【9/11(月)のweb3ニュース10選】コナミ初のNFTプロジェクト発表 / 三菱UFJが国産ステーブルコイン発行を検討 / DEXのSushiがAptosを拡張 etc...
ヴィタリク氏のXアカウントがハッキングされる、Anomocaがメタバースプロジェクトで新たに2,000万ドルを調達など、10のニュースを解説!
こんにちは。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日もニュース解説やっていきます!
9/11(月)のweb3ニュース10選
1つずつ解説します。
1、コナミ、初のweb3プロジェクト「PROJECT ZIRCON」公開
コナミデジタルエンタテインメントが、同社初のweb3プロジェクト「PROJECT ZIRCON」を準備中であることを9月11日発表
詳細については、9月21日から開催される東京ゲームショウ2023のコナミデジタルエンタテインメントブースにて同日13:00に発表予定
コミュニティ構築・運営支援は、シンセカイテクノロジーズが実施
2、インド、今後数ヶ月以内に暗号資産への政策スタンス決定か
インドで今後数ヶ月以内に暗号資産に関する政策のスタンスが決定予定であることが現地メディアの報道によって判明
「暗号資産を他の国が禁止していないのであれば、一国で禁止するのは非常に難しい。今はその議論に参加し、規制に関するコンセンサスを築く努力をしなければならない。」とコメントし、国際的な規制と合わせて自国の規制も検討していく
3、FTXがLayerZeroを相手取り訴訟 約120億円の資産返還求める
FTXはブロックチェーンインフラ企業LayerZero Labsに対して訴訟を起こした
破産申請の直前にFTXの姉妹会社アラメダ・リサーチとの間で締結された約66億円(4,500万ドル)の取引を取り消すことを求める
さらに、レイヤーゼロとその前最高執行責任者が、FTX破産申請の90日間以内にFTXの口座から引き出した約59億円(4,000万ドル)以上を取り戻すことについても申し立てた
FTXは現在、様々な団体や個人から資金を取り戻そうと努力している
4、三菱UFJ信託、グローバルに流通可能な「国産ステーブルコイン」発行に向けた共同検討を開始
「国産ステーブルコイン」は、資本系列を超えた複数の金融機関と横断的に協働のうえ、日本法に準拠したステーブルコインの発行管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」を活用し、発行する予定
「国産ステーブルコイン」の裏付通貨の種類は、「円貨建て」および「外貨建て」となっており、その裏付通貨の種類ごとに同ステーブルコインは発行される
共同検討は、「概念実証」・「商用化Phase1(領域限定)」・「商用化Phase2(領域解放)」の3ステップによる進行が想定され、商用化は2024年前半を予定している
5、わずか 200 ドルのビットコインを移動するために、誰かが取引手数料として 500,000 ドルを支払った
ユーザーは、たった 0.008 ビットコイン (200 ドル) を移動するのに、誤って 20 ビットコイン (50 万ドル) 近い手数料を支払ってしまい、1 回のビットコイン取引で米ドルで支払われる最も高額な取引手数料の記録を樹立
ビットコインユーザーは、取引手数料として希望する金額を支払うことができ、取引手数料が低すぎる場合、マイナーは取引手数料を受け入れない可能性があり、取引手数料が非常に高い場合は、すぐに処理される可能性がある
ユーザーが資金を返してほしい場合、3 日以内にトランザクションを受け取ったマイニングプールに連絡する必要がある
6、マウンテン・プロトコルが利回りの高いステーブルコインを発売、シード資金調達を発表
Mountain Protocolは、USDMと呼ばれる利回りの高いステーブルコインを発売
米国以外のユーザーに米国財務省の利回りへのアクセスを提供するように設計されており、無数のDeFiプロトコルで使用できる
このトークンは短期米国国債によって完全に裏付けられていますが、USDMが現在APYの5%のレートでリベースの形でユーザーに毎日の報酬を提供している点が異なる
Mountain Protocolはまた、Castle Island VenturesのNic Carter氏が主導し、 Coinbase Ventures、New Form Capital、Daedalus Angelsなど が追加参加した資金調達も発表した、調達額は非公開
7、Squid が Cosmos と EVM ブロックチェーン間の直接スワップを公開
クロスチェーン スワップに特化したプロトコルであるSquid は、イーサリアム、さまざまなEVMブロックチェーン、およびCosmosエコシステム全体でのスワップを可能にした
1月、Squidは North Island Ventures主導のシードラウンドで350 万ドルを調達
EVMとCosmosブロックチェーンの間での資産の転送は、本質的に非互換性があるため、複雑になる。Axelar Network 上に構築された Squid は、この問題に対処している
8、ヴィタリック・ブテリン氏のTwitterアカウントをハッカーが乗っ取り、69万ドル以上を盗む
イーサリアムのファウンダー、ヴィタリック・ブテリン氏はツイッター上のハッカーの被害に遭ったようで、自身のフィードに投稿された破損したリンクをたどったユーザーは69万1000ドルを盗まれた
記念NFTの発売を発表す投稿がされ、このリンクは、彼の490万人のフォロワーに表示され、スキャムに合いました。
9、Animoca Brands がメタバース プロジェクト Mocaverse に 2,000 万ドルを調達
この投資はCMCC Globalが主導し、Kingsway Capital、Liberty City Ventures、GameFi Venturesからの寄付も含まれた
Animoca Brands は、シンガポールの国営投資ファンドである Temasek などからの支援を受け、NFT、ブロックチェーン ゲーム、メタバース関連企業の主要投資家の 1 つとなっている
Animocaの目的は、Mocaverse がゲームやその他のエンターテイメント製品を構築するためのweb3ネイティブ ツールをユーザーに提供すること
開発中の製品の1 つは、ユーザーがMocaverse エコシステムに参加するためにオンチェーン ID を作成できるように設計されたNFT)コレクションである Moca ID
10、分散型取引所 Sushi が Aptos ブロックチェーンに拡張
DEXの1つであるSushiは、そのサービスをL1ブロックチェーンAptosに拡張
Aptosの拡張は、EVMと互換性のないブロックチェーン上で Sushi にアクセスできるようになった初めての事例
これまでは Ethereum、Arbitrum、Base、Polygon、Fantom、BNB Chain などでアクセス可能だった
以上、10のニュースを解説しました。
ヴィタリク氏のXアカウントがハックされた出来事は非常に大きな出来事で、著名人の公式アカウントから発されるリンクでも注意する必要があることを意味します。
完全に肌感ですが、ここ最近改めてスキャム系のニュースが増えてきているように感じており、ハッカーの精度が上がってきたのか、クリプト民の危機意識が薄れてきたのか、どちらかまたはどちらもありそうです。
僕はそこまでの資産を保有していないのと、正直そこまで積極的に資産運用したりDappsを利用しているわけではないのでなんとかなってますが、より慎重になる必要があるなと感じています。
それではまた明日!
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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