【Metabows】寄付で儲かる?犬の殺処分0を目指すNFTプロジェクトとは?
NFT × メタバース× GameFiを掛け合わせる事で犬の保護支援を行い、世界中の人と犬のウェルビーイングを目指すプロジェクトです。
おはようございます。
web3researcherの三井です。
今日は社会課題の解決をNFTやトークンを活用しながら行っている「Metabows」についてリサーチしました。
«目次»
1、Metabowsとは?
2、どんな想いで作られたのか
3、社会課題の解決×NFTは可能性が広がる
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Metabowsとは?
「Metabows(メタバウズ)」は、NFT × メタバース× GameFiを掛け合わせる事で犬の保護支援を行い、世界中の人と犬のウェルビーイングを目指すプロジェクトです。犬の殺処分ゼロを目指し、運営されています。
NFT×メタバース×GameFiを組み合わせた仕組みとなっています。
まずユーザーは、犬をアバター化したNFT(Metabows NFT)を購入します。その購入資金が犬の保護に活用されます。
ユーザーはそのNFTを所有するだけでなく「Metabows VILLAGE」というメタバース空間で、アバターの犬に餌をやったり、散歩に連れていくなどの育成ゲームを楽しむことができます。
そして、散歩や餌やりなどのアクションを起こすと、見返りとして独自トークンが発行され、それが自分の資産として貯まっていきます。そのトークンは、今後上場予定のXCRというトークンと互換性を持たせることが予定されています。なので、ゲーム内で稼ぐことができるPlay to Earnのゲームになっていくということです。
またゲーム内では、おしゃれな首輪などのグッズが販売されており、その販売利益の一部も殺処分を免れた犬の飼育に使われます。
また、ペットロスと向き合う一つの方法として、「永代供養」の仕組みも実装されています。
ユーザーが希望する固有の犬(愛犬)を3DアバターNFT化することができ、メタバース空間で遊ばせることができます。亡くなった後も愛犬と遊べ、且つそのNFT売上が他の犬の保全に活用されるという仕組みとなっています。
どんな想いで作られたのか
Metabowsは、NFTで社会課題の解決を行う「OpenSkyBlue」というDAOによって作られました。
「OpenSkyBlue」はNFTを通じて社会問題を解決しようという取り組みを行っており、そのNFT収益による寄付総額世界1位を目指すDAO(自立分散型の組織)で運営されています。
日本、アメリカ、アゼルバイジャン、ドバイ、香港、韓国などからメンバーが参加し、NFTビジネスをグローバル展開しています。
また、OpenSkyBlueは誰でも簡単にNFTの発行・販売ができるプラットフォーム「OSBローンチパッド」というものを開発しています。このプラットフォーム内で発生する販売手数料が自動で寄付される形になっており、社会貢献活動を目的としたNFTを発行しなくても間接的に社会貢献に役立てられる仕組みになっています。
そんなOpenSkayBlueの日本人ファウンダーの木川雄介さんとディレクターの谷本佑真さんのインタビューがForbesに掲載されていたので、一部抜粋します。
○元記事はこちら
https://forbesjapan.com/articles/detail/48669/1/1/1
「社会貢献やSDGsって、実はあまり好きではなくて。昨今、なんちゃってが多くないですか? 無理矢理にSDGsを絡めた文脈を打ち出したプロジェクトや商品が世の中に溢れてすぎているように思います」(谷本さん)
「私たちが寄付などの社会貢献を行う際、特に大切だと考えているのは、使えるお金の総量を上げ、かつ継続的に支援できる仕組みを整えること。また、アクションをきちんと可視化することも重要です」(木川さん)
「僕自身が無類の愛犬家で、月に1万円を犬の保護施設に寄付しています。ただ、自動的にお金が引き落とされているだけなので、実感がまったくない。年に一度、寄付先から活動内容や収支報告が届くのですが、圧倒的に資金が足りていません。もし僕が本気で取り組むなら、寄付を可視化し、確固たる収益性を確保する必要があると思ったんです」(谷本さん)
Metabowsはこういった社会課題の解決をしっかりビジネスを通して解決していかなければいけないという想いの中で開発されました。
詳しくはこちらの動画を閲覧いただきたいですが、プロジェクト説明の際にも、ビジネス化(永続性)というところがかなり強調されて説明されており、永続的な仕組みを作ることにコミットしています。
社会課題の解決×NFTは可能性が広がる
以前リサーチした山古志村のNFTもですが、社会課題をビジネスを活用して解決していく中で「NFT(web3)」はかなり親和性が高いものだと感じます。
NFTやトークンを絡めることで、投機性が生まれるので、自分のためにした行動が結果的に寄付行為や社会のために繋がっているという綺麗な循環が生まれやすいです。
ただ、投機性だけがモチベーションだと、STEPNのように、投機性だけを目的としたユーザーが一瞬で離れてしまう現象が起こるので、ここの線引きやPR方法、コミュニティーの作り方はかなり気を遣う必要があります。
個人的には、「ちょっとした投機性(初期で投下したお金は返ってこない)」を持たせはするものの、寄付を超えた「自分のお金がしっかりと社会課題の解決に使われている」という参加感こそがNFTを活用することによって生まれる最高のメリットかなと思っています。
あとは、ゲーム化することで購入ハードルも下がりますし、その問題について考えることが日常になるので、勉強や体験という意味でもNFTの価値になり得ます。
こういったNFT×○○はどんどん増えてきて、それがNFTプロジェクトの中で凄いよねではなく、普通に事業として凄くね?となった時に、新しい寄付の形、ソーシャルビジネスの形として世間に広がっていくのだと思います。
個人的に、この領域はかなり興味があり、自分で行うNFTプロジェクトも社会課題の解決を絡めたものにしようと思っているので、とても勉強になったリサーチでした。
以上、記事が面白いなと思った方はぜひ「アドレス登録」と「SNSでシェア」をしていただけると嬉しいです。引き続きweb3をリサーチしていきます。
おわり。
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