【3/19(水)のweb3ニュース10選】RaydiumはPump.funの競合に取り組んでいる / AptosがTGE支援プログラム「LFM」開始 / AIXBTはハッカーに攻撃せれ10万ドル相当のETHを失った etc..
10のニュースを紹介。
gm.
web3リサーチャーのmitsuiです。
平日18時にニュースまとめを更新します。ぜひ1日の情報収集にお役立てください。
🪐CosmosはEvmosをオープンソース化し、ネイティブ EVM フレームワークを取得
Cosmos の Interchain Foundation は、200 を超えるアプリチェーンを含むマルチチェーン エコシステム用の標準 EVM フレームワークとして Evmos のオープンソース化に資金を提供
これまでEvmosプロジェクトで開発されていたこのフレームワークは、今後はCosmos SDKを含む公式インターチェーンソフトウェアスタック内で「Cosmos EVM」として管理されるようになると財団は発表した
この開発により、Cosmos ブロックチェーンは Cosmos EVM を統合して完全な EVM 互換性を実現できるようになる
🟦USDCとUSDTの取引量が8,500億ドルに達し、イーサリアムのステーブルコインの優位性が高まっている
投機資産が大きな逆風に直面している一方で、イーサリアムのステーブルコインエコシステムは驚くべき回復力と有用性を示し続けている
市場全体として過去 4 か月間で月平均約 8,000 億ドルに達しているが、イーサリアムは350億ドル相当のUSDCと670億ドル相当のUSDTを保有している
🟩Solanaベースの分散型取引所RaydiumはPump.funのミームコインファクトリーの競合に取り組んでいる
Raydium は、Pump.fun に対抗するために、ライバルのミームコイン発射台を立ち上げる計画があると報じられている
この動きは、Pump.funがRaydiumに代わると思われるカスタム構築の自動マーケットメーカーをテストしていることが判明してから約1か月後に起こった
🏦EOSは「Web3バンキング」への転換の中でVaultaにブランド名を変更し、新しいトークンの発行を計画
イーサリアムに対抗するために2018年に立ち上げられたパブリックブロックチェーンであるEOSは、「Web3バンキング」への転換に伴い、Vaultaにブランド名を変更する予定
Vaulta の「web3 Banking OS」は、Ceffu、Spirit Blockchain、Blockchain Insurance などのプロジェクトとの提携を通じて、機関投資家向けの金融サービス スイートを提供
EOSトークンは2%上昇して約0.52ドルとなり、5月から新しいVaultaトークンと1:1で交換される予定
🗺️Coinbaseは、より透明性の高いオンチェーン流動性を提供するために、特定の地域で検証済みプールを立ち上げた
Coinbase は、同社によって認証された人だけが利用できる流動性プールのセットである Verified Pools を立ち上げた
米国、シンガポール、オランダ、英領バージン諸島、ケイマン諸島、チャンネル諸島の対象地域に居住する個人および機関は、CoinbaseのVerified Poolsを使用して、仲介者なしでより安全で透明性の高いデジタル資産取引を提供できる
ユーザーは、機関レベルのPrime Onchain Wallet、Coinbase Wallet、またはCoinbase Verifications認証情報が刻印された別のウォレット を使用してプールに接続できる
☁︎米マイクロソフト、暗号資産ウォレットを標的とするマルウェアについて警告
米マイクロソフトが、Google Chromeの拡張機能で使用される複数の暗号資産ウォレットを標的とするマルウェアについて警告するレポートを3月17日発表
このレポートでマイクロソフトは、「StilachiRAT」と呼ばれる新たなリモートアクセス型トロイの木馬(RAT)について警告した
このマルウェアは2024年11月に発見され、ユーザーのウォレット情報やGoogle Chromeブラウザに保存されたユーザー名やパスワードなどの認証情報を盗むことが可能だという
インシデント対応研究者は、「StilachiRAT」を特定の脅威行為者や地域に結び付けるには至っていないものの、現時点ではこのマルウェアが広範に拡散しているわけではないとの見方を示している
🍶小口化商標権NFTで酒蔵へ投資可能にする「Sake World」提供開始、ポリゴン採用
小口化された商標権を購入することで日本酒の酒蔵への投資を可能にする投資サービス「Sake World酒蔵投資」が、3月17日より提供開始された
同サービスの第1弾では、商標権「Sake World」の共有持分をNFTとして販売するとのこと
ブランドオーナーとなる同NFTの購入者は、当該商標を使用して日本酒を製造する酒蔵「Sake World牧野蔵」から出荷された日本酒・清酒等の出荷量1mlあたり0.3円(一升瓶1本あたり540円)が配当として付与されるとのこと
なおこの配当は、50年以上の長期にわたり、毎年付与されるという
🚀AptosがTGE支援プログラム「LFM」開始、コミュニティ構築や資金調達を支援
「Aptos」上のプロジェクトのトークン生成イベント(TGE)を支援するプログラム「LFM」が開始した
「LFM」では、コミュニティの構築、取引所上場、資金調達、最適なトークン戦略の策定、法的サポートなど、TGEに向けた包括的な支援体制を整備しているとのこと
また「LFM」に参加するプロジェクトは、専用の助成金プールへのアクセスが可能なほか、戦略的投資の対象となる場合もあるとのこと
🐕「ミームコインは無価値になる可能性高い」とキャシー・ウッドが警告
米資産運用会社アーク・インベストメント・マネジメント(ARK Investment Management)の創設者兼CEOであるキャシー・ウッド(Cathie Wood)氏が、暗号資産市場にあふれているミームコインのほとんどが「無価値」になるとの見解を示した
ウッド氏は、あまり価値のないミームコインがブロックチェーン技術とAIの組み合わせにより何百万も生み出されているとし、自身の個人ファンドはこれらのコインに資金を投入していないと伝えた
なおウッド氏は、ミームコインの購入者に対して警告を行った一方で、時価総額の高い確立された暗号資産については強気な姿勢を表明した
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「subs[.]fun」は、トークンでアクセス制限されたオンラインフォーラム(「Sub」と呼ばれるコミュニティ)上で「取引・投稿・収益化」を行えるプラットフォームです。
各Sub(コミュニティ)毎にAIエージェント「Subエージェント」がモデレーター兼ナレッジベースとして機能します。ユーザーの投稿やリンクからSubエージェントが学習し、コミュニティに貢献したメンバーにはトークンで報酬が与えられる仕組みです。
↓詳細はこちら
🧵Pickup:AI暗号ボットAIXBTはハッカーが不正な「ダッシュボードアクセス」を獲得したため、10万ドル相当のETHを失った
🔹 事件の概要
発生日:2025年3月18日未明(UTC 2時頃)
被害状況:
AIを利用した暗号資産取引ボット「AIXBT」が攻撃を受け、約55.5 ETH(当時10万ドル超)をハッカーに盗まれた。
攻撃はAIXBTの「管理用ダッシュボード」への不正アクセスを通じて行われた。
直接的被害額:約10万ドル(55.5 ETH相当)
市場への影響:
AIXBTトークン価格が事件後、約15〜20%急落。一時、過去最高値の約90%下落した。
🔹 ハッキング手法と技術的な詳細
攻撃者がAIXBTの内部管理ダッシュボードに不正アクセスし、ボットに対し不正送金を指示。
「Simulacrumウォレット」(X/Twitter経由で取引を行えるウォレット)を悪用し、55.5 ETHを自分のウォレットへ送金させた。
AIのプロンプトを騙した攻撃ではなく、「システムの認証情報漏洩」や「フィッシング詐欺」による人為的なミスが原因と推測されている。
🔹 事件発生後の対応
▶︎ AIXBTチームの対応:
サーバーを緊急移行し、アクセスキー(認証鍵)を更新。
問題となったダッシュボード機能を一時的に停止。
攻撃に使われたアカウントやウォレットを取引所などに報告し、追跡中。
▶︎ コミュニティの反応:
ユーザー資産に直接の被害はなかったが、不安からトークン価格が急落。
チームが迅速に状況を説明したため、「透明性は評価できる」という声も。
🔹 専門家・関係者の見解
「AIによるトレーディングボットは将来性が高いが、現時点では試行錯誤の段階」(投資家の意見)
「AIエージェントによる暗号資産管理はさらに徹底的な安全性検証が必要」(セキュリティ研究者)
今回の事件はAIそのものの問題ではなく、システム管理側のセキュリティ意識不足が原因と指摘。
🔹 再発防止策と今後の展望
ダッシュボードアクセスの制限、多要素認証の導入、リアルタイム監視体制の強化。
他のAI暗号資産プロジェクトも本件を機にセキュリティ見直しを進める可能性が高い。
チームは長期的な開発計画に影響はないと説明。今後の改善・信頼回復に意欲。
📍 総評
本事件は「AI+暗号資産」という新興分野が抱える潜在的なリスクを浮き彫りにしました。適切な教訓を活かし、さらなる安全対策が求められています。
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