おはようございます。
web3researcherの三井です。
平日朝にNFTやDAOプロジェクトのリサーチをしていますが、金曜日の今日はリサーチの中から感じた考察を書いていきます。
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NFTプロジェクトは千差万別
今週リサーチしたプロジェクトはこちらです。
■Moonbirds
2022年4月16日にリリースされた10,000点のジェネラティブNFTです。クリプト調のフクロウがモチーフとなっています。
■Metabows
NFT × メタバース× GameFiを掛け合わせる事で犬の保護支援を行い、世界中の人と犬のウェルビーイングを目指すプロジェクトです。
■Meebits
人間、象、豚、スケルトンなどをモチーフとした3DボクセルアートキャラクターのNFTです。
■Invisible Friends
「目に見えない友達」をコンセプトに2022年2月23日にリリースされたコレクティブルNFTです。
大体のNFTプロジェクトは、クリエイティブ・DAO・メタバース・トークン等々、大枠は同じなんです。それ以外に選択肢がないので。ただ、その内情は全く異なり、提供している価値も全然違いました。
例えば、Moonbirdsは元々リサーチや投資をしていたチームが手掛けたNFTで、初期は会員証(限定グループに入れる)としての価値が高かったです。
Metabowsは社会課題とweb3を掛け合わせ、NFT×メタバース×GameFiの合わせ技で価値を作り上げていました。
MeebitsはまずはCryptoPunks運営チームである信頼が凄かったですが、DAOのNFTを分けて低価格で販売する方法はかなり驚きました。加えて、NFTを販売し、コミュニティーに力を入れるという、知名度があるチームの戦い方として、かなり王道を歩いているなと感じました。
Invisible Friendsは個人的には今まで見てきたNFTのクリエイティブの中でダントツで好きなデザインでした。元々がアニメーターの人の作品なのでめちゃくちゃ可愛いです。加えて、その可愛いデザインから派生してアパレルに力を入れていました。
4つの有名プロジェクトのリサーチをしましたが、改めてそれぞれの戦略や強みが異なっていることに気づきました。
勝てるところで戦う
全てのビジネスにおいての鉄則ですが、「勝てるところで戦う」という原則がNFTプロジェクトにも当てはまるなと感じました。
技術力に強みがあるなら、技術で勝負(Azukiは独自チェーンの開発までしていたので、ここが評価されていました。)
デザインに強みがあるなら、デザインで勝負(CLONE XやInvisible friendなど元アーティストやデザイナーの人はやはり強い)
単純に知名度とキャッシュがあるなら王道を歩く(MeebitsやCryptoPunks、BAYCは王道を歩いてる感がある)
メタバース構築やゲーム構築できるならそこで勝負(Doodlesは元ゲームエンジニアなのですごい。Metabowsも掛け合わせがすごい)
などなど。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」という言葉もありますが、やはりこれは真理です。すでに有名なNFTプロジェクトの戦い方を見極めて、どこに強みがあるチームなのかを分析します。
そして、自チームの戦力や資産状況も冷静に分析します。その結果、どこで戦っていくことで勝ち筋があるのかを見極めます。
流行りに乗ることで売れる現象はあるのでその見極めはとても大事ですが、流行っているものと比較されるので、ここは十分注意する必要があります。ジェネラティブNFTが流行っているから、それを狙おうとするのは間違っていないと思いますが、十分に知名度と資金があり、クリエイティブがしっかりしているチームと、無名で資金が少ないスタートアップが戦って勝てる可能性が高くありません。(もちろん0ではないと思いますが。)
博打にならず、冷静に自分達が勝つポイントを見極めていくことが必須だなと感じました。
無名から勝つには
僕も無名なスタートアップをやっています。資金的な余裕があるわけでも、世界的にみてスーパーチームが揃っているわけではありません。でも、NFTを始めようと思っています。
どう勝つか。
ずっと考えています。
個人的な今の仮説としては、大きな方針として少しずつ時間をかけて販売、コミュニティー醸成、時価総額の向上をしていくことが現実的な作戦かなとは思っています。
NFTの世界は、一瞬で数十億売り切れました!みたいなニュースが飛び交いますが、それは極一部のそもそも影響力を持っていたチームの話であって、そこが無理なNFTがほとんどです。そのチームが一瞬で売り切れる作戦を練ってしまうと、売り切れない時の軌道修正がかなり難しくなります。
なので、最初から少しずつ大きくして、プロジェクトもでかくしていくことを想定した巻き込み方をしていくしかないのかなと。
最初は数百円でNFTを販売していき、とにかく応援してくれる人を増やしていく。その過程でプロジェクトがデカくなってきた時に、第二弾のNFTを仕掛けて、大きくしていく、とかの方が作戦としてはあってる気がします。
どのタイミングで信頼を積み重ねるのかという話で、NFT出した瞬間に売り切れる人はそもそもNFTやる前に信頼を積み重ねているんですね。村上隆さんはNFTやる前から有名人ですから。
なので、無名でNFTを始める場合はまずNFTやりながら少しずつ信頼を積み重ねていくことが必要です。
とはいえ、やってみないとわからないことも多いと思うので、自分なりに少しずつ始めてみよと思います。
以上、記事が面白いなと思った方はぜひ「アドレス登録」と「SNSでシェア」をしていただけると嬉しいです。引き続きweb3をリサーチしていきます。
おわり。
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