化された株式を購入することに興味を持つ個人投資家は多数いるのかについて賛否が巻き起こっている
🟥トランプコイン(TRUMP)、トロン上で発行へ
ドナルド・トランプ米大統領の公式ミームコイン「OFFICIAL TRUMP(TRUMP)」が、新たにトロン(Tron)ネットワーク上で発行されることが7月8日に発表された
対応時期については近日中となるようだ。なおトロン対応にあたり、オムニチェーンプロトコル「LayerZero」がサポートし、ソラナからトロンへのトークン移行を行うよう
🌪️米財務省とCoin Center、「トルネードキャッシュ制裁」めぐる訴訟終結に合意
米財務省とワシントンDC拠点の業界支援団体「Coin Center」が、暗号資産ミキシングプラットフォーム「トルネードキャッシュ(Tornado Cash)」に関連する制裁措置をめぐる訴訟を終結させることに合意した
両者は、米財務省外国資産管理局(OFAC)が2024年3月に「トルネードキャッシュ」に対する経済制裁の一部を解除したことを受けて、当該訴訟が「無意味」であるとの見解で一致
🟧リミックスポイント、社長の役員報酬を「全額ビットコイン支給」に、上場企業では日本初
東証スタンダード上場企業のリミックスポイントが、同社代表取締役社長の役員報酬を全額ビットコイン(BTC)で支給することにしたと7月8日に発表
国内の上場企業において、代表取締役社長の報酬全額を暗号資産で支給するのは日本初の試みになるとのこと
この取り組みについてリミックスポイントは、「ビットコインを通じて、経営者自身が株主の皆様と経済的な運命を共にすることにより、株主の皆様と経済的価値を共有する体制を構築します」と述べている
おすすめ記事🧵Pickup:ジャック・ドーシー、P2Pオフラインメッセージングアプリ「bitchat」リリース
🌱 ニュースの概要
Block共同創業者のJack Dorsey氏は2025年7月6日、自身の週末プロジェクトとして開発したBluetoothメッシュネットワーク対応のメッセージングアプリ「Bitchat」をベータ公開しました。スマホ同士をBluetoothで直接繋ぎ、インターネットや携帯回線なしで暗号化メッセージを送受信できます。
📗 前提知識
Bluetoothメッシュネットワーク
通常100m程度のBluetooth通信を、ノード間で自動的に中継(マルチホップ)することで、最大約300m(984フィート)までカバー可能。オフライン環境下でのP2P通信を実現します。従来アプリとの違い
Bridgefyなど既存のBluetoothチャットアプリもありますが、Bitchatはノードによる自律メッシュ形成、ストア&フォワード(中継キャッシュ)機能、エンドツーエンド暗号化を特徴とし、中央サーバや電話番号登録なしで動作します。
👀 注目すべき点・詳細解説
完全分散・匿名性
ユーザー登録やアカウント、電話番号は不要。アプリ起動後すぐに匿名チャットが可能。メッセージは端末内にのみ一時保存され、サーバには残りません。
長距離リレー機能
各端末がリレー(中継)ノードとして動作し、標準のBluetooth範囲を超えて最大約300m間の通信を実現。音楽フェスや災害時など、通信インフラが不安定・遮断された環境での利用が想定されます。
暗号化・プライバシー重視
メッセージは全てエンドツーエンド暗号化。グループチャット(ハッシュタグベース)やプライベートルームもサポートし、任意でパスワード保護が可能です。
ホワイトペーパーとオープンソース化
Dorsey氏はGitHubで「Ugly whitepaper」と称するプロトコル仕様を公開。今後、Wi-Fi中継対応の追加や開発者コミュニティによる機能拡張が見込まれます。
📈 今後の展望
実用ユースケースの拡大
フェス、コンベンション、スポーツイベント、災害現場など、インターネットが届かない/信頼できない場面でのコミュニケーション手段として期待されます。
セキュリティと規制
完全オフラインかつ匿名性の高さは検閲耐性・プライバシー保護に優れる一方、違法利用防止策や法規制の議論を呼ぶ可能性があります。
エコシステム形成
オープンソース化されたプロトコルは、他開発者やプロジェクトによる派生アプリ・機能拡張を促進。Bluetooth Low Energy(BLE)を活用した新たな分散型通信エコシステム構築の基盤となるか注目されます。
ブロックとweb3戦略との連携
Dorsey氏が推進する「インターネットから脱却した自由な通信」ビジョンの一環として、Bitcoinや分散型SNS(Bluesky)など既存のweb3プロジェクトとの連携が今後進む可能性があります。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
🗓️イベント情報
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7月15日(火)@オンライン(東京回をオンライン配信)
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