おはようございます。
web3researcherの三井です。
平日朝に1日1つプロジェクトのリサーチを行なってますが、毎週金曜日はそこから感じた学びや考察を書いています。
«目次»
1、今週のリサーチ
2、フロア価格を上げる圧力
3、同じ目線で見れるか、別の価値を感じさせられるか
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今週のリサーチ
今週もとても面白いプロジェクトが多かったです。
■【poobsnft】多くのNFTプロジェクトは”過剰”に約束し、”過小”に提供し過ぎている
■【TOMO Genesis】流行を見せるフリーミント戦略!
■【The Chimpsons】No Discord&No Roadmap.Only CHARITY.
まだお読みでない方はぜひ読んでみてください!
フロア価格を上げる圧力
今週リサーチした2つのプロジェクトが「フリーミント戦略」を取っていました。しっかり作り込んだクリエイティブにも関わらず、初期ミント時はそのほとんどを無料で配布する戦略です。
最近、初期ミントをフリーミントで配る戦略を数多く見かけます。元々のNFTの成功パターンは初期のミント時に一気に数千万円~数億円売り上げて、フロア価格が一気に上がって、その資金でプロジェクトを推進していく、、でした。
ただ、これには問題がありました。最初に盛り上がりを見せすぎると、その後落ち着いてプロジェクトを運営していくことが難しくなるという問題です。
一度フロア価格が高騰したNFTホルダーはもっと価格が上がることを望みます。そうすると、長期的に効いてくる施策ではなく短期的に盛り上がる施策が求められます。プロジェクトオーナーはコミュニティーを維持するためにそうした施策に時間とお金を費やす羽目になります。
ただ、それで短期的にプロジェクトを盛り上げても、それは未来を切り売りしているだけで、本質的にプロジェクトの価値向上には繋がりません。
これ、バルセロナという世界的サッカークラブが陥った罠に似ています。バルセロナはソシオ制という仕組みを取っています。簡単に言えばDAOみたいなものです。ソシオ会員がいて、その人たちの投票でバルセロナのクラブ会長が決まったりします。単なるファンクラブ会員ではなくて、投票権をちゃんと持ってる人たちです。
その結果何が起こったか。
その時の会長がソシオからの人気を得るためにスター選手をバンバン獲得するようになったんですね。で、その会長が辞めた後に「会社のお金が死ぬほど無くなってたし、なんなら借金やばすぎ、、!」ということが発覚しました。プラスで今いる選手たちの契約も高額でしているので、さらにお金が減っていく状況です。
もちろんその当時の会長は相当批判されていますが、そういう行動を促しやすい構造になっていたのは事実です。
NFTプロジェクトやDAOはここに陥る可能性が非常に高いです。
同じ目線で見れるか、別の価値を感じさせられるか
そういった背景から、フリーミント戦略は一定の効果があると思います。元々0円で貰ったものなので、獲得時より価格が下がることなんてあり得ない。プラスしかないんですね。
とはいえ、ミント時に価格が高騰して、そこから下がり続けたらなぜか文句がで始める気もしてます。一度得た資産が無くなってくことに人は恐怖を感じますから。
なので、大切なのはプロジェクトオーナーとコミュニティーメンバーが同じ目線で見てプロジェクトを推進させていけるか、だと思います。
要するに、こういう話をコミュニティー内でし続けるわけですね。本気でプロジェクトを推進していくための戦略や、フロア価格に対しての考え方、もっと長期的に見てほしいという旨などなど、です。
加えて、NFTの価値を投機性だけでなく、別でも持たせられるかも大切になってきそうです。つまり、所有しているだけで価値が0円になってもまあ別にいいかな、という価値づけです。
購入したことに意味があり、元々そのお金はいらないお金だったから0円になってもOKというマインドや、ユーティリティに価値があり、購入と同じ気持ちでいた感じです。
少し話が散らかってきましたが、NFTプロジェクトはむしろ販売後の方が大変だろうなと感じた話で、その期待値の調整やコミュニティーの運営方法は色々と考えた方がいいなと感じました。
とはいえ、まずはリリースして少しずつコミュニティーを大きくしていくところからなので、僕自身も頑張ります!
以上、記事が面白いなと思った方はぜひ「アドレス登録」と「SNSでシェア」をしていただけると嬉しいです。引き続きweb3をリサーチしていきます。
おわり。
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