おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は最近考えていることを書くブログ回です。Twitterでも似たような話を少し書きましたが、反響があったのでそこから補足しつつ書いていきます。
事業立ち上げには多くのスキルが必要
最近ReFiプロトコルの立ち上げのために、ReFiプロジェクトをリサーチすることはもちろん、既存の業界事情についてひたすらリサーチしています。
まだリサーチ半ばですが、知れば知るほど「可能性と課題」が見えてきます。
当たり前ですが、可能性しかない市場に誰も目をつけていないはずはなくて、何かしらの理由があって誰かが挑戦していないわけです。自分だけがその市場を発見したと思うのは傲慢で、世界中の人が見つけてるけどやってない理由があります。
僕なりの考察として、まだReFi市場が盛り上がっていない(着手している人が少ない)理由の1つは「まだ市場が未成熟すぎる」です。
これは「リテラシー」・「技術」・「法律」の3つの側面で存在します。
ReFiは全て整ってないので、具体的なプロジェクトを始めようとすると半分は博打的に始める必要性が生まれることが多いです。将来的に規制されるかもしれない技術やスキームで運営するなど、です。
この"時間軸"の考えは、ReFiに限らずweb3業界全般に言えることです。 どの程度の時間軸なら許容できるのか、いざその時が来た時にリーダーになっているにはどこを押さえておくべきなのか、これらの経営戦略が求められます。
結果、web3の事業構築はめちゃくちゃ経営力高くないと不可能じゃね?と感じ始めています。
沖で待つ重要性
これだけ見るとまだ始めるには不向きであるように見えるのですが、圧倒的に急成長する事業というのはほぼ必ず社会からの風を受けて成長します。
スタートアップの成功要因の第一位がタイミングであるように、タイミングをミスると失敗しますし、うまく乗れれば成功します。
OpenSeaがNFTブームで一強となったのは2017年からNFTに取り組んでいるからで、NFTブームが来た時にその体制が整っていたからです。ブームが来た後に参入していては遅く、無風の状態でも未来を信じて耐え忍んでいるからこそいざ風が来た時にグングンと前に進むことができます。
これらを比喩して「沖で待つ」と表現されたりもします。
いざ波や風が来た時にすぐに出航できるように船を作って沖で待っているんです。波や風が来てから船を作り始めても遅いです。
未来の当たり前を今作れ
加えて、スタートアップの世界では「未来を生き、欠けているものを作れ」という言葉もあります。つまり、現状に最適化するべきではないんです。あくまで未来の世界を想像し、そこで当たり前になっているものを今から少しずつ作るという順番です。
特にweb3系の事業はこの発想が非常に大切になってくるなと感じます。
web3系の事業相談を受ける機会がありますが、その際も”どれくらいの時間軸”で見ているのかという観点が非常に大切だと伝えていましたが、自分自身でプロジェクトを考えてみて改めて強烈に感じました。
今の顧客がウォレットに馴染みがないことは当たり前で、市場規模が小さいことも当たり前です。ただ大切なのはその中でも誰かに刺さっていることで、それさえできていれば将来的にweb3が当たり前になった時により多くの人がその恩恵を享受することができます。
とはいえ、現在のキャッシュフローも大切なので、この辺りを長期を見据えて行動し続けることはとても難しいんですけどね、、。その辺りはバランスを見つつ、手前でお金になることと長期の種まきを同時に進めていくという高度なことが求められます。
自分でも手探りですが、やっていこうと思います!
僕は最近どうしたら事業作れるかなーという脳みそで考えまくっているので、今日はこんなブログにしてみました。今後もより事業が進んでいく中でリアルタイムで感じたことや学んだことも記事にして発信していきます!
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