おはようございます。
web3 researcherの三井です。
今日は可愛いクリエイティブが人気の「Doodles」についてリサーチしました。
«目次»
1、Doodles(ドゥードゥルズ)とは?
2、一貫性を持ったプロジェクト運営、それによる熱狂的なコミュニティー
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Doodles(ドゥードゥルズ)とは?
Doodles(ドゥードゥルズ)は2021年10月に1万個のNFTがミントされ、瞬く間に大人気となったコレクティブルNFTです。
リリース時のMint価格は0.123ETHですが、現在のOpenSeaのフロア価格は約13ETHとその価格は高騰しています。
その人気の理由は大きく3つ存在します。
○カラフルで可愛いクリエイティブ
既存のNFTプロジェクトの多くがクール系なクリエイティブなのに対し、Doodlesはパステルカラーを用いた可愛いクリエイティブです。見ているだけで楽しくなれるようにという気持ちで制作されています。
また、SNSのプロフィール画像に設定されたときに綺麗に見えるように、クリエイティブの段階で綿密に設計されていることも明かされています。
○3人の創業チームの実績がすごい
Doodlesは「NBA Top Shot」を手掛けるDapper Labs、2017年にNFTブームを引き起こしたCryptoKitties出身の2人メンバーで創業されました。
evan氏
カナダを拠点とするプロダクトマーケティング兼NFTコンサルタント。Kabam Games、Dapper Labs、CryptoKittiesで働いた経験があります。
burnt toast氏
カナダのイラストレーター、デザイナー、アニメーター、壁画家。過去にWhatsApp、Google、Snapchatで作品提供を行なっています。
poopie氏
2013年からのブロックチェーン開発者。過去にDapper Labs、CryptoKittiesでプロダクトリードをしていました。
このように経験も実績もある3名によるプロジェクトであった為、リリースと同時に話題となり、大人気となりました。
○コミュニティー主導
Doodlesにはロードマップが存在せず、全てコミュニティーによって決定されていきます。NFTホルダーが決議権を持ち、提案・投票を実施します。
Dooblebankという独自サイトで提案と投票の様子が全て公開されています。
創業メンバーであっても、何か提案をする際はここに議題として提案し、可決される必要があります。
可決された議題に対しては、NFTの売上が入っているウォレットから資金提供がなされます。そのウォレットアドレスも公開されており、現在の資金総額や過去の使用用途が全てわかるようになっています。
また、コミュニティーメンバーに対してのリターンも豊富で、投票に参加できるだけでなく、限定イベントへの参加や「Space Doodles」という新しいサービスへの参加券が配られました。
自分のDoodlesとSpace Doodlesを交換でき、一人一つの宇宙船がもらえます。各宇宙船はデザインや背景が異なり、Statsというパラメーターも異なります。まだ具体的な使用用途は公開されていませんが、この宇宙船を使ったDappsやメタバースが今後リリースされることが期待されています。
限定イベントにもかなり力を入れており、世界観にこだわっていることも伝わってきます。
一貫性を持ったプロジェクト運営、それによる熱狂的なコミュニティー
その人気の理由は「創業チーム」や「クリエイティブ」に大きな要因があると思いますが、個人的にはリサーチしている中でかなりコミュニティーの熱量を感じました。
NFTホルダーの人が書いた解説ブログが他のNFTプロジェクトよりも多かった気がします。日本語ブログをメインで見ているので、日本人のホルダーが多いだけかもしれませんが、コミュニティーの熱狂度が高いように感じます。
その視点で見ると、Doodlesというプロジェクトはリリースから一貫して「コミュニティー主導」を貫いています。そして、その姿勢が各施策に滲み出ています。意思決定の仕方から、各種イベントのこだわり具合、NFTホルダーへ向けた新サービスの提供など、徹底的にコミュニティーメンバーへ向き合い続けることで、NFT全体の価値が向上しています。
その姿勢に惚れ込み、ファンとなっているホルダーが多いです。
また、そのコミュニティーの熱量の高さの一つに「クリエイティブ」が存在すると考えています。特徴的なクリエイティブは人を選びます。全員には刺さらないかもしれないが、刺さる人にはめちゃくちゃ刺さります。
もちろん全体的に可愛いので、嫌われるクリエイティブではないと思いますが、その色合いから、熱狂的に好きな人が生まれ、そういった人たちが初期ホルダーとなったことで、より熱量の高いコミュニティーが生まれたのだと思います。
多くのNFTプロジェクトは「コミュニティー主導」と謳っていますが、ここまで綺麗に分散(コミュニティー)と主権(運営チーム)が綺麗に分かれて、ワークしているプロジェクトはあまりないように思えます。
僕が経験から学んだ最大のレッスンは、ユーザー体験と分散型のバランスを取りつつ、コレクターが楽しめるヘルシーなコミュニティを育てることになるね。その経験をDoodlesでは活かしている。
(引用:https://rollingstonejapan.com/articles/detail/37635)
創業チームがCryptoKittiesで学んだことを聞かれて答えた一文です。分散型とユーザー体験のバランスはweb3業界全体で見つけるべき答えです。中央で作り切るところと、ユーザーの参加余白を残すところ、このバランスです。
ゲーム業界からNFTプロジェクトにきたことで、そのバランスが非常に上手いです。やはり、NFTプロジェクトの運営には非常に多くのスキルセットを持ち合わせている必要があります。アート含めたクリエイティブ、エンジニアリング、ユーザー体験を設計できるUXデザイナー、等々です。
個人的にDoodlesのクリエイティブはかなり好きなので、またNFTがリリースされたらぜひ購入してみようと思いました。
というわけで、今日はDoodlesのリサーチ結果でした。記事が面白いなと思った方はぜひ「アドレス登録」と「SNSでシェア」をしていただけると嬉しいです。引き続きweb3をリサーチしていきます。
おわり。
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