【GenerativeMasks】2時間で1万点が完売した日本初のジェネラティブアートNFTとは?
「GenerativeMasks」とは、クリエイティブコーダーの高尾俊介氏らが制作したジェネラティブアートNFTです。
おはようございます。
web3Researcherの三井です。
今日は日本初のアートNFT「GenerativeMasks」についてリサーチしました。
«目次»
1、GenerativeMasksとは?
2、PFPではない、NFTの戦い方
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GenerativeMasksとは?
「GenerativeMasks」とは、クリエイティブコーダーの高尾俊介氏らが制作したジェネラティブアートNFTです。
2021年8月に0.1Ethでリリースされた10,000個の作品はわずか2時間で完売し、NFT・アート界隈で非常に話題となりました。


ジェネラティブアートとは、アルゴリズムや数学的手法などから生まれる偶然性を取り入れ作られるアート作品のことを指し、Generativemasksは、アルゴリズムによってリロードするたびに配色の異なるマスクが自動的に生成される仕組みとなっています。
日本初のジェネラティブアートとして美術手帖等のアート雑誌にも取り上げられるなど、NFT業界だけでなくアート業界にも影響を与えています。
また、このプロジェクトの収益の全額を「ジェネラティブアート」に関する団体に寄付すると宣言しており、日本におけるジェネラティブアート自体の推進にも大きく関与しているプロジェクトでもあります。
今後のロードマップでも、多くの施策が検討されていましたが、大きな特徴の一つがメタバースへの進出です。
具体的には、メタバースプロジェクトの『Decentraland』内で作品展示を実施したり、ウェアラブルなマスクのNFTを配布するなどの活動を行っています。このようにメタバース内での展示アイテムや装着アイテムとして、いわばデジタルアートとしての地位を確立するための活動が行われています。
その他、ロードマップはこちらをご覧ください。https://docs.generativemasks.io/roadmap
PFPではない、NFTの戦い方
昨今話題となっているNFTプロジェクトはほぼ全て、PFP(プロフィールピクチャー)です。その背景には何個か理由があると思いますが、
やはりSNSのプロフィールに出来ることで、他の人に自慢でき、それが広告効果に繋がります。その結果、認知度が向上し、NFT購入したい気持ちに繋がり、フロア価格が上がり、さらに自慢できるようになるループが回ります。普段使いするプロフィール写真ならお金かけてもいいですしね。
ただ、PFPではないNFTの形も最近徐々に産まれつつもあります。会員証だけの機能を持つNFTや、今回のGenerativeMasksのようなアートNFTなど。以前リサーチした山古志村のNFTもPFPではなく、会員証としてだけのNFTでした。それでも買ってる人は多かったですね。
まだまだNFTは黎明期です。最近発表されたガートナーのパイプサイクルでも、NFTは幻滅期に入ってきたことが示唆されています。過度な期待(NFTって言っておけば売れる)から脱却し、世界的な仮想通貨の低迷に引っ張られることもあり、幻滅期に入ってきています。
ここからがようやく、NFTでしかできないこと、NFTをどう使うといいんだろうねが議論されていく段階です。
もちろん、ジェネラティブアートで既に世界的に有名なNFTプロジェクトも存在しているし、NFTじゃなくてもジェネラティブアートというものは存在していたので、GenerativeMasksが全く新しいものを発明したわけではないかもしれません。
ただ、NFTの活用方法を模索していく大きな一つの事例であることは間違いありません。しかも、収益の全額を寄付し、ジェネラティブアートの普及のために活動していくとのことなので、アート文脈でのNFT活用方法が模索されていく大きな一歩になり得ます。
そういった意味で、僕自身もいろんなNFTの使い方を吟味できるように、実践していきたいと思っています。
以上、記事が面白いなと思った方はぜひ「アドレス登録」と「SNSでシェア」をしていただけると嬉しいです。引き続きweb3をリサーチしていきます。
おわり。
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