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【Catalysis】複数のリステーキングプロトコルを統合する初のセキュリティ抽象化レイヤー / AVS開発工数を80%削減 / @0xcatalysis
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【Catalysis】複数のリステーキングプロトコルを統合する初のセキュリティ抽象化レイヤー / AVS開発工数を80%削減 / @0xcatalysis

乱立するリステーキング市場を統合します。

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mitsui
May 06, 2025
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おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。

今日は「Catalysis」についてリサーチしました。

🔬Catalysisとは?
⚙️具体的な仕組み
👤チームと変遷と資金調達情報
💬Abstraction Layerの存在意義


🧵TL;DR

  • 断片化と高コストの解消: 各リステーキングプロトコル固有の実装・運用が必要で、AVS開発者・ノード運用者ともに大きな労力とコストを強いられている点を解消。

  • Shared Security Abstraction: Catalysisは複数のリステーキングを共通APIで扱う抽象化レイヤーを提供し、開発者は一度の統合で全プロトコル対応可能に。

  • モジュールSDKと自動リバランス: Catalyst-SDKでスラッシング・報酬・ステーク管理などの共通機能をプラグ&プレイ化し、リアルタイムなセキュリティ再配分を実現。

  • 参入障壁の低減と市場創出: ノード運用は一度のセットアップで複数AVSを運用可能となり、リステーキングプロトコル側はCatalysis経由でAVS需要を一元的に取り込むことで流動性と参加者を拡大。


🔬Catalysisとは?

「Catalysis(Catalysis Network)」は、複数の「共有セキュリティ」、つまりリステーキングプロトコル(例:EigenLayerやSymbiotic、SatLayerなど)の経済的セキュリティを集約し統合する初のセキュリティ抽象化レイヤーです。

まずは既存リステーキング業界の課題を説明し、そこから「Catalysis」の存在意義について説明していきます。

◼️既存リステーキングの主な問題点

  1. プロトコル間の断片化・互換性不足

    • 各リステーキングプロトコル(EigenLayer、Symbiotic、Babylon、KernelDAOなど)は独自のインターフェースや仕様を持ち、ネットワーク側(AVS)やノード運用者はそれぞれ別々に統合・運用せねばならない。

    • 異なるAPI/スマートコントラクトを跨いで実装・メンテナンスする負荷が高い。

  2. 高い開発工数と運用コスト

    • 各プロトコルのスラッシング(懲罰)ロジックや報酬分配ロジック、ステーク状況の管理などを自前で再実装する必要があり、AVS開発チームの負担が非常に大きい。

    • ノード運用者もプロトコル毎に別インフラを用意・監視しなければならず、DevOpsコストが膨らむ。

  3. ロックインと拡張性の限界

    • 一度あるプロトコルに統合すると、そのまま依存し続ける形となり、別プロトコルへの移行や併用が困難。

    • セキュリティ供給先を固定化するとコストやリスク分散の柔軟性が失われる。

  4. セキュリティの集中リスクと再バランス困難

    • 単一プロトコルへの依存は、そのプロトコルが攻撃を受けた際にAVS全体が脆弱となるリスクがある。

    • 一度ステークを割り当てるとリアルタイムでの再配分(リバランス)が難しく、市場変化に対応しづらい。

  5. ステーカー/ノード運用者の参加障壁

    • 新規AVSやマイナーなプロトコルでは十分なステーク資産が集まらず、ノード運用者やステーカーが参入に二の足を踏む。

    • 参加のたびに再セットアップが必要なため、小規模事業者は運用コストに見合うリターンを得にくい。

◼️Catalysisがもたらす解決策

  1. セキュリティ抽象化レイヤーによる統合

    • Catalysisは複数のリステーキングプロトコルを「一つの統一インターフェース」で扱うShared Security Abstraction Layerを提供。

    • AVS開発者・ノード運用者はCatalysis経由で各プロトコルの機能を呼び出すだけでよく、一度の統合で複数プロトコルに対応可能となる。

  2. モジュール式SDK/共通ネットワークスタック

    • 「Catalyst-SDK」によって、スラッシング、報酬、ステーク管理、クロスチェーン通信などの共通機能をモジュール化。

    • AVS開発チームはビジネスロジックに集中でき、開発期間とコストを最大80%削減できる。

  3. ノード運用の一元化と自動リバランス

    • ノード運用者はCatalysisのCLI/APIを通じて一度の設定で複数のAVSおよびリステーキングプロトコルに参加可能。

    • ダッシュボード上でリアルタイムにセキュリティ配分を調整でき、市場変動やリスク状況に応じた動的リバランスを実現。

  4. ロックイン排除と高度な柔軟性

    • Catalysisはオープンかつベンダーニュートラルな設計で、任意のリステーキングプロトコルを追加/削除できる。

    • 需要やコスト、リスクに応じて最適な組み合わせを動的に選択できるため、従来の「固定依存」から解放される。

  5. 参加障壁の低減とエコシステム効果

    • AVS・ノード運用者・ステーカーのマッチング市場を形成し、Catalysisを介するだけでマルチプロトコルのステーク資産にアクセス可能。

    • これにより小規模運用者や新興プロジェクトでも十分なセキュリティを確保でき、結果的にネットワークの分散性・安全性が向上する。

EigenLayerが切り開いたリステーキング市場はすでに非常に大きな市場となっており、各チェーン上に巨大プロトコルが乱立して存在しています。Catalysisは、それら既存リステーキングが抱える「断片化」「運用コスト」「ロックイン」「リバランス困難」「参入障壁」といった課題を解消します。

建築

これにより、あらゆるAVSは複数プロトコルの経済的セキュリティを柔軟・効率的に利用できるようになり、新たなネットワークの迅速かつ安全な立ち上げが可能となります。

イメージはDEXアグリゲーションが乱立するDEXをアグリゲーションして一つのインターフェースからアクセスできるようにしたようなものです、AVSがそれぞれのリステーキングプロトコルに簡単にアクセスできるようにしました。


⚙️具体的な仕組み

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