【7/1(火)のweb3ニュース10選】ロビンフッドがトークン化された株式売買のための独自L2チェーンを発表 / Circleは米国銀行免許を申請 / SolanaのアドバイザーがXの製品責任者に就任 etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
本日の主要ニュース10個ピックアップして解説します。
⛓️XRP LedgerのEthereum互換サイドチェーンがメインネットでローンチ
XRPL EVM サイドチェーンがメインネットで稼働し、Ethereum スマート コントラクトが XRP Ledger エコシステムに統合された
並行実行ブロックチェーンであるXRPL EVMサイドチェーンは、XRP Ledgerの低コストのトランザクション機能とEthereumのスマートコントラクト機能を統合し、速度、セキュリティ、スケールが最適化されたインフラストラクチャ上で、融資、トークン化、支払いなどの新しいクラスの分散型アプリへの扉を開く
📦暗号資産レンディングプロトコルMapleがEtherFiのweETHを担保として統合
Mapleはオンチェーンクレジットプラットフォームの担保としてEtherFiのweETHを追加
この統合により、「資格のある借り手はETHFIのインセンティブを獲得しながらUSDCローンを利用できるようになる」と述べた
📱Solanaのアドバイザーであり、連続技術起業家でもあるNikita BierがXの製品責任者に就任
Xの発表によると、ソーシャルメディア起業家のニキータ・ビア氏がソーシャルメディアプラットフォームXの製品責任者に就任した
ビア氏は、「Grokの力を活用して、非常に関連性の高いタイムラインを作成し、人々が今起こっていることすべてを理解するのを支援することを楽しみにしている」と述べた
現在では主に製品アドバイザーとして知られているビア氏は、ネットワーク上でのアプリのローンチを支援するために、3月にソラナラボにアドバイザーとして入社していた
🇩🇪ドイツ最大の銀行グループ、スパルカッセンが仮想通貨取引サービスを開始
ドイツ最大の銀行グループであるスパルカッセンが、個人顧客向けの仮想通貨取引サービスを開始すると報じられている
同銀行はこれまで、ボラティリティとリスクへの懸念から、こうした提供を避けることを決めていた
🇺🇸ルミス上院議員は「大きくて美しい法案」で仮想通貨税の修正を推進し、仮想通貨支持者の支持を得ている
上院議員らが月曜日に1,000ページを超える和解法案の可決を議論する中、ルミス上院議員は仮想通貨に対する「不公平な税制」を標的とする条項をいくつか盛り込むよう働きかけている
「長年にわたり、マイナーとステーカーは二重課税されてきた。1度目はブロック報酬を受け取った時、もう1度はそれを売却した時だ。この不公平な課税を止め、アメリカが世界のビットコインと暗号通貨の超大国となるよう保証すべき時が来た」とラミス氏は月曜日、 Xへの投稿で述べた。
🟦ロビンフッドはトークン化された株式と暗号資産永久先物に進出し、アービトラムと共同でレイヤー2ブロックチェーンを計画
オンライン証券・取引プラットフォームのロビンフッドは月曜日、EUユーザーに200種類以上の米国株のトークン版に投資する機会を提供すると発表
同社は、「トークン化された株式により、当社の欧州向けアプリは、仮想通貨のみを扱うアプリから、仮想通貨を活用したオールインワンの投資アプリへと進化します」と述べた
また、トークン化された株式の基盤となるArbitrumをベースにした独自のレイヤー2も開発中であると述べた
🐦⬛Aptos LabsのCEO兼共同創業者エイブリー・チン氏がCFTCデジタル資産市場小委員会に加わる
Ching 氏は、CFTC グローバル市場諮問委員会 (GMAC) デジタル資産市場小委員会の他の暗号業界の幹部や従来の金融リーダーに加わる
CFTC GMAC デジタル資産市場小委員会は、効果的なデジタル資産規制をサポートし、業界関係者と規制当局間の連携を強化
💧ビットポイント、「NIGHT」エアドロに向けMidnight財団と連携開始
国内暗号資産取引所BITPOINTが、「Midnight」ブロックチェーンのネイティブトークン「NIGHT」のエアドロップ「Glacier Drop」参加に向け、Midnight Foundationと連携開始したことを7月1日に発表
「Midnight」は、Cardano:カルダノ(ADA)の共同創設者チャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏が考案した、分散性とデータ公開のカスタマイズ化の両立を目指す次世代ブロックチェーン
「Glacier Drop」による「NIGHT」のエアドロップは今年7月から予定されている
🏦Coinbase Derivatives、米国で「無期限先物取引」を7/21提供へ
Coinbase Derivativesで、米国版パーペチュアル(無期限)型先物取引が7月21日より提供される予定
これまで米国内では規制上の理由からパーペチュアル型先物取引をほとんど利用できなかったが、今回導入予定のパーペチュアル型先物取引は、米国の規制基準に準拠して提供されるとのこと
なお取引は24時間365日可能で、5年満期の長期先物契約として設計されているという
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🧵Pickup:Circleは米国銀行免許を申請、USDC準備金の保管人としての役割を果たすことが可能に
🌱 ニュースの概要
2025年6月30日、ステーブルコイン発行企業の Circle Internet Group は、米通貨監督庁(OCC)に対しナショナル・トラスト・バンク・チャーターの取得を申請しました。
この新銀行は「First National Digital Currency Bank, N.A.」と名付けられ、承認されれば Circle 自身が USDC の準備金を直接管理・保管(カストディ)できるようになります。
📗 前提知識
USDC(USD Coin)は Circle が発行する米ドルペッグ型ステーブルコイン。2024年末時点で時価総額約615億ドルを誇り、世界で2番目に大きいステーブルコインです。
現在、Circle の USDC 準備金は BNY Mellon がカストディを担い、BlackRock が資産運用を行っています。
👀 注目すべき点・詳細解説
カストディ権限の獲得
従来は外部カストディアンに依存していたUSDC準備金保管を、Circle 自らが銀行ライセンスを通じて行えるようになります。これにより、準備金の透明性・信頼性がさらに向上すると見込まれます。
ライセンスの性質
申請中のライセンスは「トラスト銀行チャーター」であり、現金預金の受入れや融資業務は行わず、あくまで「信託資産の管理・保全」を主目的とします。
新銀行は OCC の直接管轄下に置かれ、連邦レベルでの統一的規制を受けるため、州ごとの免許取得や規制のばらつきといった課題が解消されます。
規制環境との整合性
米国議会で審議中の GENIUS Act(ステーブルコイン規制法案)が近く最終承認される見込みで、それに先立ち「規制順守と透明性強化」を示す動きと位置づけられています。
機関向けサービス強化
トラスト・チャーター取得後は、USDC 準備金保管に加え、機関投資家向けのカストディサービスやトークン化資産の信託管理など、デジタル資産関連ビジネスを拡大できる体制が整います。
📈 今後の予測
承認のタイムライン
OCCおよび連邦準備制度(FRB)、FDICの審査を通過する必要があり、早くても2026年前半の承認が見込まれます。
市場インパクト
承認が確定すると、Circle は Paxos や Anchorage Digital に次ぎ、数少ない連邦トラスト銀行チャーター保有企業となり、USDC の信頼性がさらに向上。機関投資家のステーブルコイン採用が加速する可能性があります。
業界への波及効果
大手ステーブルコイン発行企業が銀行ライセンスを取得するトレンドが始まり、他社(例えば Paxos、Binance USD 発行者等)も同様の動きを加速させることが予想されます。
規制の一体化
連邦レベルでの規制枠組みが確立されることで、米国内におけるステーブルコインの運用・発行モデルが一本化し、業界全体の成熟が一層進展すると期待されます。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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