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【Buidlpad】コミュニティ主導の資金調達を理念に掲げるICOプラットフォーム / 元Binance Launchpad責任者が設立 / Vibeという少額プラットフォームも構築 / @buidlpad

公平性・透明性を重視したKYC+オーバーサブスク型募集モデルを採用

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mitsui
Nov 06, 2025
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おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。

今日は「Buidlpad」についてリサーチしました。

Buidlpadとは?
変遷と過去案件の実績
競合との比較:他ローンチパッドとの違い・強み
ICO時代の再来


TL;DR

  • Buidlpadは、元Binance Launchpad責任者Erick Zhang氏が2024年に設立したトークンローンチプラットフォームで、VC偏重を是正し「コミュニティ主導の資金調達」を理念に掲げる。

  • 公平性・透明性を重視したKYC+オーバーサブスク型募集モデルを採用し、個人投資家が低バリュエーションで有望プロジェクトに参加できる仕組みを提供する。

  • HODL(ステーキング)機能でトークン発行前後の流動性支援や報酬付与を行い、Vibeなど派生プラットフォームを通じて早期・小規模案件にも対応している。


Buidlpadとは?

「Buidlpad」は、2024年に元Binance Launchpad責任者であるErick Zhang氏(Nomad Capital創業者)によって立ち上げられた暗号資産のトークンローンチプラットフォームです。

従来、VCやエアドロップ狙いの投機家に偏りがちなトークン初期配分を是正し、「コミュニティ主導」の資金調達を目指すことが大きな目的です。具体的には、小口の個人投資家でも早期かつ低いバリュエーションで有望プロジェクトに参加できる機会を提供し、VC主導の歪みを是正するとともに、プロジェクトとコミュニティの長期的な利害一致を図ることを理念としています。

このため、透明性の高い情報開示や厳格なプロジェクト精査を重視し、質の高い案件のみを取り扱う方針です。

◼️仕組み

参加者はまず事前登録・KYCをを行います。運営側が提供するKYCゲートウェイを通じてID確認を行い、多重アカウントやシビル攻撃を防止します。また米国や中国など証券規制の厳しい一部地域の居住者は参加不可となっており、参加可能国を限定する形で法令遵守(コンプライアンス)にも配慮しています。

続いて、希望するプロジェクトの募集が始まると資金をコミットします。募集方式はオーバーサブスクリプション型(超過申込対応型)で、応募総額が目標額を超えた場合は比例配分による割当と超過分の自動返金が行われます。この二段階方式(KYC登録→資金コミット期間→結果割当)は、先着順モデルによるガス戦争やボット大量参加を回避し、公平性と安定性を確保する狙いがあります。

以下のようにプロジェクト毎の詳細ページが存在し、参加者は現時点の状況を確認、資金のコミットが可能となります。

  • Status:現在の状況

  • Target:応募の資金上限(全体)

  • Total Subscription:現在の応募資金

  • Completion:達成率

また、Buidlpadは「強固なSybil保護(偽装多重申込の排除)」を謳っており、KYCの他にも独自の不正検知技術やアカウントスコアリングを導入しています。複数アカウントによる枠取りやエアドロップ狙いのファーミング行為を排除することで、真に関心のある個人投資家へトークンを行き渡らせることを目指しています。

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