【4/29(火)~30(水)のweb3ニュース10選】1inchがSolanaでローンチ / Kraken、欧州第2位のネオバンクバンク向けの新たな暗号取引事業を支援 / Truth Socialエコシステム向けユーティリティトークンを「検討」 etc..
本日の主要ニュースを5分で解説!
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
直近24時間の主要ニュースまとめになります。情報収集にお役立てください。
アーサー・ヘイズ氏、2028年までにビットコイン価格が100万ドルに達するとの予測を繰り返す:「今こそすべてをロングする時だ」
ヴィタリック・ブテリンとStarkWareが支援するKakarotは、代替イーサリアムZKスタックを発表。2025年末までにレイヤー1でのリアルタイムSTARK証明の実現を目指す
Aleph Zero、ArbitrumなどのEVMチェーン上の保護されたトランザクション用の暗号プライバシーアプリをリリース
🟩1inchがSolanaでローンチ、流動性を高めるためにクロスチェーンスワップを計画
取引量で第2位のDEXアグリゲーターが、Solanaのサポートを開始
1inchは、Solanaを10の分散型金融ブロックチェーンに接続し、クロスチェーンスワップ機能を近々拡張する予定であると述べた
🇺🇸SECはPayPalのPYUSDステーブルコインに関する調査を強制執行なしで終了
PayPalは火曜日、SECがPYUSDに関する調査を取り下げたと明らかにした
SECは同社のステーブルコインに関するいかなる執行措置も取らなかったと述べた
🟧ブラックロックのデジタル資産責任者、ビットコインETFについて「資金の流れは大きく戻ってきた」
ブラックロックのデジタル資産責任者ロバート・ミッチニック氏は、ビットコインETFの保有が個人投資家から機関投資家へと移行していると語った
ミッチニック氏によると、ETFの立ち上げ当初は、1億ドル以上のポジションを持つ富裕層を含む個人投資家からの資金流入が大部分を占めていた
しかし、四半期ごとに個人投資家の保有比率は減少し、機関投資家とウェルスアドバイザリー機関の保有比率は増加していると指摘した
📈アーサー・ヘイズ氏、2028年までにビットコイン価格が100万ドルに達するとの予測を繰り返す:「今こそすべてをロングする時だ」
マエルストロムのCIOアーサー・ヘイズ氏は、米国はドルの流動性を高める必要があり、これが2028年までにビットコイン価格を100万ドルに押し上げるのに役立つだろうと述べた
マエルストロムのCIOアーサー・ヘイズ氏はドバイで開催されたToken2049で暗号通貨市場に対する強気な見通しを表明した
🟦Libreは、現実世界の資産を推進するために、TONで5億ドルのテレグラム債券をトークン化する計画
RWAに焦点を当てた「オムニチェーン」ソリューションであるLibreはTON上でTelegramが発行した5億ドル相当の債券をトークン化し、機関投資家に初めてソーシャルネットワークの固定利付証券への分散型アクセスを提供することを計画している
Libreはすでに、BlackRockなどの大手資産運用会社の現実世界の資産をトークン化しており、Injective、NEAR、Solana、Ethereumスケーリングソリューションなど、複数のネットワークで運用されている
🏦Kraken、欧州第2位のネオバンクバンク向けの新たな暗号取引事業を支援
Revolutに次ぐ欧州第2位のネオバンクであるBunqは、仮想通貨取引に参入し、仮想通貨取引所大手Krakenが提供する銀行アプリからユーザーが直接デジタル資産に投資できるようにしている
MiCA準拠のソリューションは、当初オランダ、フランス、スペイン、アイルランド、イタリア、ベルギーで展開され、EEA、英国、米国に拡大する予定
🔵Baseは、フォールトプルーフとセキュリティカウンシルを備えたイーサリアムロールアップ分散化の「ステージ1」に到達
Base は、Vitalik Buterin のロールアップ分散化モデルのステージ 1 に進み、中央集権的な組織への依存を下げた
ステージ 1 では、障害証明だけでなく、分散型ガバナンスを備えたセキュリティ カウンシルや、Coinbase による制御の削減など、さらに多くのことが求められた
👀ヴィタリック・ブテリンとStarkWareが支援するKakarotは、代替イーサリアムZKスタックを発表。2025年末までにレイヤー1でのリアルタイムSTARK証明の実現を目指す
Kakarot は、イーサリアム ブロックのゼロ知識証明を生成するための代替手段を構築し、2028 年までにブロックチェーンが完全に ZK 検証されるという目標に取り組んでいる
ZK-STARKを搭載した独立したZKスタックを使用して、2025年末までにイーサリアムレイヤー1ブロックのリアルタイム検証を開始する予定だと述べた
🔑Aleph Zero、ArbitrumなどのEVMチェーン上の保護されたトランザクション用の暗号プライバシーアプリをリリース
Aleph Zero は、当初は Arbitrum 上のプライベートなクロスチェーン取引をサポートする新しい暗号ウェブ アプリをリリースし、Base、Berachain、Sonic などの他の EVM チェーンにも拡張する予定
「Common Solution」と呼ばれるこのアプリは、公開ウォレットのアクティビティと将来の取引の間のリンクを断ち切り、ユーザーが利回りを獲得し、資産をつなぎ、トークンを非公開でステーキングできるようにする
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AgentTankは、AIエージェントが実際にPC画面を認識・操作できるインフラを構築するプロジェクトで、トークン($TANK)は発行しているがweb3ネイティブではない。
プロダクトは開発者向け「TankWork」、一般ユーザー向け「TankTerminal」、ライブ配信型「AgentTank」の三本柱を予定しており、現在はデスクトップエージェント「Tank」のベータ版が展開中。
プロジェクトはコミュニティ主導で、フェアローンチ方式でトークンを発行、ライブ配信を活用してAIエージェントの普及とショーケース効果を狙っている。
将来的には、AIエージェントの「キャラクター性」や「見た目」も重視される時代を見据え、AgentTankはインターフェース設計やIP展開にも力を入れている。
🧵Pickup:トランプメディア、Truth Socialエコシステム向けユーティリティトークンを「検討」
🌱 ニュースの概要
発表内容:2025年4月29日、The Blockが報じたところによると、Trump Media & Technology Group(以下TMTG)は、同社のソーシャルプラットフォーム「Truth Social」およびストリーミングサービス「Truth+」のエコシステム内で利用可能なユーティリティトークンの発行を検討しているといいます。
初期用途:当面は「Truth+」の月額サブスクリプション費用(Truth+サブスク)支払いに利用し、その後は「Truth Social」内のTipping(投げ銭)、プレミアムコンテンツアクセス、クリエイター支援プログラムなどにも使える仕組みを想定しています。
デジタルウォレットとの連携:同トークンは「Truth Digital Wallet」と呼ばれるウォレット機能に組み込まれ、ユーザーはアプリ内でトークンを保管・送受信できるようになります。
📗 前提知識
TMTGの既存サービス
Truth Social:ドナルド・トランプ前大統領が立ち上げたソーシャルメディアプラットフォーム。
Truth+:ニュースや動画など有料コンテンツを提供するサブスク型サービス。
Truth.Fiの商標出願
2024年11月にTMTGは「Truth.Fi」の商標を出願しており、そこには「デジタルウォレットとして機能するダウンロード可能なソフトウェア」に関する言及が含まれていました。
ユーティリティトークンの意義
プラットフォーム内の交換手段やインセンティブをトークン化し、ユーザーのエンゲージメント向上やコミュニティ経済圏の形成を狙うもの。
👀 注目すべき点、詳細解説
段階的導入シナリオ
第1段階:Truth+のサブスクリプション支払い用トークンとしてローンチ。従来のクレジットカード決済に加え、トークン払いを選択可能にする。
第2段階:投げ銭(Tipping)、限定コンテンツ、クリエイター報酬など、エコシステム全体にトークンユースを拡大。
デジタルウォレット機能
Truth Digital Wallet上でトークン残高を管理し、他ユーザーへの送金や外部ウォレットとのブリッジも検討中。
決済インフラには、取引手数料の最小化やKYC/AML機能を組み込む計画とされています。
株主向けレターでの発表
CEO兼会長のデビン・ニュネス氏は、**「Truthエコシステム全体を支えるコアインセンティブとしてのユーティリティトークン」**を明言。早期に開発者向けSDKも公開予定とされていますcrypto.news。
競合プラットフォームの動向
Reddit、Telegram、X(旧Twitter)などがすでにトークン/NFTを使ったユーザー報酬を試験的に導入中。TMTGの動きはこれら大手SNSに追随するものと見られます。
規制リスクと対応姿勢
米国ではトークンの証券性(SEC規制)が議論の的となっており、TMTGは**「ユーティリティトークンとして設計し、証券要件を回避する」**方針を株主向けレターで強調。コンプライアンスを担保するため法務部門や外部顧問と連携して慎重に進めるとしています。
📈 今後の予測
ユーザーエンゲージメントの向上
トークンを用いた投げ銭や限定コンテンツの利用が定着すれば、プラットフォームの日常使用率が上がり、広告・サブスク収益も増加する可能性があります。
トークン経済圏の形成
ユーティリティトークンが「Truthエコシステム内の通貨」として機能すれば、コミュニティ内での経済圏が形成され、第三者開発のアプリケーションやサービス連携も進むかもしれません。
株価・資金調達への影響
TMTG株(ティッカー:DJT)は、過去にクリプト関連発表で株価が上昇しており、本件でもDX期待から短期的な株価上昇が見込まれます。一方、規制不透明性や投資家の見極めも必要です。
規制当局の監視強化
SECやFTCなど米規制当局は、プラットフォームトークンの証券性を厳しくチェックしています。TMTGは「ユーティリティ」強調を続ける一方、今後の規制動向に注視し迅速に対応する必要があります。
他SNSとの競争
トークン経済を持ち込むSNSプラットフォームとして先行することで差別化を図る戦略ですが、RedditやTelegram、Xが同様の取り組みを加速させる中、TMTGがどれだけ独自性と実用性を担保できるかが鍵となります。
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Author:mitsui @web3リサーチャー
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