【Maison Margiela Numbers】世界が熱中するマルジェラのNFT / 大絶賛が続出し、GameFiの成功事例とも評される、その正体とは?
マルジェラがリリースし、絶賛が続くプロジェクトを解説。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Maison Margiela Numbers」についてリサーチしました。
«目次»
1、Maison Margiela Numbers とは?
- 概要
- 0~23の数字の意味
2、考察:絶賛の理由、一体何がすごいのか
- オンチェーン分析
- 凄さを考察
Maison Margiela Numbers とは?
「Maison Margiela Numbers」は、フランス発のファッションブランド「メゾンマルジェラ(Maison Margiela)」によるNFTプロジェクトです。ゲーム体験を含んだNFT配布となっているので、GameFiと評されることもあります。
2023年10月24日にマルジェラの公式Xより突如発表されました。
これが話題を呼び、web3界隈で絶賛の声が多数生まれており、話題になっていました。その内容を解説します。
◼️概要
内容はシンプルで、公式サイトでウォレットコネクトするだけでスタートできます。
○NFT概要
NFTの種類は0~23の24種類
Polygonチェーン発行のERC-1155
譲渡不可能なSBT
1つのNFTは1ウォレットにつき1つまで
無料
○ゲーム概要
画面上にあるタイマーが進み60秒が刻まれていく
このタイマーは世界で同時に進む
0からスタートし60秒経つと次の数字に進む
誰か1人でもその数字をミントした場合、また0に戻り60秒のカウントが始まる
誰もミントしない場合だけ次の数字に進む
同じ数字を同時にミントした場合は一番早い人がミントできる
0~23の数字をそれぞれ集めることがゴール
伝わりましたでしょうか。全世界共通のゲーム理論大会みたいな感じになっていて、どこでミントするのかをせめぎ合ってるわけです。
とはいえ、言葉だけで説明するのも難しいので、プレイは無料ですのでぜひプレイしてみてください。
ですが、ここで疑問が生まれます。
「0~23までを1つずつミントしていくことがゴールで、誰か1人でもミントしたら0に戻るということは一生0から進まなくない?」と考えるはずです。1ウォレット1数字1つまでしかミントできないので新規プレイヤーが止まれば進みますが、現状も非常に人気のため、永遠に0のまま進みません。
ここからが非常に良くできたゲームの肝になっています。
実は各数字には以下のように供給量が定まっています。
○各数字デザインの供給量
0:15,000 – 23%
1:11,550 – 22%
2:9,009 – 21%
3:7,117 – 20%
4:5,694 – 19%
5:4,612 – 18%
6:3,782 – 17%
7:3,139 – 16%
8:2,637 – 15%
9:2,241 – 14%
10:1,927 – 13%
11:1,677 – 12%
12:1,476 – 11%
13:1,313 – 10%
14:1,182 – 9%
15:1,076 – 8%
16:990 – 7%
17:920 – 6%
18:865 – 5%
19:822 – 4%
20:789 – 3%
21:765 – 2%
22:750 – 1%
23:743 – 0%
つまり、0の供給量は15,000なので、15,000回ミントされると自動的に1に進みます。続いて、次は多分1で止まることが繰り返されますが、1の供給量は11,550なので、それ以降は次に進みます。それが繰り返されます。
そして、最初の100人が0~23の数字を集め終わったとき(もしくはマルジェラ側の裁量)にこのゲームは終了します。NFTを集めた100人はマルジェラの次のweb3体験へ進めるそうです。
◼️0~23の数字の意味
で、このGameFi要素を絡めたマルジェラのNFTの何がすごいのか、絶賛されているのかを解説する前に、そもそもこのゲームの元になっている「0~23の数字って何?」という方もいるかもしれないので、そこを解説します。
マルジェラ好きの人からしたら常識かもしれませんが、恥ずかしながら僕もその意味を知りませんでした。
0~23の数字はマルジェラの商品のタグによく使われる数字です。0~23の数字のどれかに丸が書かれており、それが商品の種類を表すそうです。例えば、1は女性のためのコレクション、10は男性のためのコレクション、を表しているそうです。
そして、上の画像を見ると四角の細い紐でTシャツに縫い付けられています。実はこれは商品を購入した後に、取り外せるように配慮された縫い付けらしいです。というのも、このシンプルなタグと縫い付けはマルジェラ側の「ブランドで選ぶのではなく好きな服を着て欲しい」という想いから生まれたものだからです。なので、ロゴも入っていない、白地に種類だけ書かれ、取り外しができる形をとっています。
そういう想いがあり取り付けられたタグですが、今やマルジェラの代名詞ともなっており「カレンダータグ」とも呼ばれ親しまれています。
→参考記事:「マルジェラ」がブランドタグに込めた意味とその想いとは。マルジェラの定番アイテムも一緒にご紹介
考察:絶賛の理由、一体何がすごいのか
ではここから考察をしていきたいのですが、その前に現時点の盛り上がりをオンチェーンデータから分析してみましょう。
◼️オンチェーン分析
Keep reading with a 7-day free trial
Subscribe to web3 Research JAPAN to keep reading this post and get 7 days of free access to the full post archives.