【5/22(木)のweb3ニュース10選】BTCが史上最高値を更新 / WLDトークンセールで1億3500万ドルを調達し、全米展開へ / Solana MobileのWeb3スマホ「Seeker」8/4出荷へ etc..
10の主要ニュースを解説。
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
本日の主要ニュース10個ピックアップして解説します。
🟢Marinade LabsがSolanaの機関投資家向けステーキングプラットフォームを立ち上げ
Marinade Labsは本日5月21日、 Solanaネットワークへのステーキングに関心のある機関投資家向けに構築された新しいステーキングマーケットプレイスであるMarinade Selectの立ち上げを発表
Marinade Selectはセキュリティとコンプライアンスを重視し、特に機関投資家向けに設計されている
DeFiプロトコルであるCanary Capitalは、Marinade Selectを独占ステーキングソリューションとして選定したことも発表
Marinadeは、米国Solana ETFの申請書類に名前が記載された初のステーキングプロバイダーであるとしている
📦RWA Launchpadの担保価格はヤコベンコの再投稿後に300%急騰
RWAトークン化のローンチパッドCollateralizeは、Solana Labsの共同設立者Anatoly Yakovenkoが製品デモXの投稿をリポストした後、5月17日から310%上昇
COLLATトークンの時価総額は5月17日の2,000万ドルから5月20日には8,200万ドル以上に急騰
Collateralizeは、野球カードから不動産まで、あらゆるRWAのトークン化を可能にする
🟧BTCが史上最高値を更新し、スポットビットコインETFは6億900万ドルの純流入を獲得
米国のビットコイン現物上場投資信託(ETF)は水曜日、純流入額が6億900万ドルに達したと報告し、流入額の増加が6日連続となった
ビットコインが昨日、過去最高値である約10万8000ドルを超えたことと、この大規模な流入が重なった
その後、ビットコインは新たな記録を更新し、現在は11万1000ドルを超えて取引されている
🟩パンテラのサントリ氏は、ステーキングとアクセスにより、DeFi Dev CorpのSolana戦略がETFに対して優位に立つと述べている
パンテラ・キャピタルのゼネラルパートナー、マルコ・サントリ氏は水曜日、DeFi Development CorpのSolanaに焦点を当てた戦略は、特にDeFiへの積極的な参加を通じて、従来の上場投資信託(ETF)に比べていくつかの利点を提供すると述べた
パンテラはDeFi Development Corpの投資家であり、サントリ氏は同社の取締役も務めている
DeFi Development Corpは、4月に960万ドル相当のSOLを購入し、本記事執筆時点で合計400,091SOLを保有している
👁️ワールドはWLDトークンセールで1億3500万ドルを調達し、全米展開へ
Worldは、WLDトークンの販売を通じて1億3500万ドルを調達
資金調達にはアンドリーセン・ホロウィッツやベインキャピタル・クリプトなどが参加している
ワールドは、トークン販売を通じて米国での展開を強化するとともに、ワールドネットワークを拡大することを計画している
🟦コインベース、2024年12月のデータ窃盗で69,461人のユーザーが被害を受けたと発表
コインベース社は2024年12月の侵害で69,461人の個人データが漏洩したことを明らかにした
事件は、先週、攻撃者が2,000万ドルの報奨金を要求し、盗んだデータをダークウェブに公開すると脅迫したことで明らかになった
攻撃者は現金報酬を用いて海外に拠点を置くカスタマーサポート担当者に賄賂を渡し、システム情報を盗み出していた
🟨バイナンス、トランプ一族「WLFI」のステーブルコイン「USD1」取り扱いへ
バイナンスが、米ドル建てステーブルコイン「World Liberty Financial USD(USD1)」の取り扱い予定を5月22日に発表
「USD1」は、ドナルド・トランプ米大統領一族が経営に関与し、暗号資産事業を手がける「ワールド・リバティー・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)」発行のステーブルコイン
今年4月にローンチした同ステーブルコインは、米国政府短期国債、米ドル預金、その他現金同等物により100%裏付けされている
🏠ぷらっとホームがWeb3子会社を新設へ、暗号資産の開発・発行・取得など事業に
ぷらっとホームが、Web3事業を行う子会社「Things Revolution株式会社」を設立することを5月21日に発表
発表によると「Things Revolution」の事業内容は、「暗号資産にかかわる開発・発行・販売・取得及びそれに関するサービス」となっている
ぷらっとホームは、自社製品コンピュータの開発および販売を行う東証スタンダード上場企業
同社では、IoTやThingsを含む広範な非金融領域のRWAをトークン化する技術「ThingsToken」を提供している
🇺🇸米テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立法案が下院可決。法制化に前進
テキサス州下院が、戦略的ビットコイン準備金を設立する法案「SB21」を101対42で5月22日可決した
今後この法案は同州知事のグレッグ・アボット(Greg Abbott)氏に送られ、署名もしくは拒否されることになる
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【YO】複数のブロックチェーンにまたがるDeFi利回りを最適化するYield Optimizerプロトコル
マルチチェーン自動イールド最適化:Ethereum、Base、Solanaなど複数チェーンの信頼性高いDeFiプールを横断し、リスク調整後の利回りを最大化するよう資産を自動的に再配分
非カストディ&ERC-4626準拠Vault:ユーザー自身のウォレット管理下で、Vaultに預け入れると対応yoTokenが発行され、価値が自動で上昇(複利運用)
高度なリスク評価と透明性:Exponential.fiのリスクスコアに基づき、セキュリティ監査済みプールのみをホワイトリスト化し、安全性と持続可能性を重視
オフチェーン戦略エンジン+権限分離:バックエンドのオフチェーンアルゴリズムが最適配分を計算し、マルチシグ管理のオンチェーンコントラクトでセキュアに実行・アップグレード
🧵Pickup:Solana MobileのWeb3スマホ「Seeker」8/4出荷へ、独自トークン「SKR」導入も
🌱 ニュースの概要
Solana Mobileは、同社開発のweb3対応スマートフォン「Seeker」を2025年8月4日より世界各国へ出荷開始すると発表しました。また同時に、エコシステムを支えるユーティリティトークン「SKR」を導入し、デバイス利用者や開発者、コミュニティ参加者へのインセンティブ設計を強化します。
📗 前提知識
Seekerとは?
Solana Mobileが開発する第2世代のAndroidスマートフォン。初代「Saga」から継承した安全性とウォレット機能に加え、より洗練されたハードウェア・UIを備え、web3アプリへのネイティブアクセスを実現します。SKRトークンの役割
SKRは「Solana Mobileエコシステムトークン」と位置付けられ、以下のようなユースケースを想定しています:報酬配布:デバイス利用者へのステーキング報酬、コミュニティ貢献ボーナス
ガバナンス:プラットフォームの方向性決定に関わる投票権
アプリ課金・購入:アプリストア(ミニアプリ)での支払い
開発者支援:アプリ開発者へのインセンティブや助成金
TEEPINアーキテクチャ
TEE(Trusted Execution Environment)をベースにした「TEEPIN」の仕組みを導入。シークレット鍵や認証情報をデバイス内で安全に管理し、取引や認証を非公開かつ安全に実行できます。
👀 注目すべき点・詳細解説
出荷タイミングと先進性
出荷日:2025年8月4日(日本時間も同日中)
対応地域:北米・欧州・アジア(日本含む)などグローバル展開
ハードウェア強化:最新Snapdragonチップ、AMOLEDディスプレイ、改良版セキュリティチップを搭載し、Web3アプリの動作を最適化
SKRトークンエコノミクス
総供給量:10億SKR(固定供給)
配布スケジュール:
30%:テクノロジーパートナーおよび開発者向け
25%:デバイス購入者へのロイヤリティ報酬
20%:コミュニティ報酬プール(ステーキングやキャンペーン)
15%:チーム・アドバイザー
10%:エコシステムファンド(将来の拡張用)
ステーキング利回り:年利6%前後をめどに、Seeker所有者がSKRをステーク可能
プラットフォーム層とガーディアンネットワーク
ミニアプリストア:Telegramミニアプリのように、中央集権なしで開発者が直接配信できるweb3版アプリマーケットをSeekerに標準搭載。手数料ゼロの公開配信を実現します。
ガーディアンネットワーク:地域のコミュニティリーダーや企業が「ガーディアン」となり、デバイス認証やソフトウェア検証、ネットワーク運用を分散型で担保。権限をSKRホルダー投票で管理する仕組みで、ダウンタイムや検閲耐性を高めています。
エコシステムと競合環境
Sagaとの違い:Sagaは主にウォレット+Solana NFT視聴機能に特化していたのに対し、SeekerはTEEPIN対応&マルチAppストア対応で汎用性を大幅に向上。
競合比較:SamsungやHTCのweb3スマホはありますが、SKRを用いたガバナンス・報酬システムまで統合しているのはSeekerが初。
📈 今後の予測
ユーザー獲得とコミュニティ拡大
SKRステーキング報酬やコミュニティイベントを通じ、SNSでのバイラル効果を狙いSeekerユーザーは発売後半年で10万台規模を目指す可能性があります。
アプリ開発エコシステムの活性化
無料配信のミニアプリ市場により、ゲーム・DeFi・SNSなど多様なweb3アプリが登場。SKR報酬を燃料として、アプリ間の利用促進キャンペーンが増えるでしょう。
トークン価値の推移
初期投資者や早期購入者向けステーキングリリース後、流通量が増加。SKR取引所上場直後はボラティリティが高いものの、半年後にはプラットフォーム利用と連動した安定成長軌道に入ると予想されます。
ガーディアンネットワークの成熟
ローカル・ガーディアンを通じたノード運営が軌道に乗ると、中央集権的クラウドサービス依存が減り、Seekerデバイス全体の可用性・検閲耐性がさらに強化される見込み。
次世代モバイルの標準化
SKRをはじめとするインセンティブトークンを組み込んだモバイルプラットフォームモデルが成功すれば、他社も同様の取り組みを加速し、web3スマホの普及期が訪れる可能性があります。
⭐️お知らせ
7/27(日)13:30~「OrbsCafe #12 『Ethereum徹底解説』」に登壇予定
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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