おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は「Check Mates」についてリサーチしました。
«目次»
1、Check Mates とは?
- レアリティ
- NFT情報
2、タイミングが大事だと改めて痛感
Check Mates とは?
「Check Mates」はAIで作ったチェスゲーム同士を戦わせた記録をNFT化したコレクションNFTです。
開発者はPython、React、Next、Nodeで11年の開発経験を持つフルスタックエンジニアで、ここ1年はSolidityの開発者となり、多くのプロダクトを作っています。(匿名ですがおそらく個人エンジニアです)
下の映像のようにチェスをするAI同士を戦わせて、チェックメイトまで行く様子を映像として記録したNFTとなっています。
■レアリティ
基本はランダムで対戦がされますが、「黒い駒が勝つ確率は30% 、白い駒が勝つ確率は 70%」となっているので、黒い駒が勝ったNFTはレア度が高いです。また、レア度はチェックメイトNFTの移動回数にも依存します。 チェックメイトの動きが少ないほどレア度が高いです。
以下が最も高価なNFT「3.55Eth」です。リンクに飛べばチェックメイトまでの動きが見られるのでぜひご覧ください。
■NFT情報
個数:5,000個
価格:フリーミント
日程:3月8日
ミントから1日でTVLが178Ethを越え、フロア価格が0.017Ethとなりました。
また、Checks VVをオマージュして、全てのコマに✔️が入ったデザインとなっています。
HPもなく、TwitterやDiscordにも今後についての記載も特になく、フリーミントということもあり、実験的なNFTの意味合いが強いのかもしれません。
タイミングが大事だと改めて痛感
このような実験的なプロジェクトが大きな盛り上がりを見せるところが、NFTの面白いところでもありますね。NFTは価値があるから購入されるのではなく、購入されるから価値がつくという側面もあるので、話題になった時点でそこに価値がつきます。
Check Matesはその名前もシンプルで分かりやすい(チェス好きに刺さりそう)ですし、今話題のAIを活用したNFTということで、ブームにも乗っかっています。
また、NFT業界でも話題のChecks VVのデザインも取り入れるなど、NFTのカルチャーにも合わせてクリエイティブとなっています。
おそらく、このプロジェクトは出すタイミングが半年遅かったり、半年早かったりしてもここまで話題になっていないはずです。
これを考え出すと、価値ってなんだろうと思いますが、例えばCryptoPunksが今リリースされてもきっと見向きもされないでしょう。
僕はコミュニティ系のNFTは所属の証明であり、歴史の保有という意味を持つのかなと思っています。
なので、時代を切り取って形にするNFTは今後もヒットし続けるような気もしてます。AIブームは大きいので、ChatGPTをオマージュしたなんらかの作品は生まれそうですね。
個人的に、大手やメガインフルエンサーがマンパワーで作り出すNFTも好きですが、何者でもない人がポンっと作ったNFTが価値を生み出していく過程にすごく興味があり、楽しいなと思います。
なんとなく、この辺りのボトムアップで社会を変革する何かを作っていくという価値観や影響力がないところから生まれる価値こそが、web3の根元に流れているような気もします。
BAYCもCryptoPunksもAzukiも、おそらくブルーチップ系のNFTはそのNFTの成功で有名になっていった人(会社)たちです。
今、web3は世界的に注目され、大手企業の参入も始まってますが、web3に惚れ込んだ人たちが求めているのは、何かよくわからないけど熱狂するものなのかもしれません。最初から価値が言語化できるものではなく、理性より先に感情で飛びついてしまうもの。
業界が広がるのは悪いことではないし、詐欺っぽいプロジェクトが良いわけでもありませんが、”謎に価値がついた”という感覚はすごく大切だなと思っています。
NFTっぽいものを久しぶりにリサーチして、改めて感じました!
«参考リンク»
・Twitter:https://twitter.com/ChecksMateNFT
・OpenSea:https://opensea.io/collection/checkmatesofficial
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
■運営者
mitsui @web3リサーチャー
web3に関する情報(プロジェクト・ニュース・単語の解説、プロジェクトオーナーへのインタビュー記事、リサーチからの学びや考察記事)を毎日発信中。
・web3に関する情報発信を毎日行うTwitterアカウントはこちら
・mitsuiと購読者で直接話せるSubStackのチャット利用はこちら
・法人向けのweb3サポート(リサーチ・新規事業立案や伴走・マーケ・開発など)の窓口はこちら