【Ecotars 3D】NPOの進化系!?ウクライナ出身のファウンダーが手掛けるNFT売上の40%を寄付し続けるNFTプロジェクト
「Ecotars 3D」とは、遠い世界から人類を助けるためにやってきた「Ecotars(エコターズ)」と呼ばれる生命体の3DアニメーションNFTコレクションです。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「Ecotars 3D」というNFTプロジェクトについてリサーチしました。
«目次»
1、Ecotars 3D とは?
- 物語
- NFT情報
- mint情報
- ユーティリティ
- ロードマップ
- ファウンダー
2、あらゆるNPOはDAOに置き換わる?
Ecotars 3D とは?
「Ecotars 3D」とは、遠い世界から人類を助けるためにやってきた「Ecotars(エコターズ)」と呼ばれる生命体の3DアニメーションNFTコレクションです。
https://twitter.com/ecotars より
環境保全や地球におけるあらゆる社会課題の解決を目的としており、毎月のNFT売上の40%を寄付することを発表している。
■物語
「Ecotars(エコターズ)」は、遠い世界に住み、社会生活のあらゆる面で自然とテクノロジーを調和させた暮らしを実現しています。その星では、病気、飢餓、残虐行為に苦しむことはなく、戦争も見たことがない。
そんな「Ecotars(エコターズ)」が、地球に存在するあらゆる問題を一緒に解決するために地球にやってきました。NFTホルダーと共にコミュニティーを作り、解決していく。
■NFT情報
3,333対の3DアニメーションNFTです。4つの異なる種族、300以上の視覚的特徴、500以上の音楽的特徴を持ち、それぞれのEcotarはユニークです。
https://opensea.io/collection/ecotars-3d より
■mint情報
3,333体のNFTを数回に分けて販売されています。12月19日からスタートし、12月23日にリビール予定です。
12月20日時点で、OpenSea世界ランキング1位に輝き、フロア価格が0.123Ethとmint価格の約4倍になっています。
https://opensea.io/collection/ecotars-3d より
■ユーティリティ
寄付先の決定:毎月のNFT売上の40%を寄付することを発表しているが、その寄付先をコミュニティーの投票で決定。
コミュニティーへの参加:同じような課題意識を持つコミュニティーへ参加
WLの優先配布:次回以降のコレクションのWLを配布
商業的利用権:保有するNFTの商業権利を保有
ソーシャルインパクト:実社会に影響を持つコレクションを保有すること、そしてその一員となれる
■ロードマップ
イニシャルミントの成功
寄付スキームの確立
コミュニティーの構築(イベント開催など)
60日間NFTを保持し続けたメンバーに次回以降のコレクション無料ドロップ権利等を配布する「ゴールドステータス」を表示
■ファウンダー
ファウンダーはウクライナ出身で数々のNFTを手掛ける「Roman Kropachek」さんと、ソフトウェア会社Electronic Team、その子会社でNFTのデザインスタジオのNFT IDEASです。
HP より
以上「Ecotars 3D」の概要でした!
あらゆるNPOはDAOに置き換わる?
僕個人的な価値観として、社会課題の解決×NFT(DAO)にとても興味があります。NFTとか関係なく、起業家としてそもそも社会課題を解決する事業をやることを決めているのと、NFTやDAOとの相性がとても良いんじゃないかとも思っています。
過去にも色々なNFTプロジェクトのリサーチをしてきましたが、その中で最も社会課題の解決を目的としたプロジェクトが今回リサーチした「Ecotars 3D」です。
単発で売上を寄付するプロジェクトはたまにありますが、それでも数%とかです。Ecotars 3Dはずっと40%を寄付し続けるプロジェクトです。利益じゃなくて売上と書かれていたので、これはとんでもない数値です。
ただ、僕自身もその想いには共感しましたし、同じように想いに共感する人たちが世界中から参加し、DAOが出来上がっていくように感じます。きっとそのコミュニティーに参加し、寄付先を決定したり、議論をするだけでもユーティリティとして価値を感じます。
むしろ、グッズ作ったり、ド派手なイベントやるなど、変にお金をかける方がこのプロジェクトの場合間違っている気もします。そのお金があるなら寄付しようよとなります。
僕は以前からNFTは所属の表明ではないかと感じていて、同じ価値観を持つ人同士をデジタル上で繋ぎ合わせる機能を持っていると感じていました。だからこそ、NFTプロジェクトにおいて最も大切なことは「どのような人たちを集めたいか」だと感じています。
集めたい人たちに最も刺さるコンセプト、クリエイティブ、物語、ユーティリティ、mint方法、ロードマップ、チームを組むことで、コンセプトをちゃんと体現します。それによって、世界中から共感する人たちが参加してくれて、一瞬でDAOが出来上がります。
なんとなく、DAOには「サービスに紐づいたDAO」と「コミュニティーっぽいDAO」があって、Ecotars 3Dは後者に感じます。そして、後者のコミュニティーっぽいDAOの方がユーティリティが少なくても、そこで出会える人たちが一番の価値になるので、NFTホルダーの満足度は高くなります。
CryptoPunksやBAYCがなぜあれほど価格がつき、熱狂的なコミュニティーになったのか。あれを超えるプロジェクトが後から生まれないのか。それは初期のNFTイノベーター達のコミュニティーとして機能したからだと思っています。Azuki、CLONE X等もそうです。ベリロンが跳ねたのも日本におけるその役割を取ったからという側面もあると思います。
その後に生まれたNFTプロジェクトはどうしても、投機的な側面を孕んでしまうので、NFTホルダーのモチベーションがバラバラなんですよね。同じ価値観で参加した人の割合が少なくなってしまうとコミュニティーの結束力が低くなり、何か新しい取り組みをし続けないと価格が維持できなくなり、体力が削られていってしまいます。
そういうコミュニティーの熱狂や同じ価値観の人が集まる、等々の視点を考えると、やはり課題意識が強い人たちが世界中に存在している、社会課題の解決とNFTは相性が良いと思っています。
全てのNPOがDAOに置き換わる、もしくはNPOの寄付組織としてDAOが生まれる、そんな未来が来てもおかしくないと思っていますし、僕自身はそこに貢献できるような役割をしたいなと思っています。
多分、既存のNPOで今の寄付と同じスキームでも、NFTとDAOを活用することで寄付が圧倒的に増えるパターンは割とあると思ってます。それは寄付へのアクセス性もそうですし、寄付先を決定できたり、そのプロジェクトの活動に少しでも関与できるという点で当事者意識が高い人にとっては嬉しいことなので。
引き続き勉強し、支援していきたいです。
引用/参考リンク
Ecotars 3D
・HP:https://www.ecotars.com/
・Twitter:https://twitter.com/ecotars
・OpenSea:https://opensea.io/collection/ecotars-3d
(※リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。)
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mitsui @web3リサーチャー
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