【MetaX】SNS上での貢献を記録し独自トークンを配布 / ユーザーのソーシャル行為から直接経済的利益を得ることを実現するプロトコル
「MetaX」は、TwitterやDiscordなどのSNS上の行動をオンチェーンに記録し、公正に報酬を与えることができるプロトコルです。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「MetaX」についてリサーチしました。
«目次»
1、MetaX とは?
- 仕組み
- NFT
- ロードマップ
2、貢献の可視化を楽しく
MetaX とは?
「MetaX」は、TwitterやDiscordなどのSNS上の行動をオンチェーンに記録し、公正に報酬を与えることができるプロトコルです。
現在のSNSはユーザーが投稿したコンテンツは全てプラットフォーム側のものとなっています。また、例えばNFTプロジェクトのWL獲得のための投稿や貢献も中央集権的に管理される部分も多く、非常に曖昧な評価の仕組みとなっています。
MetaXはユーザーがコミュニティのためにしたツイートやDiscordでの発言を全て記録し、その貢献に応じてトークンを配布します。
「ユーザーのソーシャル行為から直接経済的利益を得ることを実現する」をビジョンとして掲げており、ユーザーの投稿や貢献が正当に記録・評価される世界の実現を目指しています。
では、その仕組みを詳しくみていきます。
■仕組み
まずは2つの単語を解説します。
POSW(Proof of Social Work):ソーシャルワーク証明と呼ばれ、ユーザーがSNSで貢献した証明
$MetaX:MetaX内で利用されるERC-20規格の暗号資産
簡単に言えば、ユーザーがSNS上で発言をするなどの貢献を行うと、ユーザーのDIDクレデンシャルとしてPOSWが蓄積されていきます。そのPOSWに応じて、$MetaXが配布されます。
$MetaXは現金化することも可能ですが、コミュニティ内グッズの購入やMetaGalaxyと呼ばれるソーシャルメタバースでの利用も可能になるとのことです。
※尚、現在のMetaXはβ版でのテストが実施されている段階で、独自トークン「$MetaX」はリリースされていません。
■NFT
MetaXには2つのNFTが存在します。
PlanetGenesis NFT:自身のコミュニティにMetaXの仕組みを導入する際に必要となるメンバーシップNFT
PlanetMan NFT:MetaXが導入された初めてのコミュニティへの参加券となるNFT
○PlanetMan NFT
前述したように、MetaXは現在β版でテストを行なっています。そのテストに参加するために必要なNFTが「PlanetMan NFT」です。
「PlanetMan NFT」はフリーミントで獲得できます。
↓僕もテストサイトに登録して「PlanetMan NFT」を獲得してみました。DiscordやTwitterでの発言がこれから記録されていく模様です。
ちなみに、POSWの獲得基準はこちらです。
🟣Discord
メッセージ:3
リアクション:1
招待:10
ツイート:5
いいね:1
メンション:1
リプライ:2
引用:4
リツイート:3
Twitterはコミュニティオーナーが特定の#タグを指定し、それに沿ったツイートが記録されます。また、#タグがあるツイートをいいね・RTするとされた側のPOSWがカウントされます。ただいいね・RTする方はカウントされません。つまり、反応が多い良いツイートをした人がよりPOSWを獲得できるようになっています。
○PlanetGenesis NFT
そして、MetaXを自身のコミュニティにも導入したいときに必要になるのが「PlanetGenesis NFT」です。
現在公開されている情報をまとめます。
2,222体
WL取得者へ販売
2023年6月に販売予定
BNBチェーン
価格は1BNB
MetaXのソーシャルマイニングに参加できるパス権となる
オーナーインセンティブの$MetaXアロケーション5%を設けており不労所得を得る事が可能
各Web3プロジェクト、L2インフラ系の高価値エアドロなどの特典を受け取る事ができる
毎日のPOSW蓄積によるトークン付与量の上限がありますが、PlanetGenesisを所有する事で上限をアップする事ができる
1POSW単位で獲得できる$MetaX量が多くなる
他のコミュニティに貸し出し、$MetaXの利益分配と、そのコミュニティの活性化によってオーナーインセンティブを得る事ができる
その大きな特徴は「$MetaXアロケーション5%の不労所得」を得られる点にあります。
$MetaXはMetaXプロトコルで利用されるトークンであり、その割り振りは以下のように予定されています。ポイントは「エコシステム内コミュニティ」と「コミュニティオーナー」への割り振りです。
「エコシステム内コミュニティ」はコミュニティメンバーが貯めたPOSWに基づいて配布される$MetaXで、「コミュニティオーナー」は自動で配布される報酬で、盛り上がっているコミュニティを作っているほど多く配布されます。
PlanetGenesis NFTを保有することで自身でMetaXを利用したコミュニティの構築が可能で、そのコミュニティが盛り上がるほど$MetaXでの報酬を獲得することができるということです。また、自身でコミュニティを構築しない人でも、PlanetGenesis NFTを貸し出すことが可能で、ライセンス報酬として貸し出したコミュニティへの$MetaX報酬の一部を獲得することができます。
また、単体のコミュニティだけでなく、エコシステム全体が盛り上がるために、$MetaXは100コミュニティがMetaXを導入するまでロックされます。
■ロードマップ
今後、2023年5月末にメインネットへのローンチ、6月にPlanetGenesis NFTの販売が予定されています。その後、メタバース空間のMetaGalaxyの構築などが予定されています。
その他、POSWの配布基準等の細かい解説はWhitePaperやDiscordをご覧ください!
貢献の可視化を楽しく
ここからはリサーチした感想を書きます。
その全ての解説をかくと記事として長くなりすぎるので、概要が掴めるだけに留めましたが、WhitePaperやDiscordを見ると、非常に細かい設計まで考えられていました。
個人的に楽しいなと思った点は、サイトのUIとNFTのデザインです。
以前もDiscordやTwitterの貢献を可視化するロイヤリティプログラム系のサービスをリサーチしたことがありますが、それは単純に可視化するだけのサービスが多かったです。もちろんないよりはあった方が良いのかもしれませんが、ユーザーからすればあまり楽しくありません。
僕はロイヤリティプログラムに必要なのは、貢献が蓄積されていく事実よりも、蓄積する楽しさだと思っています。ポイントカードを埋めていくこと自体が楽しかったり、ポイント交換で得られる景品が非売品で嬉しいものになっているなどです。利害でポイントを貯めるのは割りに合いません。どう考えてもコスパが悪いです。
例えば、スタバのロイヤリティプログラムが機能しているのは、そのプロセス自体が楽しく(おしゃれなスタンプNFTが配布されるなど)、景品もスタバブランドの非売品がゲットできるからだと思っています。
MetaXはテーマが宇宙で統一感がありましたし、フリーミントで獲得できた「PlanetMan NFT」が何種類もの中から自分で好きなデザインを選択できました。僕はサッカーが好きなのでサッカーボールのデザインにしましたが、他にもいろいろありました。
些細なことですが、自分で選択した自分が好きなデザインであることは、そのサービスを使おうとする大きな理由になると感じています。また、今後獲得した$MetaXでNFTを成長させていける機能もつくようで、さらに自分好みにカスタマイズしていけます。
ロイヤリティプログラムはユーザー側はコスパを求めて参加すると際限なくリターンを返さないといけなくなり、オーナー側のコスパも合わなくあります。よって、それ以外の楽しさを提供する必要があります。
web3を活用したロイヤリティプログラムも同様です。今はWLの配布や限定グッズの配布などをしているプロジェクトが多いですが、MetaXのようにオリジナルNFTの育成ゲーム的な要素があっても面白いなと感じました。その方が楽しく頑張れる気もします。
とはいえ、体験してみないとわからないことも多いので、まずは自分でもMetaXのサービスを体験してみようと思います!
以上、ぜひいいねやコメント、SNSでのシェアにご協力いただけると幸いです。ご覧いただき、ありがとうございます!
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