おはようございます。
web3researcherの三井です。
今日は「Grants DAO」についてリサーチしました。
«目次»
1、Grants DAOとは?
2、DAOの種類とは?
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Grants DAOとは?
「Grants DAO」とは、investment DAOの前身とも呼ばれており、将来有望なプロジェクトへの資金提供を目的としたDAOです。
ただ、営利を目的とするinvestment DAOと異なり、社会課題の解決など、社会をより良くすることに資金提供を積極的に行う非営利型のDAOになります。もちろん活動を続けていくためには、ある程度のリターンもなくてはなりませんが、根本的には社会をより良くするプロジェクトへ資金提供する考えを持つ非営利目的のDAOであるということです。
Grants = 助成金という意味なので、その名前の通りのDAOですね。
有名なGrants DAOをいくつか紹介します。
Moloch DAO(モロクダオ)
イーサリアム2.0の進捗が遅れたことで、開発者に対して適切な報酬が支払われないことを危惧したメンバーによって作られました。開発者に対して適切な報酬が支払えるように寄付金を募り、管理しています。Mint Fund
NFTを作成及び販売するアーティストに対して、投資を行っているGrants DAOです。Twitter等で募集し、一押しのアーティストを集めてグループ展を開催しようとしています。Compound Grants
CompoundというDEXに貢献する新規プロジェクトやアイデア、さらにはイベントに対して助成を行うGrants DAOです。
また、NFTプロジェクトに紐付くDAOでは、NFTの売り上げがDAOにプールされ、その資金はコミュニティメンバーが提案・投票できる形になっている所が多いです。ここでもGrants DAO的な思想で運営がされています。
以前解説したNouns DAOでも、資金ごとにこういったメニューが存在しており、リクエストを送ることが可能となります。そのリクエストが可決されれば、Nouns DAOの資金から個人に資金提供され、活動資金とすることができます。
このようにGrants DAOにも純粋な助成金のような形から、サービスに紐づいた資金提供まで、様々な形があります。
DAOの種類とは?
Grants DAOについて解説しました。昨日はFlamingo DAOというinvestment DAOのプロジェクトについて解説しました。
DAOには色々な種類が存在しますが、一体何種類あるのでしょうか。
こちらのツイートから引用させてもらいました。
ここでは7種類のDAOが存在し、それぞれ代表例が分類されています。
Protocol DAO
Defi(分散型金融)やDEX(分散型取引所)を運営するDAO。Investment DAO
NFTや企業などへ投資をするためのDAO。Grants DAO
今日解説した非営利目的での投資をするためのDAO。この図では、investment DAOの一種として括られている。Collector DAO
NFTのアート作品などの収集や管理のためのDAO。Service DAO
プロジェクトやイベントなど様々なサービス提供に対し、請負や雇用を行い、収益を分配するDAO。リアルの世界の事業会社に近い組織ですが、これをスマートコントラクトで行うのが特徴。Social DAO
想いを同じくする人のコミュニティ運営のためのDAO。Media DAO
ニュースなど、コンテンツを提供するDAO。
とはいえ、DAOはまだまだ発展途上なので、この枠組みが正しいのかはわかりませんし、それぞれのDAOがワークするかの検証中です。ただ、現状の全体像を理解する一つの要素としては活用できると思い、引用させてもらいました。
今日解説しているGrants DAO以外でも、非常に多くの種類があるので、「DAOは組織の未来だ」という言葉もあながち嘘ではないように感じます。現時点でさえ、既存の組織のDAO版が生まれています。
これから先もDAOに注目して、面白いDAO(プロジェクト)があれば、また解説していきます。
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おわり。
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