おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日はブログ回です。
東京は別の国
昔、何かの本で「東京は別の国」という表現とデータを見てハッとなったことが今でも頭にあります。
これはいろんな本や記事でも引用されている表現ですが、端的に言えば「東京で流行っていることは地方では全然流行ってないよ」ということです。(他にもいろんなデータ的な相違があります)
人は自分の半径5メートルの世界がまるで全世界に適用されているように感じてしまいます。最近は特にTwitterを始めとしたSNSやニュースアプリも個人に最適化されてしまっているので、自分の興味範囲以外の情報に出会う機会も少なくなっています。
例えば、最近話題のChatGPTの日本での認知度調査のデータがありましたので、紹介します。調査期間は2023年2月24日~2023年2月25日で、15歳~59歳までの男女1,000人(10代から50代まで、各200人ずつ)を対象に調査した結果です。
僕に最適化されたインターネットでは、どう頑張ってもChatGPTを知らないでいる状態でいる方が難しかったのですが、きっとそれはマイノリティなんですね。
何が言いたいのかと言えば、自分の世界と他人の世界は大きく異なり、東京というただでさえ別の国に住んでいる中でも、スタートアップ界隈にいて、さらにその中でもweb3を勉強している人は、もう別の惑星の人間だという認知を持った方が良いということです。
web3を世界はまだ知らない
最近は大企業もweb3へ参入してきて、この前も渋谷のセンター街を歩いていたらKDDIのメタバース・Web3事業「αU」のイベントが開催されていて、徐々に生活に普及しているのではないかとは感じました。
加えて、登録者数500万人を超えるYouTuberの中田敦彦のYouTube大学で立て続けにweb3系の授業が取り扱われたことも、徐々にキャズムを超えるのかな?とも思っています。
ただ、多分それは勘違いで、まだまだ世界はweb3を知りません。たまにweb3関係ない集まりに行くことはあるのですが、ガンガン行動してるスタートアップの人たちでさえ、「web3という単語は知ってるんですけどよくわからないんですよ、、」という人が多いです。
でも例えば、僕は別の業界で当たり前に盛り上がっていることを知らないんだろうなと思うと、web3のことを知らないのは普通なのかなとも思います。
正しく市場を認識する
このブログで伝えたい結論はここです。
「正しく市場を認識しないと最適なプロダクトと戦略を練ることはできません」
web3業界で飛び交う当たり前の言葉や知識は、まだ一部で騒いでいるだけで、業界全体から見ればweb3はまだまだイノベーター層だと思います。最近ようやくアーリーアダプターに到達し始めたかな?くらいです。
だからこそ、たまには市場に触れる機会を持って、正しい市場感を掴まないと世間の認識と乖離してしまい、戦略をミスります。
もちろん提供するプロダクトにもよりますが、「マスアダプション」を掲げるプロダクトなのであれば、この辺りの市場感がズレた時は致命的になります。
プロジェクトを解説する言葉自体がわからないことも多いですし、技術よりもユースケースに興味があることも多いですし、仮想通貨は怪しいものだと思っている人の方が多いはずです。
僕も普段はリサーチャーとしてweb3業界に浸かっているので、たまにはその外に意図的に出て、市場感から大きくズレないようにしないとなと思っています。
大企業の参入が続き、いよいよか、、!と思いつつも、まだまだ全然世間の認知はそこに至っていないということを感じたのでブログにしました。
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