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99%の人はブロックチェーンの革命がわかっていない
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99%の人はブロックチェーンの革命がわかっていない

本質と特徴は異なる。

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mitsui
May 28, 2025
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おはようございます。
web3リサーチャーのmitsuiです。

今日は「99%の人はブロックチェーンの革命がわかっていない」というテーマで自分自身の考えを書いていきます。

先週から無料記事と有料記事の比率が変わり、有料記事にはより色濃く自身の考察を載せていくと書きましたが、その第一弾となります。

最初に注意事項を書いておくと、折角ならここでしか読めない考察の方が面白いと思うので、かなり主観を入れています。普段は客観的な事実ベースの記事ですし、記事中の考察も事実から派生して考えられる範囲に留めていますが、考察だけの記事は主観が強いです。なので、別意見を持つ方もいるかもしれませんが、そういうものだとしてお読みください。また、変な言葉を切り取られたくないので、色濃い考察記事は有料購読者限定としています。ご了承ください。


ブロックチェーンの革命はどこにある?

まずはこの記事を書こうと思った背景から説明していきます。この前提があった方が後の考察がより入ってきやすいと思いますので、少し前置きを入れさせてください。

先日、以下のようなポストをしました。

DeFiは名前で損してるのではないかという話。DeFiをOpenFiとかに変えるのはどう?

"DeFi"の分散型が示す意味は2つある。

①分散型のブロックチェーン上にあるので、P2Pでやり取りできる、透明性ある、24時間365日稼働、低手数料、コンポーザビリティある、etc..
②"運営が分散化"されているので、低手数料、手数料やアルゴリズムが急に変わらない、ガバナンスに参画できる、etc..

正直、分散型金融と言うと、②の印象に引っ張られてCeFiの方々が参入を躊躇っている気がする。

「え、運営が分散型になっちゃうと我々いらないじゃん..!DeFi普及ダメ!」みたいな。

ただ、DeFiはまず①のメリットがあり、あらゆる金融を民主化し、誰もが金融に許可なくアクセスできるようにします。

その上で②を採用するかどうかはDeFiプロトコルそれぞれの判断です。実態はガバナンストークンがあっても全て分散化で回っているところはなく、一部分散化している(少しコミュニティの声を聞いてる)くらいで、プロダクトの大型アップデートや牽引はファウンダー含めたチームが行なっているところがほとんどです。

何が言いたいのかというと、DeFiという単語によって悪い印象を与えてしまい普及を遅らせているのではないかということ。

そこで「Open Finance(OpenFi)」とかの単語の方がすごい響きが良いし、①のメリットの全てを内包できそうな気がする。

OpenFinance
・一部の金融機関や機関投資家だけがアクセスできた機会の解放、銀行口座を持たない人への機会提供、誰もが金融に平等に低手数料でアクセスできる機会。
・それぞれのプロトコルやアプリケーションを組み合わせて新しいプロトコルや金融商品を構築することも自由。
・Embedded FinanceやBaaSのように組み込みツールは必要ない、誰もが金融機能を自社サービスに組み込めるし、連携も容易。

そこそこ反響がありました。

「OpenFinance」という単語はかなり具体に踏み込んだ提案ですが、我ながら良い提案ではないかと自画自賛しています。ただ、本当に伝えたいのはその単語ではなく、ブロックチェーンという技術について誤解が生じているのではないかという点です。

ここ1年ほど、ありがたいことに日本の大手企業の方を含めて、非常に多くの方とお話しする機会をいただきました。

あくまで自分のお会いした範囲の中の話なのでこれが全てを反映しているとは思いませんが、大手企業の方は決してweb3に否定的なわけではありません。むしろ前のめりで話を聞いてくださいますし、このニュースレターも非常に多くの会社の方に購読いただいています。

当然、日本の税務や法務的にそもそもweb3っぽい事業が全くできないからやりたくても着手できないという制約はあります。

正直言って、この制約条件の中ではどれだけ資本があってもアイディアがあってもグローバルに通用して収益を上げるweb3事業は作れません。なので、日本企業が本気で検討した結果、web3っぽい事業になってしまったり、収益が上げられずに撤退してしまうことは理解できます。僕は色々な企業とお話しする中で、本気でweb3事業やるなら間違いなく海外にエンティティを建てる必要があるという話をしています。

ちょっと横道に外れました。

本題に戻ると、そのように検討のための議論を重ね続けていると、とある事に気づきました。

web3→ブロックチェーン→分散型→中央に人がいない→株式会社ではなくDAO→収益事業じゃない→自社ではできない

この前提でweb3を理解している人がほとんどであるという事です。体感、99%くらいはweb3やブロックチェーンに対してこの印象を抱いています。

わからなくはないですし、これも1つの事実かもしれません。あと、web3が出てきた時のPRってこんな感じでした。

  • 分散型でなんでもできる

  • DAOは組織の未来で株式会社を代替する

  • 全てのサービスや権利は分散化される

  • 中央に人や企業がいることは透明性がなく不誠実で手数料だけがかかる

こんな文言でweb3が広がったような気がしますし、今でもホワイトペーパーとか読むとこんな文言並んでますよね。

なので、間違った印象ではないんですけど、その印象だと確かにweb3事業を自社でやる気にならないし、個人的に本質的にブロックチェーンの革命はそこではないと考えています。

ので、今日は僕が思うブロックチェーンの本質的な革命点について整理してみました。


ブロックチェーンは分散型サーバーである

言葉の定義が人によって違うので、色々な意見があることがわかった上で、あえてわかりやすく結論を断言してみます。

僕はブロックチェーンとは分散型サーバーであり、ここが本質的な革命ポイントであると思っています。

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