【3/11(火)のweb3ニュース10選】米国住宅省、暗号通貨とブロックチェーンの利用を検討 / LINEの「Mini Dapp」、公開1カ月で累計ユーザー数3,500万人突破 / 「USDC」、イーサL2「Linea」にネイティブ対応へ etc..
10のニュースを取り上げました。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
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🏠米国住宅省、暗号通貨とブロックチェーンの利用を検討
プロパブリカの報道によると、住宅都市開発省は、一部の業務で暗号通貨とブロックチェーンを使用する可能性について議論する会議を開催した
こうした実験は連邦政府全体での暗号通貨のより広範な導入に向けた試行となる可能性があると、2人の当局者が同誌に語った
🔵Offchain Labsは「戦略的購入計画」を通じてARBトークンを徐々に購入することを計画している
Offchain Labsは、ArbitrumのネイティブトークンであるARBを自社の財務のために取得する予定であると述べた
同社は、一定期間内に公開市場やその他の取引からトークンを取得する計画であると述べたが、取得を目指すARBトークンの数についての正確な詳細は明らかにしなかった
🟢ソラナネットワークで発生する取引手数料が9月以来最低の週額に減少
先週、ソラナネットワークで発生した取引手数料の総額はわずか53,800 SOLで、2024年9月以来の最低の週額となった
このうち77%は、ユーザーがネットワークバリデーターに「チップ」を送り、取引の優先順位を付けて「スピードアップ」することで発生した非投票取引手数料だった
Solana ネットワーク上のアクティブ アドレス数の 7 日間移動平均 (7DMA) もこの期間に 35% 減少
💰Balancer V3 はガバナンス投票に続いて Avalanche に拡張される
最近リリースされた Balancer V3 は、最新のブロックチェーン展開でAvalanche に拡張される予定
「Balancer v3は、AvalancheのDeFiエコシステムに独自のイノベーションをもたらし、暗号資産と現実世界の資産のオンチェーン流動性プロビジョニングをさらに強化します」とAvalancheの開発会社であるAva Labsは書いている
🌱Web3ゲーム開発のMint Town、本田圭佑のX&KSKらから7億円の資金調達
Web3ゲームおよびプラットフォーム事業を手掛けるMint Town(ミントタウン)が、総額7億円の資金調達実施を3月10日に発表
今回の資金調達は第三者割当増資によるもので「X&KSK I投資事業有限責任組合」をリードインベスターとして、その他複数の個人投資家が出資参加したという
今回の資金調達は、サッカー漫画『キャプテン翼』のIPを活用したWeb3ゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」のmini Dappsのマーケティング強化に充てられる
🐺米サークル「USDC」、イーサL2「Linea」にネイティブ対応へ
「USDC」のネイティブ型トークンが、イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン「リネア(Linea)」に対応する予定
「リネア」は、web3ウォレット「MetaMaskなどを提供する米コンセンシス(ConsenSys)が、暗号技術を利用した証明技術「ゼロ知識証明」を用いて開発したL2スケーリングソリューション
🏝️ケイマン諸島が暗号資産規制を改定、カストディアンや取引所のライセンス取得を義務化へ
過去多くの暗号資産関連企業を誘致してきたケイマン諸島が、暗号資産規制を3月10日改定し、カストディおよび取引サービスを提供する企業にライセンスの取得を義務付けた
新法は2025年4月1日に発効し、すでにケイマン諸島で事業展開をしている企業は、2025年6月29日までに金融規制当局であるCIMA(Cayman Islands Monetary Authority )に申請書を提出しなければならないとのこと
🇹🇭タイSEC、米ドルステーブルコイン「USDT」と「USDC」の利用承認
タイ証券取引委員会が、米ドル建てステーブルコイン「USDT」および「USDC」を同国の認可暗号資産として承認したことを3月6日に発表
これにより両ステーブルコインは、タイ国内で運営される暗号資産取引所において取引ペアとして利用可能になったとのこと
🏦金融庁、資金決済法の改正案を国会に提出。ステーブルコイン規制緩和や「仲介業」新設を提案
金融庁が、資金決済法の改正案「資金決済に関する法律の一部を改正する法律案」を国会(第217回国会)に提出したことを3月7日公表
この改正案は、金融のデジタル化等の進展に対応し、利用者保護を確保しながらイノベーションを促進するため、暗号資産・電子決済手段(ステーブルコイン)関連と資金移動業関連の規制を見直すもの
信託型ステーブルコインの裏付け資産については、現在、裏付け資産の全額を要求払預貯金のみで管理することが求められているが、改正後は、発行額の50%を上限に、元本を毀損しない形で、国債及び定期預金による運用を認めるとした
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⭐️Pickup:LINEの「Mini Dapp」、公開1カ月で累計ユーザー数3,500万人突破。Kaiaチェーンも急成長
2025年1月にサービス開始したLINEメッセンジャー内の「Mini Dapp」プラットフォームが、開始からわずか1カ月で累計利用者数3500万人を突破しました。
この期間に300万件以上の新規ウォレットが発行され、ユーザーの約13%が課金を行い、アプリ内売上は約3億円(200万ドル)に達しています。これに伴い基盤となるKaiaブロックチェーンも取引件数124%増・月間アクティブユーザー252%増という急成長を見せ、世界第3位のEVM互換チェーンとの評価を得るまでになりました
LINEの「Mini Dapp」は、LINEメッセンジャー内で手軽に利用できるweb3対応のミニアプリ群です。ユーザーは専用アプリのインストールをせず、LINEアプリ内から直接ゲームやソーシャル、エンタメなど幅広いジャンルのDappを簡単に起動し楽しむことができます。各Dapp内で遊ぶことで、トークンやNFTをLINEウォレットに獲得・保管できるため、ユーザーは気軽にブロックチェーンの世界に触れることが可能です。
このサービスは、公開からわずか1ヶ月で累計ユーザー数が3,500万人を突破するなど、急速に成長しています。新たに発行されたウォレット数は約300万件に達し、サービス開始1ヶ月での課金総額も約3億円(約200万ドル)を記録しています。
この急成長の主な要因としては、LINEの膨大な既存ユーザーベースを活用したこと、直感的でシンプルなUIを提供したこと、さらには「キャプテン翼」のような人気IPを活用したゲームコンテンツや、報酬型のゲームアプリを中心に魅力的なコンテンツを用意したことが挙げられます。また、暗号資産に不慣れな一般ユーザーでもクレジットカードなど法定通貨による課金が可能な点も成功要因として大きな役割を果たしました。
Mini Dappの基盤となる「Kaiaチェーン」も同時に著しい成長を見せています。Kaiaチェーンは2024年8月にLINEのブロックチェーン「Finschia」とKakaoのブロックチェーン「Klaytn」が統合され誕生したレイヤー1ブロックチェーンで、両社のユーザー基盤とエコシステムを背景に開発されました。
Mini Dappの人気により、Kaiaチェーンのオンチェーン月間取引件数は前月比で124%増加し、月間アクティブユーザー数も252%増と大幅な成長を記録しています。この結果、Kaiaチェーンは世界で3番目にアクティブなEVM互換チェーンとして評価されています。
今後の展望として、LINEは2025年末までにMini Dappを1,000本以上に拡充する計画を掲げており、さらなるコンテンツの充実とLINEアプリ内での利便性向上を図っています。また、Kaiaチェーンを通じてLINEだけでなくKakaoTalkなど他の大規模プラットフォームへもサービスを展開し、アジア地域全体への拡大を視野に入れています。ユーザーサポートやインフラ強化も進めつつ、Mini DappとKaiaチェーンのさらなる成長と定着を目指しています。
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