【Meebits】動くNFT?CryptoPunksチームが手掛けた3DボクセルアートNFTとは?
今日はCryptoPunksを手掛けたチームのよる別NFTプロジェクト「Meebits」についてリサーチしました。
おはようございます。
web3researcherの三井です。
今日はCryptoPunksを手掛けたチームのよる別NFTプロジェクト「Meebits」についてリサーチしました。
«目次»
1、Meebitsとは?
2、Meebitsの特徴とは?
3、誰にでも参加の余白を残す見事な設計
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Meebitsとは?
「Meebits(ミービッツ)」とは、人間、象、豚、スケルトンなどをモチーフとした3DボクセルアートキャラクターのNFTです。
CryptoPunksを手掛けたLarva Labsがデザインし、2021年5月にリリースされました。その運営チームへの期待値の高さから多くのNFTコレクターから人気を集めており、二次流通のマーケットプレイスでは99ETH(約3,500万円)で売却された例もあります。
また、mintされた20,000体のうち、11,000体はLarva Labs社の過去のNFT所有者に配布され、残りの9,000体が販売されましたが、8時間ほどで完売するほどの人気でした。
CryptoPunksが2Dピクセルアートだったことに対し、Meebitsは3Dボクセルアートの作品となっています。
https://larvalabs.com/projectlist
また、2022年3月12日にMeebitsはCryptoPunksと共に所有権を移転することが発表され、現在の所有者はBAYC等、複数のNFTプロジェクトを手掛けるYuga Labsです。
Meebitsの特徴とは?
では、そんなMeebitsの特徴(人気の理由)についても解説していきます。
■運営チームの存在
人気の理由として欠かせないのはやはり運営チームの存在です。CryptoPunksの成功によってNFT界隈で影響力を持っていたLarva Labsによる新作品だった為、それだけで周囲からの期待値が高まっていました。
その後もYuga Labsに所有権が移転しましたが、Yuga LabsもBAYC等を手掛ける世界でも有数のNFTプロジェクト運営チームであるため、その期待値の高さは変わっていません。
また、2021年9月1日、かつてジョニー・デップも在籍していたアメリカの大手タレント事務所のUTA(United Talent Agency)とLarva Labs社が契約を結んだことがTwitterで発表されました。今後、MeebitsのNFTプロジェクトは、TVや映画、出版物等への露出の増加、冒頭のCryptoPunks同様、セレブリティによるSNSなどでの使用も増えていくことも考えられます。
このように強固な運営チームとパートナーの存在によって人気が支えられています。
■アニメーションに変換できる”動くNFT”
Meebitsは、アニメーションに変換でき、他のメタバースに組み込むことができます。
「T POSE VOX file」と呼ばれるファイル、標準の3Dグラフィックソフト、アニメーションソフトがあれば、誰でもアニメーションに変換することができ、下の画像のようにダンスをさせることも出来ます。
また、3Dの技術があれば、自由に動かすことができ、他のゲームやメタバース上でアバターのように利用することができます。
■参加が簡単な”MeebitsDAO”
将来のMeebitsのエコシステムを作るMeebitsDAOが存在します。通常、NFTプロジェクトのDAOはホルダーだけの限定コミュニティーであることがほとんどですが、MeebitsDAOはMeebitsのNFTとは別の”General Membership NFT”を0.05Ethでミントすれば、誰でも参加ができます。
MeebitsNFTは2022年8月時点でフロア価格が約4.7Ethと高騰しており、そのホルダーだけのDAOでは一般の人は参加できません。しかし、0.05EthのメンバーシップNFTであれば購入が比較的容易です。
このようにNFTは高額ながら、非常に多くの人を巻き込みながらDAOの運営がなされていることがMeebitsの大きな特徴の一つです。
誰にでも参加の余白を残す見事な設計
NFTプロジェクトの運営の一つの目標は「時価総額(取引ボリューム)」を上げ、「フロア価格」を上げていくことにあります。
それによって、運営チームに活動資金が溜まりますし、初期に購入してくれたNFTホルダーも利益を得られます。
ただ一方で、あまりにも高騰してしまったNFTプロジェクトは新規購入者のハードルが非常に高くなってしまうジレンマも抱えています。
一つ数千円のNFTと、一つ数百万円のNFTでは、前者の方が購入できる人は多いです。もちろん、その簡単には買えない価格設定によってブランド価値が保たれているので必ずしも悪いとは言えませんが。
そして何より、DAO(コミュニティー)のメンバーが増えなくなってしまいます。
この解決策の一つとして、NFTを分割保有するフラクショナルNFTの手法を取りました。まだ実験中だと思いますが、これによってコミュニティーの拡大を目指しています。
Meebitsでは、NFTホルダーとは別でDAO参加のためのNFTを誰でも買える値段で用意してあるところが、本体のNFT自体の価値はどんどん向上させることができ、且つコミュニティーメンバーも増え続ける仕組みで、凄く綺麗だなと感じました。
ぱっと見、NFTホルダー限定のDAOにしなくてNFT購入特典が薄れないか?と思いますが、コミュニティーメンバーが増える方がNFTホルダーにとってもプラスなはずです。
なぜなら、コミュニティーメンバーが増えれば増えるほど、Meebitsの活動が盛り上がり、拡散性が上がり、Meebitsの認知度が上がります。認知度が上がるということは本体のNFTを欲しいと思う人も増えます。結果、自分が持つNFTの価値が上がります。
「ブランド価値=認知度-普及度」なので、MeebitsNFTの個数(普及度)は変わらず、メンバーシップNFTによって認知度が向上していきます。結果的にブランド価値が向上していくわけですね。メンバーシップNFTを購入する人も高額なNFTプロジェクトの運営に低価格で携われて嬉しいので、全員にとってハッピーな仕組みな気がします。
ただ、DAOに入れることを打ち出して初期NFTを販売していたプロジェクトは、途中からの軌道修正は難しいので、最初から設計しておく必要がありますね。
一つの形として非常に勉強になったNFTプロジェクトでした。
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おわり。
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