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【Bunni】Uniswap v4上に構築された初のDEX / 流動性密度関数 (Liquidity Density Function)による流動性のカスタマイズやアイドル資産の再投資を実現 / 既存の問題を解決しLP提供者の収益を最大化 / @bunni_xyz
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【Bunni】Uniswap v4上に構築された初のDEX / 流動性密度関数 (Liquidity Density Function)による流動性のカスタマイズやアイドル資産の再投資を実現 / 既存の問題を解決しLP提供者の収益を最大化 / @bunni_xyz

今後のDEXスタンダードになるかもしれません。

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mitsui
Feb 18, 2025
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【Bunni】Uniswap v4上に構築された初のDEX / 流動性密度関数 (Liquidity Density Function)による流動性のカスタマイズやアイドル資産の再投資を実現 / 既存の問題を解決しLP提供者の収益を最大化 / @bunni_xyz
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おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。

今日は「Bunni」についてリサーチしました。

🐇Bunniとは?
⚙️技術的詳細
🚩変遷と展望
💧トークンエコノミクス
💬Uniswap v4は静かな革命

🐇Bunniとは?

Bunni v2は、DEXとしてUniswap v4上に構築された初のプロジェクトです。Uniswap v4が提供する「フック (Hooks)」機能を活用し、流動性プロバイダ (LP) の利益最大化にあり、あらゆる市場状況でLPの収益向上を図るよう設計されています。

既存のUniswap v3等のDEXでは、流動性は特定レンジ内に均一に提供されるか、あるいはプール全域に広がるものでした。これに対しBunni v2では、任意の形状で流動性を配置できるため、例えば安定トークンペアでは中央に厚く、ボラティリティの高いペアでは両端に厚く配分するといった戦略が可能です。

この柔軟性は追加のガスコストなしに実現されており、LPは効率的かつ動的にポジションを管理できます。また、Uniswap v3がLPポジションをNFTで表現していたのに対し、Bunni v2では各プールごとにERC-20のLPトークンを発行しており、流動性シェアが可分で他のDeFiプロトコルとも統合しやすくなっています。

こうした違いにより、Bunni v2は既存のDEXとは一線を画す「プログラム可能な流動性」を提供し、LPが手動管理に煩わされず収益最大化を図れるよう設計されています。

では、より具体的な詳細に入りたいのですが、その前に簡単にだけそもそも既存のDEXがどのような仕組みなのかについて解説します。DEXと言っても多様な仕組みがありますので、一例にはなるのと、簡易的な説明になるのでご了承ください。

この理解がないとBunni v2の特徴が理解できません。

従来のDEXが抱えていた課題としては、まず「インパーマネントロス(IL)による流動性プロバイダ(LP)のリスク」が大きい点が挙げられます。

Uniswap v2やv3など、AMMを採用するほとんどのDEXで共通する問題として、価格変動の際に外部のアービトラージャーに裁定の利益を奪われ、LPの資産価値が下がることがあります。(ここの解説は少し複雑なのでまた別記事で行いますので、理解が難しい人は飛ばしてください。DEXの仕組みのコアなところになります)

また、LPにとっては資本効率の低さも問題でした。資金を提供する際に、大半の価格帯でほとんど取引が行われず、有効に利用されないケースが多かったためです。

一方で、トレーダーから見ると「ガスコストが高い」「少し大きめのスワップを行うとスリッページが大きくなる」といった課題もあり、特に集中流動性で細かな価格帯にLPが分散している場合は、求めるレートで十分な流動性が存在せず不便を感じる場面もありました。

これらの課題を総合すると、ユーザー体験として「LPが儲かりづらく、トレーダーはコストが高い」という、いわば“損な取引所”になりがちだったわけです。

Bunni v2はこれら問題の根本にある裁定取引への対応、流動性提供の自動最適化、スワップ手数料の動的制御などの仕組みを新たに導入することで、DEX全体の効率とユーザー利便性を大幅に高めることを目指しています。


⚙️技術的詳細

では、より具体的な詳細に入っていきます。DEXについての基礎理解がない方は少し難しいかもしれませんが、わかるところだけで良いので、頑張ってご覧いただけると幸いです。割と革新的なDEXで今後のスタンダードになる可能性を秘めていると思います。(質問はぜひDMください!)

Uniswap v4との連携

Bunni v2はUniswap v4の「フック (hooks)」機能を活用して構築されています。Uniswap v4では流動性プールの状態変化時(スワップ前後や流動性追加/削除時)に独自ロジックを差し込めるhooksが導入されており、Bunni v2はこれを用いて高度なAMM機能を実装しています。具体的には、Bunni v2のコアコントラクト群にBunniHookと呼ばれるUniswap v4用フックがあり、スワップ時に独自処理を行います。

このフックによって価格変動のたびに流動性分布を自動調整(リバランス)したり、独自の手数料ロジックを適用することが可能です。なお、流動性そのものは基本的にUniswap v4のプール構造上で管理されますが、LPはBunniHub契約を介して資金を預け入れ・引き出しします。

各プールのLPシェアはERC-20トークンのBunniTokenとして発行され、ユーザーはこれを受け取ることで流動性提供者としての権利(手数料収入や引出請求権)を保持します。

流動性密度関数 (Liquidity Density Function / LDF)

Uniswap v3の「価格レンジ内で均一な流動性」と異なり、Bunni v2では流動性分布を関数で定義できます。LDFにより、流動性を価格帯ごとに細かくカスタマイズ可能で、例えば現在値付近に流動性を集中させたり、価格から離れるほど薄くするようなプロファイルを設定できます。

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