【dotbit】web3時代の分散型IDサービスは、ENSを超えるか?(自分で取得してみた体験談も!)
「dotbit(.bit)」は、web3時代の分散型IDを構築するプロジェクトです。ENSのように「XXX.bit」というドメインを取得することができ、そのドメインにあらゆるデータを紐づけることが可能となります。
おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「dotbit(.bit)」というサービスについてリサーチしました。
«目次»
1、dotbit(.bit)とは?
- 特徴①:データコンテナ
- 特徴②:クロスチェーン対応
- 特徴:その他
2、自分でも取得してみた
dotbit(.bit)とは?
「dotbit(.bit)」は、web3時代の分散型IDを構築するプロジェクトです。ENSのように「XXX.bit」というドメインを取得することができ、そのドメインにあらゆるデータを紐づけることが可能となります。
.bitはあくまでドメインではなく分散型ID(DID)であると主張しています。出来ることを見ていきましょう。
■特徴①:データコンテナ
.bitは自らのことをデータコンテナのようなものだと説明します。Web2時代はそれぞれのプラットフォームがデータを握っており、サービス提供者はいつでもデータを削除または調整できます。
web3の時代は個人の手にデータの所有権が移転します。
.bitアカウントはデータのコンテナでもあり、あらゆる種類のデータを格納できます。特別な点は、サービス提供者がそこからデータを読み取ることしかできないということです。内部のデータを管理できるのは、所有者(あなた自身)だけです。技術的に言えば、.bit アカウントは Key-Value データベースです。どのアプリケーションも読み取りアクセス権を持っていますが、ユーザーだけが書き込みアクセス権を持っています。そのため、.bit を自己主権データコンテナと呼びます。
例えば、任意の.bitを取得するとこのようなページを作成できます。SNSプロフィール、各チェーン毎のアドレス、DWebの構築、接続履歴、管理するオーナーが一番で確認できます。
このように.bitの情報を格納し、.bit経由であらゆるサービスにコネクトすることが可能になります。
その他、詳しくはこちらをご覧ください。
■特徴②:クロスチェーン対応
ここがENS等の既存の分散型ドメインサービスと大きく異なる点です。.bitはクロスチェーン対応しています。
現在は4チェーンに対応しており、今後ほぼ全てのパブリックチェーンに対応していくことが発表されています。
このクロスチェーン対応こそ、web3時代の分散型IDに最も必要だと.bitとしても主張していた観点でした。これによってあらゆるDappsのアカウント名や送金先を「XXX.bit」だけで済ませることが可能となります。
■特徴:その他
その他の特徴も簡単に解説していきます。
○分散型アプリケーション
.bitはNervos Network上に構築されている分散型アプリケーションです。Nervos Networkはユニバーサルアプリケーション向けのブロックチェーン プラットフォームです。.bitはそのプロトコルを活用することで、自身のサービスも分散型で構築しています。
詳しい技術仕様はこちらのGitHubをご覧ください。
○サブドメインの付与が可能
自身が取得した.bitの下層にサブドメインを自由に構築できます。
多様なユースケースが示唆されており、DAOやコミュニティーの所属特典にすることも可能です。例えば、購入したNFTの名前のサブドメイン「cryptopunks4491.cryptopunks.bit」をNFTホルダーに与えることもできます。その他にも会社内でも使えますし、イベントの参加者特典でPOAPのようにサブドメインを付与することも可能です。
これら全てはほぼ無料のガス代で無制限で発行可能です。また、メインアカウントからは独立した所有権の構造となっています。
○取得方法と価格
取得方法はENSとHPから同様に取得したい任意のアドレスを入力するか、OpenSea等で売りに出されているアドレスを購入するか、です。
しかし、まだ売りに出ていないアドレスも存在します。10文字以上は全て取得可能ですが、4-9文字は徐々に公開、1-3文字はまだ未公開となっています。
そして、ドメインの取得には年間で費用がかかります。
以上、その他の特徴や出来ることはぜひHPかドキュメントをご覧ください!!
自分でも取得してみた
面白そうだと感じたので自分でも取得してみました。
基本はENSと同じですね。ここで検索して空いてれば取れます。5文字以上なら年間5ドルとかなので、ENSより値段は安いですね。
(その画面スクショ忘れた!)購入時に「購入したドメインをEthのNFT化しますか?」みたいな問いがあって、折角ならそれも一緒にしようと思い、僕はそれを選択しました。Noもできて、後からNFT化も出来るっぽいです。
2つのステップを待ってます。
終わった!
OpenSeaにも反映されてNFTとしてゲットしました!(web3researchは流石に埋まってたので、web3researcher.bitをゲットしました)
あ、なんかETHのNFT化すると売買用になってしまい、サブドメイン発行やプロフィールサイトの構築などはできないっぽいです。通常盤に戻す作業はボタン一個で簡単に出来るので、後から治せますが。
この辺り、いろいろイジってみます!サブドメイン発行もできるようになったので、このマガジンでの特典やリサーチ合宿等での特典など、何かで使ってみようかと思います!!
またイジった進捗あればTwitterで報告します。
以上、今日はDIDを目指すdotbit(.bit)についてリサーチしました!
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
■参考リンク
・HP:https://www.did.id/
・doc:https://docs.did.id/
・Medium:https://dotbit.medium.com/
■ライター情報
mitsui @web3リサーチャー
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