おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
土曜日は1週間の振り返りと最近考えていることのブログ記事です。
📝今週の記事
今週1週間で書いたリサーチ記事の振り返りになります。気になる記事があればぜひご覧ください!
【Shape】シーケンサー手数料の80%をクリエイターにバックするL2チェーン / Optimism Superchainに参画 / チェーンは必ずしも一位にならなくても良い / @Shape_L2
どれも面白い内容になっていますので、良ければぜひご覧ください!
また、過去記事は900記事を超えてます。サイト内検索も可能ですのでそちらもぜひお使いください。
今週、何回オンチェーントランザクションしましたか?
さて、今週考えていたことを書いていきます。今回は特に結論が自分の中に決まっているわけではありませんが、思いついたままに書いてみます。
考え始めたきっかけは「Sorted Wallet」をリサーチしたことです。
この画像見てみてください。ガラケーの中にEthereumやUSDTやUSDCの絵が書かれているの、どことない矛盾があって面白いですよね。
このプロジェクトは新興国で金融にアクセスできない、ハイエンドなスマホも持たない人に対してのウォレットを提供するプロジェクトです。「Sorted Wallet」を利用する人は銀行口座の開設よりもウォレット開設が先ですし、ネット送金ではなくオンチェーン送金で、お金を借りる時も給料の受け取りも支払も、友達との割り勘もウォレット経由でオンチェーンで行うことが当たり前になります。
僕は普段PayPay使ってますが、PayPayのようにウォレット使ってステーブルコインで決済することが日常に浸透した状態だと考えると、全くもって自分の日常にweb3は浸透していないと感じました。もちろん環境の差はあるので、一概に比較できるものではありませんが。
さて、今週の記事のタイトルにもなっていますが、今週、何回オンチェーントランザクションしましたか?
僕はゲームとかをやる人間ではなく、トレーディングも日々行う人ではないので、ほとんどしていない気がします。DeFiにお金を預け入れるにしても毎日のように移動するわけではなく、基本は一度入れたら割と長い間おいておきます。日常生活の送金でも使いません。たまに海外事業者とのやり取りに利用するくらいです。
そう考えると、先進国と新興国ではweb3のマスアダプションの方向性が異なると思っています。なので、必然的に求められるプロジェクトが変わります。
僕はやはり金融が中心にあると思っているのですが、先進国で日常生活がクリプト決済になるのはだいぶ先で、まずはRWA等の資産の保有や売買、DeFiでの資産運用に利用されるようになっていくはずです。逆に、新興国はまず日常生活での利用が先にきます。
この辺り、まだ言語化できていませんが、僕の中では最終的に分散型でプロトコルが形成される世界は、この2つの先進国と新興国のそれぞれのニーズがブロックチェーン上のプロトコルで交わり、分散型でエコシステムが形成されるようになっていくのではないかと考えています。
BCGのスカラーシップは一番わかりやすい事例です。一見すると現状お金を持っている先進国の方がより富んでいくように見えるかもしれませんが、機会へのアクセスが平等化される、選択肢が増える、資金の流れが透明であるという意味で、今よりも成り上がりやすい世の中になると思っています。
(なぜかだいぶマクロな話になってきてしまいましたので話を戻します)
何というか、web3をリサーチし続けるとより新しい概念や技術に魅力を感じ始めてしまいますし、そういった技術が次々出てきたり資金調達額が増えたりすると、徐々に業界が拡大しているように感じてしまいますが、たまには逆も見ることも大切だと感じました。
技術的には新しくなくても、デザインがいけてるわけでなくても、web3を本当に必要としている人はすでに地球上に存在していて、そこに届けることが本当のマスアダプションに繋がります。
結局はこの業界で誰のために何がしたいのかですが、個人的には多様な観点で物事を見ていきたいです。僕はweb3のプロジェクトの背後にある思想が好きなので、ニュースレターの中でも常に新しい何かを紹介し続けるのではなく、思想が見えて面白いなと思うものを積極的に紹介していきます。
それでは今週もありがとうございました!明日からも引き続きよろしくお願いします。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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Author:mitsui @web3リサーチャー
「web3 Research」を運営し、web3リサーチャーとして活動。
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