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Flaunchから学ぶグループトークンエコノミーの考察

面白い動きだなと。

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mitsui
Oct 15, 2025
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おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。

今日は「Flaunchから学ぶグループトークンエコノミーの考察」というテーマで、前半はFlaunchの新機能であるグループトークンを解説し、後半は今後のトケノミクスについての考察をしてみたいと思います。

Flaunchのグループトークン
グループトークンエコノミーを考える


🧵TL;DR

  • FlaunchはBase上の革新的トークンローンチパッドで、収益分配NFTやUniswap v4フックによる自動バイバックなどを通じて、作成者・投資家双方に公正な仕組みを提供する。

  • グループトークン機能では、中心となる「グループコイン」と複数のサブトークンを束ね、各トークンの取引手数料(例:10%クリエイター/70%ステーカー/20%オーナー)をETHで分配する。

  • 経済圏構築の新モデルとして、プロジェクト間の協働・収益共有・DAO的資金運用を実現し、多様なトークンを連動させる「エコシステム化」の流れを生み出す可能性がある。


Flaunchのグループトークン

実はこの辺りの話を前回のポッドキャストでも話したのですが、機能詳細には触れていないので、まずはFlaunchのグループトークン機能について説明します。

グループトークンが流行るかも

グループトークンが流行るかも

mitsui
·
Oct 10
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その前に、「Flaunch」自体を知らない方もいるかもしれないので、簡単に説明します。

「Flaunch」は、Base上のトークンローンチパッドです。30分間の固定価格販売、作成者に100%の収益分配、収益分配権のNFT化、Uniswap v4フックを活用した自動バイバックシステムなど、既存のトークンローンチパッドの課題を解決する新機能を備えています。

特に面白いのは収益分配権のNFT化やUniswap v4フックを活用した自動バイバックシステムでしょうか。

トークンが発行されると、作成者はMemestreamと呼ばれるNFT(ERC-721規格)の所有権を取得し、これにより所有者に開発者の収益の分け前を受け取る権利が付与されます。

収益源をNFTとして譲渡可能にすることで、作成者はミームの将来の収入を別の人、団体、またはDAOに販売し、将来の収入をすぐに実現することができます。加えて、単純なNFT売却だけではなく、レバレッジ(将来の収入に対する借り入れ)など、NFTを活用したDeFi活動の全てに参加できるようになります。

また、取引手数料のコミュニティ分配分はトークンの自動バイバックに利用することができます。これは”Progressive Bid Wall(PBW)”と呼ばれ、Uniswap v4のフック機能を利用して実施されます。

具体的にはコミュニティに蓄積された取引手数料0.1ETHごとに新しいPBWが作成されます。これにより、0.1ETHの指値注文がスポット価格のすぐ下に配置され、売りの影響が軽減されます。価格が上昇し続けると、PBWもそれに追随し、0.1ETHのしきい値が満たされるたびに、より多くのETHがそのサイズに追加されます。

詳細は以下の記事をご覧ください。

【ƒlaunch】Uniswap v4フックによる自動バイバックを搭載したトークンローンチパッド / 取引手数料100%還元・取引手数料受け取り権利をNFT化・30分間の固定価格販売 / @flaunchgg

【ƒlaunch】Uniswap v4フックによる自動バイバックを搭載したトークンローンチパッド / 取引手数料100%還元・取引手数料受け取り権利をNFT化・30分間の固定価格販売 / @flaunchgg

mitsui
·
Feb 6
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そんな「Flaunch」がまた面白い機能を発表しました。

それが「グループトークン(グループコイン)」機能です。

グループを作成すると、単一のトークンを核としたコイン経済圏を形成でき、特定トークン(既存のERC-20でも新規発行でも可)をグループの中心「グループコイン」に据えて、他の様々なトークンをサブトークンとし、その周りに組み込むことができます。

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