おはようございます。
web3リサーチャーの三井です。
毎週日曜日は1週間を振り返ってのブログを書いているので、今日はその回です。
«目次»
1、今週のリサーチ(2/12~2/18)
2、人の心理は変わらない
3、理解できないのではなくて、理解させようとしてない
今週のリサーチ(2/12~2/18)
web3 Research マガジン
その他、寄稿記事
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そして、Substackに検索機能がついて過去記事を探しやすくなったので、ぜひ気になるプロジェクトがある方は検索してみてください。今現在で150記事以上あります!
人の心理は変わらない
今週もひたすらリサーチをしている1週間でした。リサーチはやはり楽しいですね。現状でさえこのマガジンは毎日更新ですが、調べたい項目が多すぎるので、1日3本更新で月に100本更新されるという積読製造マガジンにできないものかと検討してます。
要検討です😌
さて、本題です。
リサーチをひたすらしている時に僕が意識しているのは「これは今のものに置き換えると何か?」という観点です。
例えば、コントラクトウォレットとEOAの勉強をしていた時に感じたことはこちらです。
細かいニュアンスが合ってるか否かは置いておいて、ざっくりとした方向性を理解しないことにはディティールの理解はできません。そして、人は全く新しい概念を理解することはできません。
例えば、SocialFiのサービスですと言われるより分散型Twitterですと言われた方が理解しやすいと思います。スタートアップのピッチでも、自社サービスをわかりやすいように○○版のUberとか表現することがありますが、まさにそれです。
逆に言えば、「○○の分散型版」みたいな表現さえできれば、web3のサービスでもユーザーに理解しやすいとも言えます。web3は全く新しいことをやっているように見えても、根本の人の心理はそんなに変わらず、結局は既存の行動やサービスを代替するものです。
今週リサーチしたDeDealはまさに現実で存在するものをプロトコルに落とし込むものでしたので、イメージの理解がしやすかったです。
理解できないのではなくて、理解させようとしてない
上で言ったことを整理するとこうなります。
web3サービスでも現在のサービスに置き換えることで理解しやすい
逆に言えば、サービス提供者は○○のweb3版と表現した方が理解してもらいやすい
人の心理は変化せず、Web2.0であろうがweb3であろうが使うのは人で、全てのサービスは既存のサービスを代替するものである
そこまで考えると、実は既存のweb3サービスがマスアダプションしていない理由の1つに、「そもそもweb3事業者側のサービス説明における表現の問題」も存在するのではないか?と思います。
サービスの目的はユーザーに利用してもらうことで、技術を正しく理解してもらうことではありません。なので、難しい単語をそのまま使わなくても良いわけです。
実際、スタバもNFTという単語を使わずにロイヤリティプログラムを実装しています。新登場した機能の裏側にブロックチェーンが実装されていて、機能を使いこなすことさえできれば、技術の理解は必要ありません。
もちろんタイミングの問題もあるので、説明の仕方さえ変えればすぐにマスアダプションするとは限りませんが、理解させようとする説明文やサービス名にすることもかなり大切だと感じています。
そう考えると、web3事業者からすれば「それweb3じゃないじゃん」と批判されながらも、ユーザーメリットを徹底したサービスが生まれ、マスアダプションの急先鋒となるような未来も考えられます。
web3はそもそもプロダクト作るにも経済学や金融、法律や技術など多様な知識が求められますが、その後のマーケティングや経営戦略も必須となります。すごく大変な領域だと改めて感じました。
来週も引き続きリサーチしていきます。
免責事項:リサーチした情報を精査して書いていますが、個人運営&ソースが英語の部分も多いので、意訳したり、一部誤った情報がある場合があります。ご了承ください。また、記事中にDapps、NFT、トークンを紹介することがありますが、勧誘目的は一切ありません。全て自己責任で購入、ご利用ください。
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