おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。
今日は最近考えていることを書いていきます。web3時代の新戦略となると考えている「Economy First戦略」の構想メモになります。
Economy First戦略 とは?
以下の図にまとめましたので、こちらをご覧ください。名前は自分で命名しましたので、独自の提案です。
尚、今後の議論は便宜上Web2.0のサービスやweb3サービスという言葉を使いますが、サービスは多種多様ですので千差万別です。その上で、ざっくりそういうサービスが多かったよねという意味合いでご覧ください。
これまでのWeb2.0のアプリケーションの戦い方は優れたアプリケーションを構築して、そのIDやポイントを軸に他のアプリケーションに横展開させていく手法でした。
日本では楽天がわかりやすく、楽天市場からスタートして、そのIDと楽天ポイントを軸にしてクレカ、証券、トラベル、モバイルと事業を横展開させています。他の多くの会社も同じように経済圏の戦争をしています。
SNS系のサービスもそもそもサービス自体がネットワーク効果で競合優位性があることはもちろんのこと、SNSログインによってそのID自体を特別なものにしていきました。
雑な書き方ですが、基本的には自社事業のIDやポイントを軸にあらゆるサービスに展開していくことがスイッチングコストを上げ、ネットワーク効果も生み出し、競合優位性に繋がります。
どのスタートアップもこの作戦を夢見てスタートさせますが、これがなかなか難しいです。理由は単純で”最初の優れたアプリケーション構築ができない”からです。
この戦略は、圧倒的な顧客基盤を持つアプリケーションがないとスタートできません。そのIDやそこで貰えるポイントを元に横展開していくので、そもそも人数が少なかったり、すぐに競合に負けるようなサービスでは横展開ができません。
なので、経済圏とか考えずにとりあえず優れたアプリケーションを構築することが全てのスタートアップの目的でした。
ただ、web3の時代ではそれがひっくり返るかもしれません。
経済圏が先に出来上がる
ここで「経済圏」の定義をおさらいします。
経済圏は、国際的または国内的に密接な経済関係のある一定の地域。(by コトバンク)
要するに経済的に関係のある集団を指して経済圏と言います。
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