【Figure】住宅担保ローン(HELOC)を中心としたRWAトークン化のリーディングカンパニー / 融資・証券化・売買・サービシングまでをオンチェーンで完結 / @Figure
2025年9月にNASDAQに上場しました。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Figure」についてリサーチしました。
Figureとは?
事業内容
変遷と展望
オンチェーン化されたRWAで出来ることの全てが揃っている
TL;DR
FigureはSoFi創業者のMike Cagneyが2018年に立ち上げた金融インフラ企業で、住宅担保ローン(HELOC)をAIとブロックチェーンで高速・低コスト化したのが起点。
独自チェーン「Provenance Blockchain」を使い、融資〜証券化〜売買〜サービシングまでをオンチェーンで完結できる金融OSを構築し、Connect・DP・Marketsなどの事業を展開。
HELOCで急成長しIPO(FIGR)を達成、現在はRWAトークン化・オンチェーンクレジット市場の中心企業として、全資産の流動化とオンチェーン金融インフラの構築を目指している。
Figureとは?
「Figure」(Figure Technology Solutions, Inc.)は、2018年にMike Cagney氏とその妻June Ou氏らによって創業された米国のフィンテック企業です。
Cagney氏はオンライン融資企業SoFiの共同創業者・元CEOとして知られ、同社退任後に「ブロックチェーンで金融市場を変革する」ことを目指しFigureを立ち上げました。
主力事業は住宅担保ローンの「HELOC」であり、AIとブロックチェーンを活用することで従来1ヶ月以上かかっていた融資手続きを数日に短縮、費用も削減することに成功しました。この効率化はFigureが開発・活用する独自ブロックチェーン「Provenance」上で融資プロセスを完結させることで実現されています。
後ほど、詳しい事業内容や変遷も解説しますが、これらの主力事業によって、2025年9月にFigureはナスダック市場への新規株式公開(IPO)を実現し、ティッカーシンボル「FIGR」で上場しました。この上場によりFigureは「RWAを主要事業とする初の上場企業」として注目されました。
では、より詳しい事業内容について見ていきます。
事業内容
Figureの核となる技術基盤は、自社開発した「Provenance Blockchain」です。ProvenanceはコスモスSDKを用いて構築されたパブリックなレイヤー1ブロックチェーンで、金融サービス向けに設計・最適化されています。
このブロックチェーン上で、融資の起案・契約・サービス提供・債券化・取引まで一連の処理が行えるため、従来オフチェーンで発生していた煩雑な事務手続きや調整コストを大幅に削減できます。
実際、FigureはProvenance上で融資から証券化までのエンドツーエンドの自動化を実現し、ローンライフサイクル全体で平均117ベーシスポイント(1.17%)のコスト削減効果を上げたとされています。これはローン1件あたりの手数料や事務コストの軽減、決済期間短縮による資本効率向上、第三者仲介の排除によるリスク低減など、複数の要因で構成されます。




