【6/24(火)のweb3ニュース10選】KrakenのInkの活動はトークンの発行を前に増加 / ぷらっとホーム、「INTMAX」のノード運用開始 / FiservがPaxosとCircleのインフラを活用し、Solanaでステーブルコインをローンチ etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
本日の主要ニュース10個ピックアップして解説します。
民主党上院議員がトランプ大統領の暗号資産関係を標的とした法案を提出、当局者による暗号資産プロジェクトの支持を禁止しようとしている
地政学とNBAの賭け市場では、アクティブトレーダーと取引量の減少にもかかわらず、ポリマーケットの未決済残高が急増している
フォーチュン500企業FiservがPaxosとCircleのインフラを活用し、Solanaでステーブルコインをローンチ
🟩Believe Launchpadが一部のオンチェーン決済を一時停止、クリエイターにPayPalへの切り替えを要請
Believeは、システムアップグレードを理由に、約100の初期プロジェクトに対するオンチェーンSolanaの支払いをひっそりと一時停止したよう
Believeは「初期コイン約100枚の支払いをSolanaで直接処理するのではなく、PayPalまたは銀行振込で処理する必要がある」と述べている
通知には、この変更はチームにとっても理想的ではないものの、開発のスピードを考えると必要不可欠であるとも記されている
🇺🇸民主党上院議員がトランプ大統領の暗号資産関係を標的とした法案を提出、当局者による暗号資産プロジェクトの支持を禁止しようとしている
アダム・シフ上院議員は、公務員とその家族による暗号資産の宣伝や発行を禁止することを目的とした法案を提出した
シフ氏は「大統領の財務取引に対するより厳しい監視」を実施する必要があると述べた
🟧メタプラネットは世界展開を促進するため、米国子会社に50億ドルの資本注入を計画している
メタプラネットは、世界的なビットコイン財務戦略をさらに強化するため、米国子会社に50億ドルを割り当てる計画を承認したと発表
同社は現在11,111BTCを保有しており、仮想通貨保有企業としては8番目に大きい
📈地政学とNBAの賭け市場では、アクティブトレーダーと取引量の減少にもかかわらず、ポリマーケットの未決済残高が急増している
ポリマーケットの予測市場、特に最近の世界的な緊張や地政学的紛争に関連する市場では、未決済建玉(OI)が著しく上昇しており、先週はイラン関連市場が急上昇を牽引した
来週決着が見込まれる「7月までに米国がイランに軍事行動を起こす」という市場は、2週間前の24万9000ドルから執筆時点で619万ドルにOIが上昇している
一方、OIが上昇傾向にある数少ない注目度の高い市場の一つが、NBAチャンピオンをターゲットとした市場
この市場のOIは2025年初頭に67万ドルでしたが、NBAファイナル第7戦直前の日曜日には750万ドルを超え、オクラホマシティ・サンダーが優勝
💧Krakenのレイヤー2Inkの活動はトークンの発行を前に増加
Ink Layer 2 ブロックチェーンは、トークンの発売に先立ち、利用が増加している
1日あたりの取引量は50万件を超え、アクティブな契約数は6月18日に6,000件でピークに達した
🐇アンカレッジが「Uniswap」のAPI採用、機関投資家にDeFi流動性アクセス提供
機関投資家向けに暗号資産の総合プラットフォームを提供するアンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)が、「Uniswap Trading API」を統合したと6月23日に発表
今回の統合により、流動性ファンド、資産運用会社、プロトコル財団、国債などの機関投資家は、アンカレッジ提供のセルフカストディウォレット「ポルト(Porto)」内で、ユニスワップのプロトコルやルーティングプロトコルのユニスワップX(UniswapX)の流動性にアクセスできるようになったとのこと
📷Snap to Earn「SNPIT」がトヨタのモータースポーツ部門と提携、カメラNFT限定販売へ
日本発のSnap to Earnブロックチェーンゲーム「SNPIT」が、トヨタ自動車のモータースポーツ部門トヨタガズーレーシング(TOYOTA GAZOO Racing:TGR)と提携
両社は特別仕様のコラボ記念カメラNFTを限定販売する
👛Bitget、ジョージアでVASPライセンス取得
シンガポール拠点の暗号資産デリバティブ取引所Bitgetが、ジョージア共和国で暗号資産サービスプロバイダー(VASP)ライセンスを取得したと6月19日に発表
これにより同取引所はジョージア国内において、暗号資産と法定通貨の交換、暗号資産の取引、転送、カストディ(保管)、トークンローンチ支援などのサービス提供が可能になったとのこと
🏠ぷらっとホーム、「INTMAX」のノード運用開始
ぷらっとホームが、イーサリアムのレイヤー2ネットワーク「INTMAX」のブロックプロデューサーとしてノード運用を行うことを6月24日に発表
この提携により、ぷらっとホームは「INTMAX」の分散型ネットワークのセキュリティと安定性の向上に貢献し、ブロックチェーンの検証およびブロック生成プロセスに積極的に参加するとのこと
おすすめ記事
【SOON】Super Adoption Stackを実現するために設計された高性能SVMロールアップ
SOON(Solana Optimistic Network)は、Solana VM(SVM)を活用したOptimistic Rollup基盤で、「Super Adoption Stack」を実現するため、Ethereum上のSOON Mainnet、任意L1にチェーン展開できるSOON Stack、クロスチェーン通信のInterSOONの3製品から構成される。
SOON MainnetはEthereum決済層+SVM並列処理エンジンで高速処理を実現し、Optimistic RollupとEigenDAによる信頼性とスケーラビリティを両立。
SOON Stackは「Rollup as a Service」として、Ethereum・BNB・Baseなど任意のLayer1上にSolana互換L2チェーンをワンクリック展開可能にするインフラ群。
InterSOONはHyperlaneベースのメッセージングプロトコルで、ラップ不要のネイティブ相互運用性を提供し、異チェーン間の資産やスマートコントラクト呼び出しをシームレスに連携。
↓詳細はこちら
🧵Pickup:フォーチュン500企業FiservがPaxosとCircleのインフラを活用し、Solanaでステーブルコインをローンチ
🌱 ニュースの概要
発表内容:米大手決済インフラ企業 Fiserv は、Solanaブロックチェーン上で自社発行ステーブルコイン「FIUSD」を展開すると表明しました。トークン発行・決済部分にはCircleのUSDCおよびPaxosの技術基盤を活用し、PayPalと協業して「FIUSD」と「PYUSD」の相互運用性も確保します。スタートは2025年末を予定し、Solana対応ウォレットを通じて取引が可能になります。
対象顧客:約3,000以上の地域・コミュニティ銀行と、10,000の金融機関クライアント、6百万を超える加盟店ネットワークが利用可能。ただし米国居住者は現時点で対象外です。
📗 背景・狙い
既存インフラとの統合
Fiservの既存決済・バンキングプラットフォームにステーブルコインをシームレス組み込み、即時かつ24/7でのドル建て決済を実現。銀行や商業ユーザーは新たにウォレットを用意することなく、既存UI上でFIUSDを利用できます。規制環境の追い風
米上院で可決したGenius Actなど、ステーブルコイン法制の明確化が進む中、機関・銀行がデジタルドルを扱いやすくする狙いがあります。異なるステーブルコイン間の相互運用性(Circle/Paxos/PayPal連携)も技術的・規制的に後押しされています。
👀 注目ポイント
技術パートナー:
Circle USDC:準備金管理およびUSDペッグのミント/バーン
Paxos PYUSD:信託管理とトラスト機能
PayPal:PayPal USDとのクロスオペラビリティ
リスク・管理体制:
統合された不正検知/リスク管理機能を提供し、銀行基準のコンプライアンスを確保。
準備金はBNY Mellonでカストディ保管され、監査レポートを定期公開予定。
ビジネスモデル:
銀行・加盟店は無料で導入可能。 Fiservは取引手数料と準備金運用益のシェアで収益を得る構造です。
📈 今後の展望
グローバル展開
地域銀行へのマーケット浸透後、アジア・欧州など海外支社を通じた展開を加速。
製品拡充
預金トークン(「Deposit Token」)や、企業向けトレジャリー管理ツールとの連携機能を追加検討中。
市場インパクト
小規模銀行・中堅金融機関がデジタルドルを簡単に扱えるようになることで、従来金融とブロックチェーン決済の溝が一層縮まる可能性があります。
競合動向
他大手(Visa/Mastercard)やテック企業(Amazon、Walmart)のステーブルコイン構想との競争が激化する見込みです。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
🗓️イベント情報
0から学ぶweb3基礎勉強会 #1 ~DePIN~
7月15日(火)@オンライン(東京回をオンライン配信)
OrbsCafe #12 『Ethereum徹底解説』(登壇)
About us:「web3 for everyone」をコンセプトに、web3の注目トレンドやプロジェクトの解説、最新ニュース紹介などのリサーチ記事を毎日配信しています。
Author:mitsui @web3リサーチャー
「web3 Research」を運営し、web3リサーチャーとして活動。
Contact:法人向けのリサーチコンテンツの納品や共同制作、リサーチ力を武器にしたweb3コンサルティングや勉強会なども受付中です。詳しくは以下の窓口よりお気軽にお問い合わせください。(📩 X / HP)
→お問い合わせ先はこちら