【Fat Wallet 理論】全てのインターフェースであるウォレットがプロトコルよりも強くなる時代が到来する
web3固有の特徴によりプロトコルが競合優位性を築くことが難しくなってきています。
おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は「Fat Wallet 理論」についてリサーチしました。
👛Fat Wallet 理論とは?
🧐Fat Walletの前提となるweb3業界の競合優位性
✨ウォレットが持つ強み
💬総括と展望、Fat Walletにはなるが、正確にはFat Application Walletの時代になる
👛Fat Wallet 理論とは?
「Fat Wallet 理論」は、以前から提唱されていた「Fat Protocol 理論」をさらにアップデートさせたもので、今後はプロトコルやアプリケーションよりもウォレットが強くなっていくのではないかという主張です。
この議論は古くからありましたが、2023年にBlockworksのポッドキャストで言及されたことで話題となり、この辺りから議論が盛り上がり始めました。事実、MetaMaskのような純粋なウォレット事業者だけでなく、Magic Eden、Uniswap等のプロトコルやアプリケーション側も次々とウォレットをリリースしています。
そして、2024年10月にDelphi DigitalのRobbie Petersenが「The Fat Wallet Thesis」という記事を公開し、再び話題になりました。
今回の記事はこれらの言及を参考にしながら、「Fat Wallet 理論」についてまとめていきます。
🧐Fat Walletの前提となるweb3業界の競合優位性
Fat Wallet理論を考える前段には、web3業界特有の競合優位性について考える必要があります。というのも、Fatというのは価値がどこに集約していくのかという話なので、強烈な競合優位性を確保し代替できない存在であるということです。
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