【ETHOS】前澤友作氏も出資するweb3版TikTok / 「Watch2earn」と「Engage2Earn」で分散型のプラットフォームを実現する
「ETHOS」は、web3版のTikTokサービスです。前澤友作さんが運営する”MZ Web3 Fund”から出資を受けたことで話題となりました。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「ETHOS」についてリサーチしました。
«目次»
1、ETHOS とは?
- 仕組み
- トークンエコノミクス
- チーム
2、web3業界は第二巡の起業期に入った?
※土日は有料マガジンを更新していましたが、来週月曜日から更新頻度と内容が変更されるため、今週の土日は無料記事として更新します。詳細は記事最後に掲載します。
ETHOS とは?
「ETHOS」は、web3版のTikTokサービスです。前澤友作さんが運営する”MZ Web3 Fund”から出資を受けたことで話題となりました。
「Watch2earn」と「Engage2Earn」の仕組みによって、Web2.0プラットフォームにおける、データの所有権問題、プラットフォームが力を持ちすぎている問題、ユーザーに対しての利益分配がない点などを解決します。
■仕組み
基本的な機能はTikTokのようにクリエイターやブランドが動画を投稿し、ユーザーがそれを閲覧する形です。ETHOSはその仕組みを分散型で実現します。ETHOSはBSC上に構築されています。
また、ETHOSには2つのトークンが存在します。
CRT:サービス内で利用できるガバナンストークン
3TH:エコシステム外でも利用できるインセンティブトークン
これらのトークンを活用したインセンティブモデルが下記です。
○Engage2Earn(報酬はCRT)
クリエイターはアカウントを設定すると、CRTトークンが割り当てられます。ユーザーはサブスクリプションや単発の支払いなど、クリエイターのコンテンツを購入するたびに、ユーザーは購入額の10%のキャッシュバックをCRTトークンの形で受け取ります。
○Watch2earn(報酬は3TH)
クリエイターやインフルエンサーは、コンテンツを制作することで3THトークンで収益を得ることができます。ユーザーはコンテンツを視聴することで利益を得ることができます。
○ライブイベント
また、ETHOSの大きな特徴の1つが「ライブイベントの開催」にあります。ETHOSがクリエイターやアーティストを呼んだライブイベントを主催し、その参加券を販売します。
ファンは、ガバナンストークンCRTを利用しこのイベントの参加クリエイターの投票できたり、チケットの購入に利用することも可能です。
■トークンエコノミクス
3THのトークンエコノミクスは下記となっています。
すでにプライベートセールの日程が決まっており、来週に販売が開始されます。
■チーム
そして、ETHOSが注目を集めている最大の理由はチームにあります。
ファウンダーの1人「Tiger Miller」氏は15年以上テレビや映画業界で働いていた人物で、web3業界の投資家でもあります。そのため、世界的なセレブやインフルエンサーと関係を持っており、大物クリエイターの利用が期待されています。
もう1人のファウンダー「Kaue Cano」氏は元MakerDAOのエンジニアで、他にもENS、Solana等でもエンジニアとして活躍した人物です。
このチーム体制もあり、前澤友作氏から出資を受け、パートナー企業にMZ DAOやMakerDAOも入っています。
web3業界は第二巡の起業期に入った?
ここからはリサーチした感想を書きます。
前澤さんは日本でも抜群の知名度を誇るので、これからETHOSが本格的にリリースされたら日本でも有名になっていくかもしれません。分散型のSNSやプラットフォームのプロジェクトは今までにも多数ありますが、まだそこまで突き抜けたサービスはありません。ETHOSがその技術力と人脈で拡大していけば面白いなと思いました。
今回のETHOSチームを見ても感じましたが、web3業界は二巡目の起業に入った感覚があります。二巡目とは、元MakerDAOで、元Solanaで、とかです。
AptosもSuiも元Diemメンバーが作っていますし、最近の有名になるプロジェクトはweb3黎明期に現在有名になっているプロジェクトへ多大な貢献をした人が独立して立ち上げていることが多いような感覚があります。
初期から貢献している人はそれだけ知見も深いですし、保有しているトークンの価格も上昇しているので金銭的にも余裕がある人が多いはずです。そういう人たちの2度目の起業ブームが始まっています。
一度目の起業の人はその人たちと戦わないといけないので、web3業界はより競争が激しくなりそうです。ただ、最初にプロトコルレイヤーを作っていた人たちがよりサービスやアプリケーションよりのプロダクトを作り始めているので、ユースケースや広がりそうだなと感じています。
ミクロのプロジェクト分析をしていると、たまにマクロ的な視点でも業界の動きが見えてくるのでとても面白いです。今後もリサーチしていきます!
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