おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
今日は改めてNFTについて考えてみたブログ回です。
NFTの何がすごいのか?
NFTを勉強していく中で「NFTって結局何が凄いんだろう?」を考え続けています。みんな考えるであろうことで、それぞれの結論があり議論されているようなことです。
もちろん改ざんできないとか、デジタルデータに所有権つくとか、なんかそういうのあるんですけど、実際の僕らの生活がどう変化するのかとか、どんなユーザー体験なんだろう?って。技術が凄くても使うのは人間なので、僕らの生活がより良い方向に変化していかないと結局はどんな技術もサービスも使われていきません。その意味でNFTはどんな感じなんだろうって。
で、色々考えて僕が今思っているのは「NFTの本質は所属(コミュニティー)」です。
デジタルの世界で所属を表明することって実はできなかったんですよね。
現実世界で言えばファングッズ。YOASOBIのTシャツ着てたら絶対YOASOBIファンだし、川崎フロンターレのユニフォーム着て電車乗ってたらフロンターレ応援しにいくサポーターです。「私は○○が好きです」を表明するものがファングッズであり、その表明によって、コミュニティーに所属することができて、同じ趣味の友達が増えます。
では、デジタルの世界ではどうだったのか。
確かにYOASOBIのアイコンにすることもできるし、TwitterでYOASOBIファンアカウントを作ることもできます。でも、現実世界ほどの熱量やコミュニティーへの所属を感じることは難しい気がします。
なぜなら、誰でもできるからです。その人の熱量を計測することが難しいからです。自分は熱狂的ファンだけど、相手はいい感じのアイコン探してたらたまたまYOASOBIだった(YOASOBIすら知らない)かもしれない。
このデジタルと現実世界の違いは「お金を払っているかどうか」です。
意見の表明はコミットメントの有無によって確定するので、現実世界ではコミュニティーが形成されやすいです。
同じグッズを購入して身につけていたらコミットメントが一目でわかるし、サッカーだってユニフォーム着てスタジアムに駆けつけている時点でサポーターだってことがわかる。
デジタル世界ではこのコミットメントを可視化できないので、コミュニティーが形成されづらく、所属を感じることが難しいです。現実の延長戦でのデジタルは別ですが。唯一デジタルでコミュニティーができるのはファンアート作ったり、YouTuberのまとめ動画作ったりするファン達な気がします。コミットメントが可視化できているので。VTuberの界隈がコミュニティー感強いのはそういう理由かもしれない。投げ銭でコミットメント可視化できるから。
で、長く書いてきましたが、実はこの課題感を解決するものがNFTなのではないかというのが僕なりの結論です。
同じプロジェクトのNFTアイコン設定している人に対しての仲間意識半端ないっすもん。本名も職業も知らないけど、勝手に仲間だと思うもん。この体験って実は画期的じゃないですか。NFT前ってあったかな。
NFTは購入するプロセスがあり、偽装ができません。今までもデジタルで購入することはできたけど、それが本当に購入しているのかの判断ができなかったので、ちょっと怖かったんです。NFTはそれがバッチリできるので、安心できます。画面の向こうの人が自分の仲間だと認知できます。
NFTの本質はここにある気がします。デジタルの世界で所属(コミュニティー)を生み出せること。
そう考えてみると、なぜNFTプロジェクトはコミュニティーを大事にすべきなのかとか、一目見てプロジェクトがわかるような作品が売れやすいのかとか、腑に落ちてきました。自分のプロジェクトにも活かしていきたいと思います。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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