【3/29(土)~31(月)のweb3ニュース10選】HyperliquidがJELLYJELLYトレーダーに補償 / Pi Network が「詐欺」と「マルチ商法」の疑惑に反応 / Astar zkEVM3/31でネットワーク停止 etc..
本日の主要ニュースを5分で解説!
こんにちは.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時にニュースまとめを更新します。ぜひ1日の情報収集にお役立てください。
🌈Hyperliquid、JELLYJELLYトレーダーに補償しリスクプロトコルを強化
Hyperliquid は、清算された JELLYJELLY トレーダーに補償し、リスク管理戦略を変更すると発表
この動きは、 3月26日の金庫攻撃を受けてのもので、この攻撃により、HyperliquidのHLP金庫は一時1,000万ドルの損失を被った
チームは、JELLYJELLYトークンを上場廃止した後、物議を醸しながらも利益を上げてポジションを決済したが、これにより、トークンをロングしていたトレーダーは、ポジションが強制的にクローズされ、損失を被ることとなった
さらに、プロトコルは、さらなる攻撃を防ぐためにリスク管理戦略を強化すると述べた
💴Bitwise CIO、ステーブルコインの運用資産が数兆ドルに達すると予測
米財務長官スコット・ベセント氏のドル連動型デジタル資産に関する発言を受けてステーブルコイン分野をめぐる興奮が高まる中、ビットワイズの最高投資責任者(CIO)マット・ホーガン氏はステーブルコインの時価総額の大幅な上昇を呼びかけている
「我々は米国を世界の主要な準備通貨として維持するつもりであり、そのためにステーブルコインを使用する」とベセント氏は述べていた
ステーブルコイン部門の時価総額は11月5日の米国大統領選挙結果以来急上昇し、33%増の2,320億ドルと過去最高を記録した
📊Ethena LabsのUSDtbステーブルコインが1,500%急騰、トップ10ステーブルコイン入り
Ethena Labsの合成ステーブルコインであるUSDtbは、3月に時価総額が1,500%急上昇し、時価総額で8番目に大きいステーブルコインとなった
この合成ステーブルコインはブラックロックのBUIDLファンドによって支えられており、その準備金の90%以上がBUIDLで保有されている
USDtbの時価総額の増加は、Securitizeとの提携により構築されたトークン化された資産のための機関投資家向けEVMチェーンであるConvergeの近日中の立ち上げと一致しているとレポートは指摘している
⚠️Pi Network が「詐欺」と「マルチ商法」の疑惑に反応
Pi Networkは、それが「詐欺」であり、マルチ商法だという非難に対し、いかなる不正行為も否定し、誤解されていると述べた
Bybit取引所のCEOベン・ジョウ氏はこのプロジェクトを詐欺と呼び、PIトークンを上場しないと述べた。その後、暗号通貨ファンドのCyberCapitalの創設者兼CIOジャスティン・ボンズ氏も攻撃を開始し、詐欺の告発を繰り返し、「紹介プログラムによる『マルチレベルマーケティング』」と呼んでいた
Pi Network は、Google App Store で 1 億回以上ダウンロードされている携帯電話マイニング プロジェクト
🇯🇵日本、仮想通貨を金融商品として正式に分類することを検討中
日経新聞が日曜日に報じたところによると、日本の金融庁は、仮想通貨のインサイダー取引に関する新たな規制の一環として、仮想通貨資産を金融商品として正式に分類することを提案する予定だという
金融庁は、専門家による現在の法的枠組みの非公開の分析を経て、早ければ2026年に金融商品取引法の改正案を国会に提案することを目指している
💊PumpSwap DEX、ローンチから10日で累計取引量が25億ドルに迫る
Pump.funが最近立ち上げたDEXであるPumpSwapは、わずか10日間で累計取引量24億3000万ドルを処理し、Solana DEXエコシステムを揺るがしている
市場シェアでは Meteora や Whirlpool などの他の大手取引所を上回り、Raydium に次ぐ第 2 位となった
📉Uniswapのアプリストアランキングは、ユーザーアクティビティと取引量の減少により急落
Uniswapの米国アプリストアランキングは、暗号通貨賛成派の選挙勝利後に急上昇したが、その後99位から364位に下落
米国の選挙後、多くの暗号通貨アプリのアプリストアランキングも一時的に急上昇した
しかし、Uniswapのケースがさらに興味深いのは、他の暗号通貨アプリが通常選挙前のレベルに戻るのに対し、Uniswapのランキングは前例のない低水準まで下がり続けている
🟧アルトシーズンが未だに終わらず、ビットコインの優位性は58%に達する
ビットコインのドミナンスは上昇傾向を続けており、現在は58.8%となっている
これは12月の安値51%から大幅に上昇し、2021年初頭以来の最高水準となっている
この指標は、すべての暗号資産の時価総額に対するビットコインの時価総額を計測するもので、アルトコインの季節到来の可能性を予想する声があるにもかかわらず、着実に増加している
トレーダーの間では、市場サイクルが成熟するにつれてビットコインの優位性は低下し、資本がアルトコインに回帰する兆候となるというのが一般的な見解
✈️Telegram の月間アクティブユーザー数が 10 億人を突破し、TON エコシステムで最も収益の高いゲームとして BOMBIE が台頭
2025年3月、Telegramは月間アクティブユーザー数が10億人を突破したことを公式に発表
この好機に乗じて、web3の人気シューティングゲームBOMBIEは爆発的な成長を遂げ、総収益は2,100万ドルを超え、公式にTONエコシステムで最も収益の高いミニゲームとなった
BOMBIEは2024年8月にTelegramで初めてリリースされました。「フェアローンチ」モデルとコミュニティ主導の70%トークン配布を活用し、このゲームはすぐに大きなユーザーサポートを獲得
⭐️クロスチェーンDeFiハブ「EnsoFi」とDeFAIエージェント「E.D.A.S (Enso DeFi Agent Suite)」 の紹介
🟦アスターの「Astar zkEVM」、3/31でネットワーク停止
🌱ニュースの概要
Astar Networkは、2025年3月31日に「Astar zkEVM」ネットワークの運営を停止すると発表しました。当初は2025年4月1日に終了予定でしたが、前倒しされました。これに伴い、ユーザーは3月30日までにAstar zkEVM上の資産を引き出す必要があります。期限を過ぎると、資産が取り出せなくなるため注意が求められています。
📗前提知識
Astar zkEVMとは?
Astar Networkが提供するイーサリアム互換のレイヤー2ネットワークです。EVMの互換性を持ちつつ、ゼロ知識証明(Zero Knowledge: ZK)技術を利用し、トランザクションの高速化や手数料の低廉化を実現していました。Polygonの技術(Polygon CDK)を利用して構築されており、Validium型のソリューションとして、データの一部をオフチェーンで管理し、イーサリアムのメインチェーンにセキュリティを依存していました。
Astar Networkについて
日本発のブロックチェーンプロジェクトで、Polkadotエコシステムに属するパラチェーンです。複数チェーン間での相互運用性(マルチチェーン)を特徴とし、EVMとWASMの両方の環境をサポートしています。日本を中心にグローバル展開を行い、多くの企業・プロジェクトと提携を進めています。
👀注目すべき点、詳細解説
ネットワーク停止の理由
Astar zkEVMの停止の主な理由は、利用率の低迷と運営コストの負担が挙げられます。具体的には、2024年後半以降、ネットワークの利用状況が著しく減少し、トランザクション数や新規プロジェクト数が激減していました。一方で運営に必要な月額数万ドルのコストが継続して発生していたため、経済的な観点からもネットワークの継続が難しくなりました。
また、Astar Networkはソニーグループとの協業プロジェクト「Soneium(ソニューム)L2」への移行を既に発表しており、リソースをSoneiumに集中させるためにAstar zkEVMを停止するという戦略的判断も背景にあります。これは単なる縮小ではなく、将来の成長に向けた前向きな再編であるとされています。
ユーザーへの影響と対応策
Astar zkEVMの停止により、ユーザーは以下の対応が求められています。
分散型取引所(DEX)やDeFiサービスに提供している流動性を解除。
Astar Portalを使い、資産(ASTR、ETH、DOT、USDCなど)をイーサリアムやAstarメインネット(Astar EVM)にブリッジ移動。
これらを期限内(2025年3月30日まで)に行わないと、ユーザーの資産は取り出せなくなり、資産を失う恐れがあります。ただし、NFT資産については運営側がスナップショットを取っており、新ネットワーク「Soneium」に自動的に移行されるため、ユーザー側の対応は不要となっています。
📈今後の予測
短期的影響
ネットワーク停止直前には資産移動に伴う市場の変動が予想されます。特に、資産の移動や売却に伴う一時的なASTRトークン価格の変動が懸念されます。
中長期的展望
中長期的には、ソニーグループとの提携による新ネットワーク「Soneium」への移行がAstar Networkの成長を加速すると予想されています。特にソニーの持つエンターテインメント、ゲーム、金融、家電など多様な領域にブロックチェーン技術を導入することで、web3技術の普及が進む可能性が高いです。
また、ASTRトークンはSoneiumを含む新たなユースケースの拡大により、価値が向上する可能性もあります。Soneiumを中心とした新しい戦略は、Astarエコシステムの発展にとってプラスに働くと見込まれ、結果的に、企業や一般ユーザーへのweb3浸透が加速すると期待されています。
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📅イベント情報
「0から学ぶweb3基礎勉強会」始めます!
テスト回ですので各回の定員は最大10名、東京回はオンラインでも参加できるようにしようかなと思っています。 尚、勉強会の内容はどれも同じで今回は「ステーブルコイン」の解説をする予定です。
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Author:mitsui @web3リサーチャー
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