【Holder】トークン化された世界の顧客エンゲージメントを強化するweb3 CRM およびマーケティング自動化プラットフォーム
web3×CRMという急拡大が想像される領域でのプロダクトです。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Holder」についてリサーチしました。
«目次»
1、Holder とは?
- 機能
- 価格
- 設立背景
2、考察①:Holderの展望
3、考察②:ロイヤリティ領域でのweb3活用の課題と可能性
Holder とは?
「Holder」は、トークン化された世界の顧客エンゲージメントを強化するweb3 CRM およびマーケティング自動化プラットフォームです。
DiscordやOpenSea等とも連携し、オフチェーンとオンチェーンデータを収集し、顧客に最適な案内を通知できると共に、すべての顧客情報を一元管理できます。
■機能
4つの主要な機能が存在します。
フォーム
オーディエンスビルダー(分析ダッシュボード)
メッセージ
オートメーションマーケティング
1つずつ解説します。
①フォーム
ウォレットコネクト機能がついたフォームを作成することができます。Google フォームと同様に、簡略化されたアンケート形式で顧客データを収集します。その後、データは 1 か所に安全に保存され、ブランドがターゲットを絞ったマーケティング キャンペーンを自動化できるようになります。
②オーディエンスビルダー(分析ダッシュボード)
フォームからのデータ、DiscordやOpenSea、Xとの連携から、すべての顧客情報を収集し一元管理できます。顧客セグメントの作成やスナップショットを取得することも可能です。
③メッセージ
収集したメールアドレスや電話番号へのメッセージに加え、ウォレットにメッセージを送ることも可能です。web3メッセージングプロトコルのXMTP(Extensible Message Transport Protocol)を統合しています。
④オートメーションマーケティング
Zapierのように何らかのトリガー設定に対して自動アクションを設定できます。トリガーやアクションにはオフチェーンとオンチェーンデータのどちらもを設定できます。例えばコミュニティ参加のオンボーディングやウェルカムメッセージ、NFT購入後のサンクスメッセージ等、顧客セグメントを分けた個別メッセージ送付を自動化します。
■価格
Holderは無料からでも利用できますが、基本はSaaSとして月額課金で利用するサービスとなります。一通りの機能を利用するにはENGAGEMENTからで、月額300ドル(約4.5万円)かかります。費用はかかるかもしれませんが、そもそもCRMツールの利用ニーズはある程度のユーザー数がいることが前提なので、個人クリエイターのNFTプロジェクトよりも、大規模なGameFiやDapps運営企業をターゲットにしていると思われます。
■設立背景
Holderは2022年4月に設立さえたアメリカの拠点を置く企業です。急激にトークン化が進み現代において、新しいCRMモデルが必要だと感じて設立されました。ウォレットベースのCRMを含めたプラットフォームは世界初でリリースしたとコメントにありました。
考察①:Holderの展望
プロダクト自体は非常にシンプルですが、設立背景にあった通り、よりトークン化が進む未来においてはCRMにオンチェーン要素を含ませることは必須となります。
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