【4/10(木)のweb3ニュース10選】パキスタン、余剰電力でビットコイン採掘を計画 / トランプ大統領の90日間の関税緩和を受けて市場が回復 / Magie Edenが暗号取引アプリ「Slingshot」を買収 etc..
本日の主要ニュースを5分で解説!
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
直近24時間の主要ニュースまとめになります。情報収集にお役立てください。
トップ20のRWAプロトコルCentrifugeがWormholeと提携し、マルチチェーントークン化プラットフォームを立ち上げ
OpenSeaは、NFTマーケットプレイスは米国連邦証券法の下では取引所やブローカーではないことを明確にするようSECに求めている
📦トップ20のRWAプロトコルCentrifugeがWormholeと提携し、マルチチェーントークン化プラットフォームを立ち上げ
RWAトークン化プラットフォームのトップ企業であるCentrifugeは、ブロックチェーン相互運用プロトコルWormholeとの提携を発表し、トークン化された資産の発行および管理方法の改善を目指すマルチチェーンプラットフォームを立ち上げると発表
新しいプラットフォーム「Centrifuge V3」により投資家は、異なるブロックチェーンにまたがるトークン化された資産を取り扱うことができる
CentrifugeのCTOであるJeroen Offerijns氏は「Wormholeを統合することで、Centrifugeはさまざまなブロックチェーン間で流動性がスムーズに流れることを保証し、資産はDeFiプロトコルと従来の機関プラットフォームの両方で簡単に使用できるようになる」とコメント
🇵🇰パキスタン、余剰電力でビットコイン採掘を計画
ロイター通信によると、パキスタンの暗号通貨評議会は、国内の余剰電力をビットコインマイニングとAIデータセンターに活用することを計画している
この協議会はパキスタンの暗号通貨とブロックチェーンの取り組みを支援する目的で先月設立された
📉トランプ大統領の関税一時停止を受けて市場が急騰する中、スポットビットコインETFは1億2700万ドルの流出を記録
トランプ大統領が新たな関税の90日間の一時停止を宣言した後、市場が急騰したにもかかわらず、米国のスポットビットコイン上場投資信託(ETF)は水曜日に1億2,712万ドルの純流出を記録した
「大半の貿易相手国が米国と貿易協定を交渉し、本格的な貿易戦争を回避するだろうという期待から市場は上昇している」と仮想通貨取引所BTSEの最高執行責任者ジェフ・メイ氏は述べ、トレーダーらは米中間の貿易摩擦の継続に依然として慎重な姿勢を保っていると付け加えた
🇰🇷韓国の銀行、仮想通貨提携規制の緩和を要求
韓国の銀行幹部らは地元の議員らと会合し、仮想通貨企業との提携に関する規制の柔軟性向上を求めた
ウリィ銀行の代表は、AMLに重点を置いた規制の下、取引所が複数の銀行と提携できるようにすることを求めた
🐕21SharesがDogecoin ETFを申請、House of Dogeと「独占」提携
21Sharesは水曜日、スポット・ドージコイン上場投資信託のS-1登録を米国証券取引委員会に提出した
同社はまた、ドージコイン財団が承認するファンドを立ち上げるため、House of Dogeと「独占的」パートナーシップを結んだと述べた
🟦OpenSeaは、NFTマーケットプレイスは米国連邦証券法の下では取引所やブローカーではないことを明確にするようSECに求めている
OpenSeaは、米証券取引委員会に対し、NFTマーケットプレイスは連邦証券法の下では取引所やブローカーとしての資格を満たしていないことを明確にするよう求めていると、水曜日に暗号タスクフォースの議長であるヘスター・ピアース委員に送った書簡で明らかにした
「NFTマーケットプレイスは資金や資産の流れを保有したり促進したりするものではないため、それらを混合することができず、資本要件や財務記録の保管は無関係となります。さらに、OpenSeaはユーザーに代わって投資を推奨したり、取引を実行したりすることはありません」と主張している
🇺🇸トランプ大統領の90日間の関税緩和を受けて市場が回復し、ストラテジー、コインベース、暗号通貨関連株が急騰
トランプ大統領が世界的な関税を90日間停止し、ほとんどの相互関税を10%に引き下げたことを受けて市場は急反発し、ビットコインは7%上昇、主要仮想通貨株は2桁の値上がりを記録
投資家心理が反転したため、Strategy、Coinbase、Bitfarmsなどの仮想通貨関連株も急騰
🟨Binanceは、先物プラットフォーム向けの2つ目の「報酬付き証拠金資産」であるLDUSDTをローンチする予定
Binanceは、仮想通貨先物取引プラットフォームのユーザー向けに、2番目の「報酬付き非ステーブルコイン証拠金資産」であるLDUSDTをリリースする予定
LDUSDTを使用すると、ユーザーはBinanceのSimple Earn USDTフレキシブルからロックされたUSDTを先物取引の証拠金資産に変換しながら、受動的な報酬を獲得し続けることができるとのこと
「ユーザーはまず、リアルタイムAPRで報酬を受け取るために、Simple Earn USDTフレキシブル商品に加入します。USDTはロックされているため、USDTを換金するまで資金を他の用途に使うことはできません。今後は、ロックされたUSDTをLDUSDTに交換して先物取引に使用し、引き続きそのAPRを受け取ることができます」と広報担当者は説明した
⚠️金融庁とJVCEA、プロ向けトークン販売の新規制枠組を施行
金融庁および日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)が、適格機関投資家を対象とした暗号資産の販売に関する新たな規制枠組みを、4月9日に施行
今回の規制強化は、企業によるトークン発行(プロ向けトークン販売)に特化したもので、金融庁の「事務ガイドラインおよび、JVCEAによる「適格機関投資家向け販売規則」の改正が行われた
暗号資産交換業者がプロ向けトークン販売を行う場合、対象となる暗号資産には「プロ向け」である旨を名称に明示することが義務付けられる
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【Foil】ガスやブロブスペースなどの価格安定化のための先物市場を構築
FoilはEthereum上のガスやブロブスペースの価格変動を抑えるための先物市場プロトコルで、トランザクションコストの安定化を提供します。
オラクルやAMMを活用して「将来の平均ガス価格」を予測・売買する仕組みにより、ユーザーは費用を事前に固定でき、事業者の予算管理にも貢献します。
オラクルノード、DeFiトレーダー、DApp開発者、ロールアップ運営者、大口ユーザーなど、多くのweb3プレイヤーが主要な対象です。
現在はテストフェーズですが、将来的にDAO化やトークン発行の可能性も示唆されており、web3インフラとしての成長が期待されています。
🧵Pickup:Magie Edenが中央集権型取引所に対抗するため、暗号取引アプリ「Slingshot」を買収
🌱 ニュースの概要
NFTマーケットプレイスの大手であるMagic Edenは、暗号資産取引アプリSlingshotを買収することを発表しました。この買収により、Magic EdenはNFT取引にとどまらず、複数のブロックチェーン上での暗号資産取引をシームレスに提供するプラットフォームへの進化を目指しています。
📗 前提知識
Magic Edenとは?
Solanaブロックチェーン上で始まった主要なNFTマーケットプレイスで、ユーザーがデジタルアートやコレクティブルなどのNFTを売買できるプラットフォームです。その後、EthereumやPolygonなど他のブロックチェーンにも対応を拡大しています。 Slingshotとは?
ユーザーが単一のUSDC残高を使用して、複数のブロックチェーン上の任意のトークンを取引できる暗号資産取引アプリです。これにより、ウォレットのセットアップやブリッジング、ガス代の管理といった複雑な手順を省略し、簡単にクロスチェーン取引を行うことが可能です。
👀 注目すべき点、詳細解説
買収の目的と戦略的意義
Magic Edenは、NFT市場の低迷を背景に、事業領域を拡大し、CEXに対抗する分散型取引体験を提供することを目指しています。Slingshotの買収により、ユーザーは複数のブロックチェーン上でのトークン取引を、ブリッジや複数のウォレット管理なしに行えるようになります。 ユーザーエクスペリエンスの向上
Slingshotの技術を統合することで、Magic Edenは以下の機能を提供する予定です。簡易なオンランプ:Apple PayやVenmo、クレジットカードを利用して、迅速に資金をオンチェーンに移動可能。
AI支援のトークンリサーチ:ユーザーが効率的にトークンを発見し、取引できるようサポート。
ユニバーサルバランスの拡張:USDC以外の通貨にも対応し、取引の柔軟性を向上。
中央集権型取引所への挑戦
Magic EdenのCEOであるJack Lu氏は、Slingshotのチェーン抽象化技術を活用し、中央集権型取引所と競合する分散型取引プラットフォームの構築を目指しています。これにより、ユーザーは自己管理型のウォレットを使用しながら、CEXと同等の利便性と流動性を享受できると期待されています。
📈 今後の予測
エコシステムの拡大
Slingshotの技術統合により、Magic EdenはNFTだけでなく、暗号資産全般の取引プラットフォームとしての地位を強化することが予想されます。これにより、多様なユーザー層を取り込み、エコシステム全体の活性化が期待されます。分散型取引の普及
ユーザーがブリッジやガス代の管理といった煩雑な手続きを省略できることで、DEXの利用が促進される可能性があります。これにより、CEXからDEXへのシフトが進むことが予想されます。
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📅イベント情報
「0から学ぶweb3基礎勉強会」始めます!
テスト回ですので各回の定員は最大10名、東京回はオンラインでも参加できるようにしようかなと思っています。 尚、勉強会の内容はどれも同じで今回は「ステーブルコイン」の解説をする予定です。
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Author:mitsui @web3リサーチャー
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