おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は昨日一気に発表された3つの大企業のweb3事業の簡単な紹介と、Web2.0の巨人が一気に参入してきたことに対しての考察を書いていきます。
Amazon / SoftBank / KDDIがweb3参入!
特別な日ではなかったと思いますが、昨日3月7日に3社の情報が一気に解禁されました。解説はTwitterでもしてますが、改めてここでもそれぞれの概要をおさらいします。
AmazonのNFT事業「Amazon Digital Marketplace」が正式リリースか!?
Amazon Digital Marketplaceは現実世界の資産に関連付けられたNFTをクレカで購入できるようになるマーケットプレイス。
4月24日にリリースされる予定。遅れても5月中旬からは開始される。
まずはアメリカからスタート予定。
Amazon公式発表ではなく、内部情報に詳しいメディアからのリリース。
KDDIがメタバース・Web3サービス「αU (アルファユー)」をリリース!!
ショッピング、ライブ、交流などができるメタバース空間が軸
そのメタバースの中でNFTを売買できるマーケットプレイスとウォレットもリリース
チェーンはポリゴンを採用
ソフトバンクがNFTマーケットプレイスを開設!
XRコンテンツを主に扱うNFTマーケットプレイス
チェーンはLINEブロックチェーンを採用
以上、KDDIとソフトバンクはすでにサービスもリリースされているので、興味ある方はぜひ触ってみてください!
Web2.0の巨人がやってきた!
昨年からweb3参入を発表する企業はありましたが、具体的なプロダクトを伴ってやってくる会社はまだそこまで多くありませんでした。
その中で一気にやってきましたね。
やはり「既存事業の強みを活かす形でweb3事業」をスタートさせました。KDDIもソフトバンクも通信事業者なので、これから来る5Gの時代、そしてメタバース時代でもインフラを取っていきたい思いがあるはずです。
なので、web3だけというよりもメタバースへ参入し、そこでの経済圏となるweb3も活用しようというノリなのだと思います。
当たり前ですが、既存事業が存在するところが大企業の強みなので、そこで戦うのは正しいと思います。
ただ、既存事業に掛け算してweb3へ参入することが正解なのかはまだわかりません。
正しくいえば、掛け算になっていれば正解ですが、掛け算になっていないプロダクトも意外に多いように感じます。
目線として大切なのは”ユーザー”です。
web3を活用することでユーザーのメリットが増えれば既存事業をアップグレードさせることになり、大企業ならではの資産が活用された状態でweb3事業者と戦えます。
ただ、企業目線で、自社インフラを活用しただけのweb3サービスの場合、ユーザーからすれば「web3サービスだったらOpenSeaとかweb3ネイティブ企業のサービスの方が使いやすい」となりかねません。
なので正直、Amazonはユーザーメリットが上がるのがイメージできますが、KDDIやソフトバンクは新規事業のように思えるので、どの程度の成功を収めるか、そもそも自社の既存の資産や顧客にどれくらいアプローチできるのかは読めません。
資本力と認知度があるのは確かなので、大きな仕掛けや巨大IPを引っ張って来れることは確かですが、それだけで成功するとは限りません。
もちろん、まだスタートしたばかりなのでこれからですが、引き続き注目してみていきたいと思います。また、去年から開発をスタートしている大企業のweb3プロダクトがそろそろお披露目が始まると考えると、これからが非常に楽しみです。
まだまとまっていない部分もありましたが、今の気持ちを書いてみました。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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